Adobe Creative Cloudの価格が、2024年3月5日(火)から改定されます。かなり大幅な値上げで、クリエイターにとっては大きな打撃です。
※記事中の価格は全て税込表記
【目次】
Creative Cloud Webサイト
https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html一部のプランについては価格改定からは除外されていますが、デザインの分野でAdobeのツールを活用しているユーザーにとっては、ほぼ全てのプランが値上がりするといった体感となるでしょう。
価格改定に含まれるプラン・Creative Cloud コンプリートプラン(個人版および学生教職員版)
・Creative Cloud 単体プラン(個人版)
・Creative Cloud フォトプラン(20GB/1TB)
・Lightroom 1TBプラン
・Adobe Express
・Adobe InCopy
・Adobe Substance 3D Collection/テクスチャリング
価格改定から除外されるプラン・Adobe Acrobat プラン
・Adobe Firefly プレミアムプラン
・Adobe Stock プラン
・Frame.ioプラン
・各モバイルアプリプラン(単体およびバンドル)
・Frescoまた、Creative Cloud個人版のほかに、グループ版(Adobe.com/販売代理店での取り扱い)やエンタープライズ版(販売代理店での取り扱い)も価格が改定されます。
コンプリートプラン
旧価格新価格差額値上げ率月々プラン
月々払い10,280円
(年換算123,360円)12,380円
(年換算148,560円)+2,100円
(年換算+25,200円)約20.43%年間プラン
月々払い6,480円
(年換算77,760円)7,780円
(年換算93,360円)+1,300円
(年換算+15,600円)約20.06%年間プラン
一括払い月換算6,028円
(72,336円)月換算7,240円
(86,880円)月換算+1,212円
(14,544円)約20.11%
単体プラン
旧価格新価格差額値上げ率月々プラン
月々払い3,828円
(年換算45,936円)4,980円
(年換算59,760円)+1,152円
(年換算+13,824円)約30.09%年間プラン
月々払い2,728円
(年換算32,736円)3,280円
(年換算39,360円)+552円
(年換算+6,624円)約20.23%年間プラン
一括払い月換算2,398円
(28,776円)月換算2,890円
(34,680円)月換算+492円
(5,904円)約20.52%単体プランには、Photoshop、Illustrator、Premiere Pro、Affter Effects、InDesign、Animate、Dreamweaver、Auditionが含まれます。なお、個人版でのコンプリートプランや単体プラン以外の値上げは以下の通りです。
製品支払いプラン旧価格新価格Lightroom 1TB年間プラン月々払い1,078円1,180円年間プラン一括払い12,936円14,080円フォトプラン 20GB年間プラン月々払い1,078円1,180円年間プラン一括払い12,936円14,080円フォトプラン 1TB年間プラン月々払い2,178円2,380円年間プラン一括払い26,136円28,480円InCopy月々プラン月々払い968円1,080円年間プラン月々払い638円680円年間プラン一括払い6,336円6,780円Adobe Sbstance 3D
Texturing月々プラン月々払い2,398円2,680円年間プラン一括払い26,818円29,980円Adobe Sbstance 3D
Collection月々プラン月々払い6,028円6,680円年間プラン月々払い5,808円6,480円年間プラン一括払い67,078円74,380円学生教職員版
初年度年間プラン月々払い1,980円2,180円年間プラン一括払い23,760円26,162円学生教職員版
2年目年間プラン月々払い3,278円3,610円年間プラン一括払い39,336円43,322円Adobe Express月々プラン月々払い1,078円1,180円年間プラン一括払い10,978円11,980円
