長時間のデスクワークなど、同じ姿勢や同じ動きを続けることは、身体に負荷がかかり、気・血・津液の滞りの原因に。仕事に集中して忘れがちですが、こまめに動くことはもちろん、座る姿勢そのものもとても大切です。
東洋医学を教えてくれるのは、鍼灸院「アキュサリュート高輪」の院長・瀬尾港二先生。イラストはお笑いコンビ蛙亭の中野周平さんです。
目次
今、右側の首や肩に凝りを感じている方は、デスクの左側に資料を置いてそちら側ばかりを向いているかもしれません。ほとんど無意識に行っていることですが、実は姿勢は身体にとってとても重要。悪い姿勢を取り続けていると、体内に詰まりや滞りができて、それが不調を引き起こしてしまいます。滞りがない状態になるよう、適度に身体を開いた姿勢で、気・血・津液の巡りを促していきましょう。
悪い姿勢
首・背中・腰・胸前傾姿勢で前のめりに。
理想の姿勢
骨盤しっかりと骨盤を立たせ、坐骨が座面から90度の角度になるように意識します。背筋が伸びて詰まりが取れ、滞りが解消。補助のため、椅子の背もたれにクッションを挟んだり、ゲーミングチェアのように安定した姿勢をキープできる椅子を使ったりするのもおすすめですし、椅子と机の高さを身体に合わせて調整するのも重要なポイントです。
膝骨盤と同じく床と90度の角度になるよう意識することが大切。たまにはあぐらや正座などをして色々な姿勢を試してみるのもいいでしょう。立ち上がったタイミングで、気功を行うのもおすすめです。骨盤と膝をこの角度に保つには、腹筋と腸腰筋が必要不可欠。スクワットのような気功をすると体幹が鍛えられます!
首骨盤の延長線上にあるイメージで、首もなるべく真っ直ぐを意識すること。画面を見るときには首を傾けず、目線だけ少し下ろして見ると負担が少ないです。目線が下がることで目の開きが小さくなり、ドライアイの防止にもなります。
目線の高さを変えられるパソコン台を使うのもおすすめ。タブレットなどを利用していて画面との距離が近い場合は定期的に身体を動かす時間を。簡単に実践できる気功・スワイショウは取り入れやすいです。
以上、理想の座り姿勢をご紹介しました。次回は2023年12月8日(金)公開、「喉が痛む冬の対策法」をお伝えします。
今回は、よくありがちなNG姿勢と、座る際にとくに気をつけたい姿勢のチェックポイントをお伝えします。
東洋医学を教えてくれるのは、鍼灸院「アキュサリュート高輪」の院長・瀬尾港二先生。イラストはお笑いコンビ蛙亭の中野周平さんです。
目次
不調の原因となる可能性も!?「姿勢」は身体にとって重要
瀬尾 みなさんは普段、自分の姿勢をどれくらい意識されていますか? 背筋はちゃんと伸びているでしょうか? 座るとき、つい足を組んでいませんか? 立っているとき、腰が反って、かかとに体重がかかっている方も多いはず。今、右側の首や肩に凝りを感じている方は、デスクの左側に資料を置いてそちら側ばかりを向いているかもしれません。ほとんど無意識に行っていることですが、実は姿勢は身体にとってとても重要。悪い姿勢を取り続けていると、体内に詰まりや滞りができて、それが不調を引き起こしてしまいます。滞りがない状態になるよう、適度に身体を開いた姿勢で、気・血・津液の巡りを促していきましょう。
滞りを作らない!「理想の座り姿勢」のチェックポイント
瀬尾 長時間同じ姿勢を続けないためには、こまめに立ち上がることや、休憩を挟むことが大切です。また、座る姿勢そのものに滞りを作らないことも重要になってきます。ここから良い姿勢・悪い姿勢の違いをイラストで詳しく見ていきましょう。自分1人だとなかなか確認できないので、家族や同僚など、誰かに見てもらうのもおすすめです。悪い姿勢

首や胸が詰まって呼吸がしにくくなっています。全体が前に引っ張られて、背中や腰も詰まっている状態。
理想の姿勢

膝骨盤と同じく床と90度の角度になるよう意識することが大切。たまにはあぐらや正座などをして色々な姿勢を試してみるのもいいでしょう。立ち上がったタイミングで、気功を行うのもおすすめです。骨盤と膝をこの角度に保つには、腹筋と腸腰筋が必要不可欠。スクワットのような気功をすると体幹が鍛えられます!
首骨盤の延長線上にあるイメージで、首もなるべく真っ直ぐを意識すること。画面を見るときには首を傾けず、目線だけ少し下ろして見ると負担が少ないです。目線が下がることで目の開きが小さくなり、ドライアイの防止にもなります。
目線の高さを変えられるパソコン台を使うのもおすすめ。タブレットなどを利用していて画面との距離が近い場合は定期的に身体を動かす時間を。簡単に実践できる気功・スワイショウは取り入れやすいです。
以上、理想の座り姿勢をご紹介しました。次回は2023年12月8日(金)公開、「喉が痛む冬の対策法」をお伝えします。

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