ピクスタ株式会社が、写真・イラスト・動画・音楽素材のマーケットプレイス「PIXTA」に「マーケットフリーズ」を導入しました。提供されている素材を一定期間にわたって独占使用でき、競合他社との画像素材の重複利用を避けることができる新たなライセンスです。
【目次】
同じ画像素材の重複利用のイメージ特に汎用性が高い素材は人気が集中しやすく、利用される頻度は高まります。「PIXTA」での2023年のダウンロード回数が多かった素材の上位100点は、年間平均ダウンロード回数が74.24回だったそうです。
「他社との重複を避けたいから描き下ろし・撮り下ろしを依頼すべきだろうか」「でも、新規の作成では時間が間に合わなくなるしどうしよう」と悩む場面は多いでしょう。これを避けるためのもう1つの選択肢として導入されたのが、今回の「PIXTA」における「マーケットフリーズ」です。
「マーケットフリーズ」は、素材の購入時から一定の期間は素材利用を独占できる権利です。該当期間中はその素材の販売が停止され、新たに購入されて利用されることを防げます。「マーケットフリーズ」の期間が終了すると、「PIXTA」での販売が再開されます。
画像検索の際に購入された回数を「0回の素材のみ」にすると、過去に利用されたリスクもなく「マーケットフリーズ」がさらに効果を発揮「マーケットフリーズ」は、素材の購入時にオプションのかたちで追加できます。料金は30日・22,000円~(税込)で、期間ごとに料金が定められています。フリーズ期間は30日/60日/90日/180日/360日からの指定が可能です。
料金表
注意すべき点は、「マーケットフリーズ」のオプションが適用されるのはあくまでも該当素材のみで、類似素材にまでは効果が及ばないことです。たとえば、「PIXIV」で販売されている素材の中に同じモデル・同じテーマの類似素材が販売されている場合もありますが、「マーケットフリーズ」のみでは、それらを全て独占利用することはできません。
つまり、類似素材がある場合、別の似たような素材を他社に利用されてしまう可能性はあります。ただし、類似素材を含めたフリーズ処理が決して完全に不可能というわけではなく、そちらも要問い合わせでの対応とされています。
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「マーケットフリーズ」は、「PIXTA」で素材を購入する利用者が抱えがちな課題を解決する嬉しい新たなライセンスです。一方で、素材を販売するクリエイター会員にとっては “販売機会の損失” になりそうにも感じられますが、決してそうではなく、オプション料金からクリエイターランクに応じたコミッション率(報酬割合・最大58%)を受け取れる仕組みになっています。
ピクスタ株式会社
URL:https://pixta.jp/
2024/06/19
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他社との “被り” が生じやすい画像素材
ロイヤリティフリー素材・ストックフォトなどの画像素材は、デザイン業務での効率化を図るうえでとても便利です。しかし、多くの会社で同じ素材が使われると「このビジュアルはどこかで見たことがある」「使い回しだな」という印象を与えやすくなり、場合によってはまるで同じ会社であるような誤解も招きます。
「他社との重複を避けたいから描き下ろし・撮り下ろしを依頼すべきだろうか」「でも、新規の作成では時間が間に合わなくなるしどうしよう」と悩む場面は多いでしょう。これを避けるためのもう1つの選択肢として導入されたのが、今回の「PIXTA」における「マーケットフリーズ」です。
「マーケットフリーズ」は、素材の購入時から一定の期間は素材利用を独占できる権利です。該当期間中はその素材の販売が停止され、新たに購入されて利用されることを防げます。「マーケットフリーズ」の期間が終了すると、「PIXTA」での販売が再開されます。
過去に購入されていない素材で「フリーズ」指定
具体的な「マーケットフリーズ」の利用方法として、まず「PIXTA」では過去に購入実績がない素材に絞って検索ができます。「購入された回数」が「0回の素材のみ」で検索し、そこから素材を選んで「マーケットフリーズ」を利用すれば、過去に利用されたこともない素材を独占利用できるといった流れです。
もし360日以上の期間でフリーズ処理したい場合には、別途に問い合わせることで対応してもらえます。

類似素材にまでは効果が及ばない点には注意
「マーケットフリーズ」を利用できるのは、クリエイター会員が「PIXTA」のみで販売している「PIXTA限定素材」のうち、提供者が「マーケットフリーズ」のオプション設定を許可した素材です。購入した素材は、「PIXTA」の利用規約に定められた使用の範囲内であれば、媒体などの使用制限もなく何度でも利用できます。ロイヤリティフリーの利便性を維持したまま、一定期間の独占利用ができることが特徴です。注意すべき点は、「マーケットフリーズ」のオプションが適用されるのはあくまでも該当素材のみで、類似素材にまでは効果が及ばないことです。たとえば、「PIXIV」で販売されている素材の中に同じモデル・同じテーマの類似素材が販売されている場合もありますが、「マーケットフリーズ」のみでは、それらを全て独占利用することはできません。
つまり、類似素材がある場合、別の似たような素材を他社に利用されてしまう可能性はあります。ただし、類似素材を含めたフリーズ処理が決して完全に不可能というわけではなく、そちらも要問い合わせでの対応とされています。
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「マーケットフリーズ」は、「PIXTA」で素材を購入する利用者が抱えがちな課題を解決する嬉しい新たなライセンスです。一方で、素材を販売するクリエイター会員にとっては “販売機会の損失” になりそうにも感じられますが、決してそうではなく、オプション料金からクリエイターランクに応じたコミッション率(報酬割合・最大58%)を受け取れる仕組みになっています。
ピクスタ株式会社
URL:https://pixta.jp/
2024/06/19

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