株式会社ワコムは、液晶タブレット「Wacom Cintiq Proシリーズ」の新製品として、21.5型モデルの「Wacom Cintiq Pro 22」と、17.3型モデルの「Wacom Cintiq Pro 17」を発売する。メディア向けの製品発表会では実機も登場し、日本カルチャー×アメコミの混ざり合うスタイルでキャラクターデザイン、アパレルなどのグッズデザインなどを中心に様々なメディアにてアートワークを請け負うイラストレーターのjbstyle.氏によるイラスト制作のデモも含めながら製品が紹介された。
発表会にはイラストレーターのjbstyle氏も登場「Cintiq Pro」は同社の液タブのフラッグシップ機で、今回の2モデル以外には2022年発売の26.9型「Cintiq Pro 27」などがある。これまでには、より大きな31.5型の「Cintiq Pro 32」や、より小さな15.6型の「Cintiq Pro 16」なども発売されているが、今回のサイズは特に「ペンと紙での描き心地」を意識して設計されたもの。21.5型はB4判の紙、17.3型はA4判の紙を基準としている。
スペック的にはA3判を基準とする「Cintiq Pro 27」と同様に、液晶パネルで最大120Hzのリフレッシュレートが実現されている。同梱されるペンも「Cintiq Pro 27」と同じく最新の「Wacom Pro Pen 3」となった。このペンはカスタマイズ性が高く、グリップの太さやサイドスイッチの数やペンの重心などを、自分の好みに合わせて調整しやすい。
「Wacom Pro Pen 3」は、バッテリーレスの電磁誘導方式ペン。従来品と比べて先端がシャープでペン先の視認性が高く、細い線や軽いタッチの描画もしやすい筆圧レベルは8,192レベル対応で、こちらは21.5型モデルも17.3型モデルも旧製品から変更はなく、「Cintiq Pro 27」とも同スペックである。画面の色再現領域は、21.5型でDCI-P3カバー率99%/Adobe RGBカバー率95%、17.3型でDCI-P3カバー率99%/Adobe RGBカバー率88%が実現された。また、最大表示色は17.3型でも10億7,374万色/1,024階調の仕様となっている(旧製品「Cintiq Pro 16」は1,677万色/256階調)。
今回発表された2モデルは、旧製品からと比べると筐体に大きな変更がある。薄型ベゼルが採用されており、設置スペースの“無駄”を省ける設計となった。
さらに、「Cintiq Pro 27」で特徴的な「ExpressKey」を本体の側面に搭載。これはグリップ型の操作デバイス部で、自然に握るかたちでショートカット操作ができる。筐体の左右どちらにも配置されているため、右利きユーザーでも左利きユーザーでも安心だ。
自然に操作できる位置に「ExpressKey」が配置されているまた、「Cintiq Pro 27」に搭載されている1/4インチネジ(UNC)穴が用意されたことも大きなポイントとなる。このネジ穴は筐体のフチに配置されており、ペントレイやカメラやマイクやLED照明など、作業に役立つ各種の機材をくっつけておける。
ネジ穴を利用してさまざまなパーツを液タブにつけられる。製品に付属する「Wacom Pro Pen 3ペントレイ」の装着も可能ワコム製で別売の「Wacom Cintiq Pro 拡張テーブル」を取り付けておけば、キーボードなども置けて便利だ。絵を描く際に資料を見ながら作業することも多いだろうが、このネジ穴を利用した拡張によって置き場に困らず、目線をスムーズに移動させながら制作に没頭できる。
キーボードや資料などを使いやすい位置にセッティングできるのは非常に便利ただし、「Cintiq Pro 17」の場合には「拡張テーブル」の取り付けには対応していないため注意が必要だ。ネジ穴の数はモデルによって異なり、「Cintiq Pro 22」には上側に2つ+左右に1つずつの合計4つのネジ穴があって、「Cintiq Pro 17」には上側に1つ+左右に1つずつの合計3つのネジ穴がある。
そのほか、17.3型に関する特筆すべき項目としては、「机に直置きの角度では使いづらい」と感じるユーザーのために専用の簡易スタンドが付属する。このスタンドは固定の角度ではあるが、別売のスタンドを用意することなく描きやすい角度にセッティングできるようになったのは朗報だろう。
標準搭載の簡易スタンドによって、17.3型は別売のスタンドやスタンドとのセットモデルを購入しなくても“平置き”以外で描けるようになった今回の21.5型と17.3型の新モデルは、先行して登場している最新の「Cintiq Pro 27」に足並みを揃え、ラインナップ全体が増強されるという印象を受けた。「『Cintiq Pro 27』の性能は魅力的だが、自分の作業にはサイズが大きすぎる」と感じていたユーザーには嬉しい発表だろう。
21.5型は主にグラフィックデザイン/マンガ制作/広告デザイン/VFX/3DCG制作の用途、17.3型はイラスト制作のほかに幅広いジャンルのデザインワークやレタッチ作業での使用を想定して開発されたようだ。
17.3型「Cintiq Pro 17」は10月26日(木)、21.5型「Cintiq Pro 22」は11月22日(水)に発売予定。なお、同社の
YouTubeチャンネルでは、今回の新モデルを紹介するライブ配信(https://www.youtube.com/live/Um1S0jSWJAA)が実施され、アーカイブ動画も残されている。
こちらはシリーズの新プロモーション動画(YouTubeより)
Wacom Cintiq Pro 22Wacom Cintiq Pro 17表示サイズ21.5型(472×268mm)17.3型(472×268mm)表示解像度最大3,840×2,160最大3,840×2,160輝度300cd/㎡(標準値)400cd/㎡(標準値)コントラスト比1,200:1(標準値)1,000:1(標準値)応答速度12ms(標準値)8ms(標準値)視野角水平/垂直ともに170°水平/垂直ともに170°タッチ入力可能(10点)可能(10点)読取可能範囲472×268mm382×215mmインターフェイスMini DisplayPort×1
HDMIポート×1
USB Type-Cポート×2
USB Aポート×1Mini DisplayPort×1
HDMIポート×1
USB Type-Cポート×1本体サイズ517(幅)×30(高さ)×312(奥行)mm424(幅)×21(高さ)×253(奥行)mm重量5.0kg2.2kg株式会社ワコム
問い合わせ:0120-056-814
価格(ワコムストア価格):
「Wacom Cintiq Pro 17」371,800円(税込)
「Wacom Cintiq Pro 22」448,800円(税込)
URL:https://www.wacom.com/ja-jp/
2023/10/24