今回の価格の改定について、アドビ社は主に2つの理由を示唆しました。1つはAdobe Fireflyなどの新たな “価値” が追加されていること、もう1つは為替レートの影響です。
AI(人工知能)に関する機能の大幅な強化も値上げの一因となっている本来、サブスク型のサービスは “契約期間中に機能が追加されても追加料金は発生しない” ことが原則です。“各ユーザーの更新日のタイミング” が切り替えとなることから、今回の価格改定はこの原則に反するものではありませんが、それでもユーザーにとっては納得がいかないこともあるでしょう。
クリエイティブな仕事でAdobeのアプリ以外の選択肢があるか否かについては、コストを除けば「自分が働く環境」「連携する外部の対応」「機能&使用感」という3つが大きなポイントとして挙げられるでしょう。
(1)自分が働く環境
フリーランスでは基本的に自分の好きなツールを選べるが、企業・事務所に所属している場合はその集団の方針に沿うことがほぼ必須で自分だけではツールを選びにくい(2)連携する外部の対応
「Illustrator形式(.ai)での入稿にのみ対応しています」「Photoshopで制作してネイティブ形式(.psd)で納品してください」など、入稿・納品の際に使用ツールが限定されることもある(3)機能&使用感
本来的にはこれが最も大切なポイントだが「自分がやりたい表現をそのアプリで実現できるか」という判断。自分にとって使いやすいアプリであるかどうかも重要* * * * * * * * * *
価格の改定への印象は、各ユーザーのアプリの使用スタイルによっても異なるでしょう。一概に「高すぎる」や「妥当だ」とは言い切れない側面があります。サブスク方式の導入前のパッケージ版の頃からバージョンアップの際には必ず新たなバージョンを購入し、複数のアプリを毎日のように使っているユーザーにとっては「値上げをしてもなお、手頃な価格のサービスだ」と感じられるかもしれません。
とはいえ、クリエイティブに集中するためには “お金の問題” は本当に大きな壁となるはずです。特に若いクリエイターにとっては、悩みの大部分が “お金の問題” から派生しているようにも感じられます。
「予算が足りないときにどう工夫するか」は、クリエイティブな分野の仕事では大きな課題であり、ポジティブな言い方をすれば “腕の見せどころ” です。煩わしい悩みに振り回されすぎることなく、 “お金の問題のせいで心が折れた” という才能あるクリエイターが1人でも少なくなることを願ってやみません。
アドビ株式会社
URL:https://www.adobe.com/jp/
2024/03/05
本記事では、特に多くのユーザーに影響がありそうなCreative Cloud個人版を中心に、負担額がどのくらい上がるのかをまとめます。
※記事中の価格は全て税込表記
【目次】
価格改定の影響を受けるプランは?
Creative Cloudでの今回の価格改定には、コンプリートプラン(個人版/学生教職員版)や単体プラン(個人版)など、多くのプランが含まれます。
https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html一部のプランについては価格改定からは除外されていますが、デザインの分野でAdobeのツールを活用しているユーザーにとっては、ほぼ全てのプランが値上がりするといった体感となるでしょう。
価格改定に含まれるプラン・Creative Cloud コンプリートプラン(個人版および学生教職員版)
・Creative Cloud 単体プラン(個人版)
・Creative Cloud フォトプラン(20GB/1TB)
・Lightroom 1TBプラン
・Adobe Express
・Adobe InCopy
・Adobe Substance 3D Collection/テクスチャリング
価格改定から除外されるプラン・Adobe Acrobat プラン
・Adobe Firefly プレミアムプラン
・Adobe Stock プラン
・Frame.ioプラン
・各モバイルアプリプラン(単体およびバンドル)
・Frescoまた、Creative Cloud個人版のほかに、グループ版(Adobe.com/販売代理店での取り扱い)やエンタープライズ版(販売代理店での取り扱い)も価格が改定されます。
個人版ではどのくらい負担が増える?
