Appleは、日本時間で2023年9月13日(水)の2:00から開催された製品発表会で、「Apple Watch Series 9」を公開した。既に予約受付が開始されており、9月22日(金)から販売がスタート。
価格は59,800円~(税込)となっている。

本製品は、新しいS9 SiPチップを採用。電力効率やパフォーマンスが向上し、約18時間のバッテリー駆動が実現された。前機種との比較で最大2倍の速度で機械学習のタスクを処理できる新たなNeural Engineも実装。9月19日(火)から提供される「watchOS 10」を搭載している。

「Apple Watch Series 9」で画面に触らずに使えるダブルタップのジェスチャーが登場
S9 SiPは第2世代の超広帯域無線(UWB)チップを搭載。
効率の良い「正確な場所を見つける」機能も活用できる特に注目を集めた機能は、新たなダブルタップのジェスチャー。画面に触れることなく、「Apple Watch Series 9」を装着している手の親指と人差し指を2回合わせるジェスチェーを行うことで、アプリの主ボタンのコントロールを行える。

この操作は、Neural Engineが新しい機械学習アルゴリズムを使い、加速度センサー、ジャイロスコープ、光学式心拍センサーからのデータを処理することで実現されるもの。わずかな手首の動きと血流の変化でジェスチャーが検出される。

「Apple Watch Series 9」で画面に触らずに使えるダブルタップのジェスチャーが登場
「Apple Watch」を装着した側の手でダブルタップの操作を行える。詳しい動きは本記事の最下部の動画を参照腕に「Apple Watch」をはめたほうの手だけでディスプレイを触らずに操作が完結するということは、もう片方の手が自由になるということ。
ディスプレイを目で確認しながらでなくても操作でき、非常に便利そうな機能だ。ダブルタップのジェスチャーは、タイマーの停止や音楽の再生/一時停止、電話の応答/終了など、さまざまな場面で活用できる。

ディスプレイは前機種よりもさらに明るくなり、最大輝度が2,000ニトまで引き上げられた。これは「Apple Watch Series 8」の2倍に相当し、明るい太陽光のもとでも文字が読みやすくなる。

「Apple Watch Series 9」で画面に触らずに使えるダブルタップのジェスチャーが登場
画面の輝度は「Apple Watch Series 8」の2倍の最大2,000ニトになったそのほか、Appleによる今回の発表では、本製品が同社としては初の「カーボンニュートラル製品」であることも、かなり長めの時間をとってアピールされていた。「カーボンニュートラル」は、温室効果ガスの排出量を実質0(吸収量を計算に含む)にすることを示し、環境に配慮する取り組み。2030年までに全てのApple製品を「カーボンニュートラル」にする「Apple 2030」プロジェクトの大きな一歩として、「Apple Watch Series 9」が位置付けられている。

製品ラインナップは41mmと45mmのサイズ。スターライト、ミッドナイト、シルバー、(PRODUCT)RED、新色ピンクのアルミニウムケースと、ゴールド、シルバー、グラファイトのステンレススチールケースで提供される。

「Apple Watch Series 9」で画面に触らずに使えるダブルタップのジェスチャーが登場
スポーツバンドと組み合わせた新カラーのピンク色アルミニウムケースなお、「Apple Watch Series 9」のほかには、上位版で価格が128,800円~(税込)の「Apple Watch Ultra 2」も発表された。そちらにもS9 SiPチップや新たなダブルタップのジェスチャーが搭載されており、ディスプレイの最大輝度は3,000ニトとなっている。

「Apple Watch Series 9」で画面に触らずに使えるダブルタップのジェスチャーが登場
「Apple Watch Ultra」も第2世代モデルが登場 

ダブルタップのジェスチャーの動きも実際に確認できる動画「Introducing Apple Watch Series 9 | Apple」

Apple
価格:
「Apple Watch Series 9」59,800円~(税込)
「Apple Watch Ultra 2」128,800円~(税込)
URL:https://www.apple.com/jp/

2023/09/13

「Apple Watch Series 9」で画面に触らずに使えるダブルタップのジェスチャーが登場
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