Photoshopで型押し加工されたようなロゴ(文字の形で紙が凹んで見える表現/デボス加工)を作る方法を紹介します。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。
図1。型押し加工を表現するため、厚みがあり丈夫そうな紙の画像を選択した続いて、横書き文字ツールで元になる文字(ここでは「PAPER EXPO」)を入力し、文字パネルでフォントやフォントサイズ、テキストカラーなどを設定(図2)。今回は幾何学的なフォルムが印象的なサンセリフ体「Acier BAT Text Solid」(Production Type)を選択し、テキストカラーはホワイトに設定した。
図2。元となるテキストを用意する。今回は表現したいイメージに合わせて幾何学的なサンセリフ体「Acier BAT Text Solid」(Production Type)を選んだ
図3。レイヤースタイルの[ベベルとエンボス]を[スタイル:ベベル(外側)]、[テクニック:滑らかに]、[深さ:200%]、[方向:下へ]、[サイズ:6px]、[ソフト:0px]、[角度:90°]、[高度:30°]、[光沢輪郭:角丸ステップ]、[ハイライトのモード:スクリーン]、[ハイライトのカラー:白]、ハイライトの[不透明度]を35%に、[シャドウのモード:乗算]、[シャドウのカラー:黒]、シャドウの[不透明度]を15%に設定する続いて、レイヤースタイルの[シャドウ(内側)]を選択したら、[描画モード:乗算]、[シャドウのカラー]をベージュ(ここでは16進数カラーコード[#c3a593])、[不透明度:100%]、[角度:90°]、[距離:2px]、[チョーク:0%]、[サイズ:5px]、[輪郭:線形]、[ノイズ:0%]に設定する(図4)。
図4。レイヤースタイルの[シャドウ(内側)]を選択したら、[描画モード:乗算]、[シャドウのカラー]をベージュ(ここでは16進数カラーコード[#c3a593])、[不透明度:100%]、[角度:90°]、[距離:2px]、[チョーク:0%]、[サイズ:5px]、[輪郭:線形]、[ノイズ:0%]に設定する次にレイヤースタイルの[カラーオーバーレイ]を選択したら、[描画モード:通常]、[オーバーレイのカラー]を茶色(ここでは16進数カラーコード[#b49882])、[不透明度:100%]に設定する(図5)。
図5。レイヤースタイルの[カラーオーバーレイ]を選択したら、[描画モード:通常]、[オーバーレイのカラー]を茶色(ここでは16進数カラーコード[#b49882])、[不透明度:100%]に設定する さらにレイヤースタイルの[光彩(外側)]を選択したら、[描画モード:スクリーン]、[不透明度:50%]、[ノイズ:0%]、[光彩のカラー]を茶色(ここでは16進数カラーコード[#c68559])、[テクニック:さらにソフトに]、[スプレッド:3%]、[サイズ:40px]、[輪郭:線形]、[範囲:50%]、[適用度:0%]に設定して適用する(図6)(図7)。
図6。レイヤースタイルの[光彩(外側)]を選択したら、[描画モード:スクリーン]、[不透明度:50%]、[ノイズ:0%]、[光彩のカラー]を茶色(ここでは16進数カラーコード[#c68559])、[テクニック:さらにソフトに]、[スプレッド:3%]、[サイズ:40px]、[輪郭:線形]、[範囲:50%]、[適用度:0%]に設定する
図7
図8。この時点のレイヤーの状態。テキストレイヤーをラスタライズしておくブラシツールを選んだら、[描画色]を白に設定して「P」や「A」、「R」、「O」の画線で囲われた部分にブラシを加えていく(図9)(図10)。
図9。画線で囲われた部分(ループやカウンターなどのエレメント)をブラシで塗りつぶしておく
図10レイヤーパネルで紙のレイヤーを最前面に複製したら、文字のレイヤーのレイヤーサムネールをcommandキー(Macの場合。WindowsではCtrlキー)を押しながらクリックして選択範囲を作成する(図11)。
図11。文字の形に選択範囲が作成される続いて選択範囲メニュー→“選択範囲を反転”を実行したあと(図12)、レイヤーパネルで複製した方の紙のレイヤーを選択してdeleteキーで削除し(図13)、選択を解除しておく(図14)。
図12。
図13。最前面に複製した紙の素材が文字の形に切り抜かれる
図14この文字の形に切り抜いた紙のレイヤーを[不透明度:50%]に変更する(図15)(図16)。
図15
図16。この時点のレイヤーの状態。文字の形に切り抜いた紙のレイヤーを[不透明度:50%]に変更するここでは、さらに文字要素などを配置して完成とした(図17)。
図17以上、Photoshopで型押し加工されたようなロゴ(文字の形で紙が凹んで見える表現/デボス加工)を作る方法でした。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。
■使用する機能「横書き文字ツール」「ベベルとエンボス」「シャドウ(内側)」「カラーオーバーレイ」「光彩(外側)」「ブラシツール」「選択範囲」「レイヤーの不透明度」
目次1.型押し風のロゴの元になる文字と背景を用意する
まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:800ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、背景となる紙(ここではシワのよったクラフト紙)の写真を配置する(図1)。

2. レイヤースタイルで型押しした文字を表現する
型押し(デボス)風に加工していく。レイヤーパネルで文字のレイヤーを選択したあと、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“ベベルとエンボス...”を選び、[スタイル:ベベル(外側)]、[テクニック:滑らかに]、[深さ:200%]、[方向:下へ]、[サイズ:6px]、[ソフト:0px]、[角度:90°]、[高度:30°]、[光沢輪郭:角丸ステップ]、[ハイライトのモード:スクリーン]、[ハイライトのカラー:白]、ハイライトの[不透明度]を35%に、[シャドウのモード:乗算]、[シャドウのカラー:黒]、シャドウの[不透明度]を15%に設定する(図3)。




3.文字にポップな雰囲気と紙の質感をつける
文字を加工してロゴを仕上げていく。まずはレイヤーパネルで文字のレイヤーが選択された状態のまま、レイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“テキスト”を実行してテキストレイヤーを通常の画像のレイヤーに変換する(図8)。




選択範囲を反転することで、文字以外の部分が選択された状態になる






編集部おすすめ