今回の価格改定で、Creative Cloudの個人版はコンプリートプランも単体プランも値上げとなります。ざっくりと約20%の値上げ率ですが、単体プラン・月々プラン月々払いの場合は約30%の値上げです。相対値ではなく絶対値の “額面” で考えると、最も負担が大きいコンプリートプラン・月々プラン月々払いでは年間で25,200円もの出費が増えることになります(12カ月の場合)。コンプリートプラン
旧価格新価格差額値上げ率月々プラン
月々払い10,280円
(年換算123,360円)12,380円
(年換算148,560円)+2,100円
(年換算+25,200円)約20.43%年間プラン
月々払い6,480円
(年換算77,760円)7,780円
(年換算93,360円)+1,300円
(年換算+15,600円)約20.06%年間プラン
一括払い月換算6,028円
(72,336円)月換算7,240円
(86,880円)月換算+1,212円
(14,544円)約20.11%
単体プラン
旧価格新価格差額値上げ率月々プラン
月々払い3,828円
(年換算45,936円)4,980円
(年換算59,760円)+1,152円
(年換算+13,824円)約30.09%年間プラン
月々払い2,728円
(年換算32,736円)3,280円
(年換算39,360円)+552円
(年換算+6,624円)約20.23%年間プラン
一括払い月換算2,398円
(28,776円)月換算2,890円
(34,680円)月換算+492円
(5,904円)約20.52%単体プランには、Photoshop、Illustrator、Premiere Pro、Affter Effects、InDesign、Animate、Dreamweaver、Auditionが含まれます。なお、個人版でのコンプリートプランや単体プラン以外の値上げは以下の通りです。
製品支払いプラン旧価格新価格Lightroom 1TB年間プラン月々払い1,078円1,180円年間プラン一括払い12,936円14,080円フォトプラン 20GB年間プラン月々払い1,078円1,180円年間プラン一括払い12,936円14,080円フォトプラン 1TB年間プラン月々払い2,178円2,380円年間プラン一括払い26,136円28,480円InCopy月々プラン月々払い968円1,080円年間プラン月々払い638円680円年間プラン一括払い6,336円6,780円Adobe Sbstance 3D
Texturing月々プラン月々払い2,398円2,680円年間プラン一括払い26,818円29,980円Adobe Sbstance 3D
Collection月々プラン月々払い6,028円6,680円年間プラン月々払い5,808円6,480円年間プラン一括払い67,078円74,380円学生教職員版
初年度年間プラン月々払い1,980円2,180円年間プラン一括払い23,760円26,162円学生教職員版
2年目年間プラン月々払い3,278円3,610円年間プラン一括払い39,336円43,322円Adobe Express月々プラン月々払い1,078円1,180円年間プラン一括払い10,978円11,980円
新価格の適用タイミングと値上げの理由
価格の改定は2024年3月5日(火)に実施され、各ユーザーの更新日のタイミングで新価格が適用されます。更新日までは旧価格のままです。今回の価格の改定について、アドビ社は主に2つの理由を示唆しました。1つはAdobe Fireflyなどの新たな “価値” が追加されていること、もう1つは為替レートの影響です。

クリエイターにとってAdobeアプリは必須?
SNSでは個人ユーザーを中心に、プロになりたてのクリエイターやプロ志望者から「Adobeのソフトは必須なのでしょうか?」という質問がしばしば上がります。価格が主なネックとなり、もともと別の無料ソフトなどで創作に慣れていることからも「できればAdobeアプリは導入せずに済ませたい」と考える若年層のクリエイターはかなり多いようです。
(1)自分が働く環境
フリーランスでは基本的に自分の好きなツールを選べるが、企業・事務所に所属している場合はその集団の方針に沿うことがほぼ必須で自分だけではツールを選びにくい(2)連携する外部の対応
「Illustrator形式(.ai)での入稿にのみ対応しています」「Photoshopで制作してネイティブ形式(.psd)で納品してください」など、入稿・納品の際に使用ツールが限定されることもある(3)機能&使用感
本来的にはこれが最も大切なポイントだが「自分がやりたい表現をそのアプリで実現できるか」という判断。自分にとって使いやすいアプリであるかどうかも重要* * * * * * * * * *
価格の改定への印象は、各ユーザーのアプリの使用スタイルによっても異なるでしょう。一概に「高すぎる」や「妥当だ」とは言い切れない側面があります。サブスク方式の導入前のパッケージ版の頃からバージョンアップの際には必ず新たなバージョンを購入し、複数のアプリを毎日のように使っているユーザーにとっては「値上げをしてもなお、手頃な価格のサービスだ」と感じられるかもしれません。
とはいえ、クリエイティブに集中するためには “お金の問題” は本当に大きな壁となるはずです。特に若いクリエイターにとっては、悩みの大部分が “お金の問題” から派生しているようにも感じられます。
「予算が足りないときにどう工夫するか」は、クリエイティブな分野の仕事では大きな課題であり、ポジティブな言い方をすれば “腕の見せどころ” です。煩わしい悩みに振り回されすぎることなく、 “お金の問題のせいで心が折れた” という才能あるクリエイターが1人でも少なくなることを願ってやみません。
アドビ株式会社
URL:https://www.adobe.com/jp/
2024/03/05

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