AI音声合成を活用したオーディオブックアプリ登場、池澤春菜さんなど人気声優のAI音声でニュースや書籍を読み上げる

株式会社GADGETは7月25日、AI音声合成を利用したオーディオブックアプリ「VICKE Audiobook&News（ビッケ オーディオブックアンドニュース）」の提供開始を発表した。HOYA株式会社と連携し開発したアプリで、人気声優の声を活用したAI音声がニュースや書籍の情報を読み上げる。サービス開始は7月25日からで、ニュースを扱う「VICKE News」と書籍を扱う「VICKE Audiobook」の2プランを提供する。

クリエイターとして活動する際に情報収集や学習を継続的に行うことは、一つの武器になるといえる。しかし情報過多の昨今、情報に触れるための時間をいかに作り出すかが課題だと実感している人も多いだろう。オーディオブックは通勤時間やランニング中、家事をしながらでも、耳だけで情報収集や学習が可能となる。文字を読むのが難しい状況でも、オーディオブックを利用すれば、新たな知識を吸収することができる。忙しい現代人にとってオーディオブックは、スキマ時間を有効に活用するツールとして、新たな可能性をもたらすと期待して良いだろう。

「VICKE Audiobook&News」は、AI音声合成として、アニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の星馬豪役の池澤春菜さん、アニメ「遊☆戯☆王VRAINS」の剣持役の外崎友亮さんを起用しており、二人の声を自由に選択して、読み上げ音声を聞くことができる。話者は今後も順次追加を予定しているという。

また、AI音声合成を活用することで取り扱うコンテンツ量を多くすることを目指している。共同通信社、小学館、世界文化社、竹書房、報知新聞社の5社からのコンテンツ提供を受けての開始となる。リリースから2年後にはオーディオブックのタイトル数を2万冊に増やすと発表している。

人気声優の声を学習したAI音声合成を採用したオーディオブックアプリ耳から情報を取得できるオーディオブックは、情報取得の効率化を期待でき、市場は拡大しているものの、急拡大は起きていない。その一因は作品数の少なさが原因だという指摘もある。オーディオブックのコンテンツを作るためには、声優の生声での読み上げ収録を依頼する必要があるため、制作にかかる費用と時間が大きなハードルとなっている。「VICKE Audiobook&News」ではAI音声合成を利用しているので、制作工程の低コスト化と短納期化が可能となり、ラインナップの拡大が期待できる。

拡大する音声市場、“耳からの情報取得”にはクリエイターとして慣れておくと良さそうだ「VICKE Audiobook&News」の特徴はスタジオ収録よりも早く、低コストかつ大量にコンテンツを作ることができることが制作側の利点だ。コンテンツ提供者の利点だけでなく、利用者にも大きなメリットがある。最先端のAI技術を用いて肉声のように聴こえる高品質な合成音声にこだわり、人気声優の声から合成音声を作成しているので、高品質なAI合成音声を期待できる。

読み上げる声が自然になることで、快適に音声コンテンツに触れることが可能となる。学習や情報収集の時間は無機質になりがちだが、エンタメの舞台で活躍する声優のAI合成音声を通して、新聞・雑誌のニュース記事などに触れることができる。無機質になりがちな情報収集の時間が生き生きとして、興味関心も引き上げられると期待できそうだ。

声優の声を活用したAI合成音声なので快適に聞ける料金プランについては、書籍・電子書籍を聴ける「VICKE Audiobook」は単冊売切りまたは聴き放題780円/月（税込）、新聞・雑誌の速報ニュースを聴ける「VICKE News」は聴き放題780円/月（税込）となっている。複数メニューの聴き放題を購入した場合や、各メニューを年間契約した場合には割引が適用される。なお入会から1カ月間は無料で利用することができる。

入会から1カ月間は無料で利用できる関連ページ：https://app.vicke.world/ 

株式会社GADGET 
価格：780円/月（税込） 
URL：https://gadgetinc.jp/ 

2023/07/27