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陰の気が増える・・・?東洋医学で冬はこんな時期

湿度は真夏で最大80%程度、秋には30~70%程度になり、冬は最小で15~20%程度と、徐々に乾燥が強まっていきます。そのため、秋から冬にかけての乾燥シーズンには「生津(せいしん)作用」という身体を潤す食材を意識して摂ることで乾燥対策ができます。
風邪を引きやすくなるかも!冬は乾燥に要注意
瀬尾 自然免疫である喉や鼻の粘膜が風邪の関門。粘膜が乾燥することで風邪を引きやすくなリます。風邪予防にうがいは大切ですが、うがい薬などで口腔内や喉の常在菌を減らしてしまうと免疫のバランスが崩れてしまうので、うがいのし過ぎには注意が必要です。また、一年を通してよく飲まれている烏龍茶やプーアル茶は喉の脂を取ってしまうので、この季節はなるべく避けること。梨、りんごなど、「生津作用」のある食材・漢方で乾燥対策
瀬尾 乾燥の季節に身体を潤してくれる「生津作用」を持った食材や漢方はたくさんあります。梨、ライチ、レモン、リンゴ、白キクラゲ、羅漢果、蜂蜜、緑茶、紅茶、西瓜霜(せいかしょう)入りのど飴。漢方では、麦門冬(ばくもんどう) 、天門冬(てんもんどう)にお湯を注いで飲むのがおすすめです。乾いた咳や気管支炎、喉の乾燥、近年コロナの後遺症で悩んでいる人が多い空咳にも効果が期待できます。
中国ではメジャー!生津作用のある食材を組み合わせた簡単アレンジ方法
1)大きめの梨の芯をくり抜き、穴に氷砂糖または蜂蜜と白キクラゲを入れて蒸します2)蒸し上がったら、中に麦門冬や天門冬を入れるとなおよし■くり抜くのが難しい場合は、梨を細かく刻んで白キクラゲと蜂蜜を一緒に煮込んでもOK■「こちらは中国ではとてもポピュラーなメニュー。乾燥が気になるときは試してみてくださいね」と瀬尾先生※漢方薬の使用に関しては、医師、薬剤師など専門家に相談してください
「頭寒足熱」がキーワード。普段からできる乾燥&冷え対策

魚際&孔最を押してみよう。喉を痛めたときのツボ
瀬尾 先ほどお伝えした食の養生のほか、喉を痛めた際に効果的なツボもあるんです。自分で押してもいいですし、鍼治療で呼吸器に効くツボを刺激することで喉の痛みを軽減させることもできます。喉の乾燥を感じたらまずは手軽なツボ押しから実践してみてください。


