特定非営利活動法人キッズデザイン協議会は、2023年9月に「第17回キッズデザイン賞」の表彰式とシンポジウムを実施した。37点の優秀作品に賞状が授与され、最優秀賞・内閣総理大臣賞には「こども選挙」(こども選挙実行委員会)が選ばれている。


2023年の「第17回キッズデザイン賞」の最優秀賞・内閣総理大臣賞は“こども選挙”が受賞
9月27日(水)に開催されたシンポジウムの様子キッズデザイン協議会は、次世代を担う子どもたちの安全・安心の向上や、健やかな成長発達につながる社会環境の創出のために、業種を超えてさまざまな企業および団体が参加しているNPO法人。「キッズデザイン賞」では、子どもや“子どもの産み育て”に配慮した製品・サービス・空間・活動・研究のトップランナーを顕彰している。

「キッズデザイン賞」の“デザイン”は、意匠のみを示す狭い意味での“デザイン”ではなく、制度や取り組みといった広義のものまで含む。子ども用の製品などだけでなく、大人・一般向けに開発されたものであっても、子どもと子育てに配慮されている内容であれば全てのものが対象だ。受賞作品は、販売促進活動や広報活動などでのアピールにもつながる「キッズデザインマーク」を付けることが認められる。

2023年の「第17回キッズデザイン賞」の最優秀賞・内閣総理大臣賞は“こども選挙”が受賞
受賞作品258点の中から37点が優秀作品に選ばれた。17回累計での応募数は6,566点、受賞数は3,911点となっている第17回目の最高位である最優秀賞・内閣総理大臣賞に選ばれた「こども選挙」は、2022年10月30日(日)に神奈川県の茅ヶ崎市長選挙で初開催された模擬選挙プロジェクト。「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」からの受賞となった。

この模擬選挙は有志の市民発のプロジェクトで、17歳以下の子どもたちを対象として実施されている。初開催時のノウハウをオープンにしたことにより、2023年4月の統一地方選挙では全国3都市への広がりも見せている。

「ちがさきこども選挙」ではカフェやショッピングセンターなど茅ヶ崎市内の11カ所に、市の選挙管理委員会から借りた本物の記載台と投票箱を設置して投票所が開設された。投票用紙とともに候補者に向けたメッセージを書くための紙も用意。
子どもたちは真剣に悩んだ末の投票の後に、選択の理由や候補者への要望、街への想いなどを任意でメッセージ用紙に記入している。

2023年の「第17回キッズデザイン賞」の最優秀賞・内閣総理大臣賞は“こども選挙”が受賞
本物の記載台と投票箱で投票
2023年の「第17回キッズデザイン賞」の最優秀賞・内閣総理大臣賞は“こども選挙”が受賞
 投票所とネット投票の合計は566票で、メッセージは399通が集まった。この取り組みが「今後のキッズデザインのあり方を示すもの」と評価されて最優秀賞・内閣総理大臣賞を受賞。「子どもを社会的弱者と捉えるのではなく、これからの社会をつくり、担う主役として位置づけることはとても重要である」ということがポイントとなったようだ。

2023年の「第17回キッズデザイン賞」の最優秀賞・内閣総理大臣賞は“こども選挙”が受賞
「ちがさきこども選挙」は運営も子どもたち自身が行い、公募で集まった15名の小学3年生~6年生が「こども選挙委員」を担当した9月に実施された「第17回キッズデザイン賞」の表彰式やシンポジウムの様子は、YouTubeチャンネルのアーカイブ動画でも視聴が可能。「キッズデザイン」はもちろん、広い意味での“デザイン”について考えるきっかけにもなる必見の内容と言えるだろう。

第17回 キッズデザイン賞 表彰式(YouTubeより)

第17回 キッズデザイン賞 シンポジウム(YouTubeより)

なお、第17回に続いて「第18回キッズデザイン賞」が実施されることも決定した。次回の開催に向けても、引き続き「社会の変化を敏感に捉えた、子どもたちの未来につながるモノ・コト」が募集され、「『子ども主役の社会づくり』を目指した『子ども目線・子ども視点』の作品応募を期待」と発表されている。

特定非営利活動法人キッズデザイン協議会
URL:https://kidsdesignaward.jp/

2023/10/04

2023年の「第17回キッズデザイン賞」の最優秀賞・内閣総理大臣賞は“こども選挙”が受賞
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