「CLIP STUDIO PAINT Ver3.0」がリリースされ、さまざまな機能の追加・強化が行われました。今回の記事では円形配置などの便利な強化とともに、オリジナルの欧文フォント「Clip Studio Comic」が使えるようになった点についても注目していきます。
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たとえば行の自動的な揃え方に均等揃えや両端揃えもあり、字間も個別にカーニングで調整できます(バージョン2.3.0でのアップデートでの追加)。これにより、文字組みにも細かくこだわることができるようになりました。
さらに、特にユーザーから喜ばれているバージョン3.0での新機能は、テキストを円の形に配置できるようになったことです。ツールプロパティウィンドウで「円形配置」にチェックを入れるだけで実現でき、円の半径や配置方向(時計回り/反時計回り)などを設定しながら簡単に円に沿ったテキストを作れます。
レギュラーとボールドの2ウエイトがあり、それぞれにイタリックも用意された計4種類。
アルファベットの小文字がなく大文字のみのフォントのようですこの「Clip Studio Comic」フォントは、クリスタを提供する株式会社セルシスと、フォントベンダーの株式会社イワタによって共同開発されました。海外の漫画の制作現場で好まれるような手書き風のフォントで、「CLIP STUDIO PAINT」のブラシで書いた文字がベースになっています。
また、“私” を示す人称代名詞の「I」を自動で「Crossbar I」に変換する機能も搭載されました。「Crossbar I」は上下に横線がある大文字の「I」で、欧米コミックでよく用いられる表現とのことです。この「I」の変換もユーザーが意識することはなく、文脈から人称代名詞を検知して自動的に実行されます。
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「Clip Studio Comic」は、面白い仕組みのフォントです。「CLIP STUDIO PAINT」を海外で利用しているユーザーが多いことも、開発の背景の1つのなったのではないでしょうか。日本国内のユーザーも、特にグローバルに作品を発信したいときに活用してみると、より “海外のコミックらしい雰囲気” を表現できそうです。
株式会社セルシス
URL:https://www.celsys.com/
2024/03/22
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テキスト機能も強化された最新バージョン
“クリスタ” の愛称で知られるペイントアプリ「CLIP STUDIO PAINT Ver3.0」では、作品の管理や3D関連、アニメーション制作など、幅広い領域で便利な機能が使えるようになりました。テキスト関連の新機能も、ユーザーにとって役立つ強化となっています。


イワタとの共同開発による専用フォント
「CLIP STUDIO PAINT」はイラストのほかにも、漫画・Webtoon・アニメーションなどを制作できるアプリとして幅広く活用されています。主に漫画に関連した強化として注目したいのが、専用の欧文フォント「Clip Studio Comic」を利用できることです。「CLIP STUDIO PAINT Ver.3.0」のユーザーは、追加料金を必要とせずに使えます。
アルファベットの小文字がなく大文字のみのフォントのようですこの「Clip Studio Comic」フォントは、クリスタを提供する株式会社セルシスと、フォントベンダーの株式会社イワタによって共同開発されました。海外の漫画の制作現場で好まれるような手書き風のフォントで、「CLIP STUDIO PAINT」のブラシで書いた文字がベースになっています。

字形が自動的に変化する面白い仕組み
「Clip Studio Comic」は、入力した文字の形がランダムに変化することも大きな特徴です。4種類の異なる字形が収録されていて、1つの文の中で形の違う字形が自動的に割り当てられます。たとえば「G」が文中に複数登場する場合には、1つ目の「G」と2つ目の「G」が違う形になる仕組みです。同じ文字なのに違う形が混在することで、機械的な印象が和らぎ、まるで本当に手で書いたような印象が強まります。


「Clip Studio Comic」は、面白い仕組みのフォントです。「CLIP STUDIO PAINT」を海外で利用しているユーザーが多いことも、開発の背景の1つのなったのではないでしょうか。日本国内のユーザーも、特にグローバルに作品を発信したいときに活用してみると、より “海外のコミックらしい雰囲気” を表現できそうです。
株式会社セルシス
URL:https://www.celsys.com/
2024/03/22

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