エプソン販売株式会社のアプリ「Epson Pocket Document」がバージョンアップしました。スマホやタブレットなどで、資料・マニュアルなどのデータを紙のような感覚で扱える書類ハンドリング用のアプリです。


【目次】

手書き感覚で画面の文書にメモができるアプリ

「Epson Pocket Document」アプリは、Android OS 8.0以降/iOS 15以降/iPadOS 15以降に対応しています。最初のバージョンは業務効率化の推進を目的として、2022年2月にリリースされました。

今回のバージョンアップではさまざまな強化が加えられ、“文書活用アプリ” としての側面が強まりました。ビジネスの用途に限らず、幅広く利用できるアプリになっています。

「たとえばこんな用途に便利」という例会議資料にメモを残したいときや校正作業・指示自習ノートに板書の写真を付けて補完文書を読みながらアイデアをメモ基本的な機能として、従来のバージョンにもあった画面の文書に直接メモができる機能は踏襲されています。最新バージョンでは、さらに写真ページや白紙のページを書類に差し込める機能が追加されました。

資料やマニュアルなどのデータを紙のように扱えるアプリ「Epson Pocket Document」が大幅アプデ
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また、これまでと同様に、紙のようにパラパラとページを送りながら、サムネイルで文書の中身を確認できます。大事なページには付箋を付けて目立たせることができるため、後から見返すのも紙と同じように簡単です。

資料やマニュアルなどのデータを紙のように扱えるアプリ「Epson Pocket Document」が大幅アプデ
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スキャナー連携で資料を見やすくデータ化

本アプリでは、大量の紙やデジタル文書を1つにまとめて保存し、パソコンからプリントする感覚でスマートデバイスへと簡単に転送できます。パソコンからの取り込みには、無料で提供されている専用のプリンタードライバーが必要です。この機能により、アナログの紙の資料の持ち運びが不要となります。

資料やマニュアルなどのデータを紙のように扱えるアプリ「Epson Pocket Document」が大幅アプデ
さらに新しい機能として、紙の文書を歪みなく取り込んで見やすいデータとして保存できるスキャナー連携の機能が用意されました。スキャナーからの取り込みには「Epson Smart Panel」アプリが必要で、そちらも無料で利用できます。

資料やマニュアルなどのデータを紙のように扱えるアプリ「Epson Pocket Document」が大幅アプデ

自動同期などの便利な機能を使える有償プラン

アプリは無料でダウンロードして利用できますが、今回のバージョンアップを機に、新しく有償プランも提供が開始されました。
有償プランでは、クラウド保存容量が増えています。フリープランは1GBですが、月額480円(税込)のベーシックプランでは15GB、月額1,480円(税込)のプレミアムプランでは100GBとなります。

さらに有償プランでは、同じアカウントに紐づけられた複数のスマートデバイス上で、手書きや写真メモを自動的に同期できる機能も利用できます。文書にメモした内容が、スマホやタブレットなどの複数の端末で自動的に反映されるのは便利です。

同期された手書きデータは、パソコンのWebブラウザを通じてPDF出力ができます。アプリにある手書きデータを直接パソコンで扱えて、データ移動の手間がかかりません。

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有償プランに新規に加入した場合、ベーシックプランとプレミアムプランのいずれでも月額料金は初回契約月から3カ月無料となります。同期の機能を使いたいときやクラウド保存容量を増やしたいときには有償プランへの加入を検討すると良いですが、手書きメモや付箋付けといった基本的な機能は、無料プランでも利用が可能です。

エプソン販売株式会社
URL:https://www.epson.jp/

2024/07/09

資料やマニュアルなどのデータを紙のように扱えるアプリ「Epson Pocket Document」が大幅アプデ
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