エプソン販売株式会社が、大判インクジェットプリンター「SureColorシリーズ」の新機種を発売します。2024年7月29日(月)に水性顔料インク搭載機の「SC-P20550L」、秋頃に昇華転写プリンターの「SC-F9550/SC-F9550H」が登場予定です。


【目次】

高画質プリントを実現しつつも高速な「SC-P20550L」

水性顔料インクを搭載する「SC-P20550L」は、64インチ対応の12色機です。標準価格は188万8,700円(税込)となります。高品位なポスターや写真のプリントはもちろん、屋外サイン・電飾サイン用途にまで対応する製品です。

エプソン、水性顔料12色モデル「SC-P20550L」など64インチ対応の大判プリンターの新機種を発売
「SC-P20550L」本体本体には計9,600ノズルの2.64インチヘッドが搭載されています。B0サイズの出力スピードは約4.8分(600×600dpi/きれいモード/双方向印刷ON/プロフェッショナルフォトペーパーの場合)で、出力解像度は最大2,400×1,200dpiです。

「SC-P20550L」本体サイズ2,740(幅)×1,145(高さ)×760(奥行)mm重量約224kg(インクを除く)インターフェイスUSB、1000BASE-T/TX対応カット紙A4タテ~B0プラス対応ロール紙幅254~1,626mm

特色を含む12色機でPANTONEカラーを99%カバー

インクの12色の構成は、フォトブラック/マットブラック/グレー/ライトグレー/シアン/ライトシアン/ビビットマゼンタ/ビビットライトマゼンタ/イエロー/グリーン/オレンジ/バイオレットです。

エプソン、水性顔料12色モデル「SC-P20550L」など64インチ対応の大判プリンターの新機種を発売
特色を含む12色のインク構成2016年に発売された「SC-P20050シリーズ」は10色機でしたが、特色インクのオレンジ/グリーン/バイオレットの導入によって色再現領域が広がりました。明るく鮮やかなグリーンからイエローの色域とイエローからレッドの色域の表現が格段に進化し、青や紫方向の色域も拡大しています。

エプソン、水性顔料12色モデル「SC-P20550L」など64インチ対応の大判プリンターの新機種を発売
従来機からの色再現領域の拡大
エプソン、水性顔料12色モデル「SC-P20550L」など64インチ対応の大判プリンターの新機種を発売
 国際的な標準指定色となっているPANTONEカラーチャートに対しては、99%のカバー率を達成しています。コーポレートカラーなどの厳密な特色の出力にも使いやすい製品です。また、インクカートリッジではなく1.6Lの大容量インクパック方式を採用することで、インクの交換回数も少なくなりました。

エプソン、水性顔料12色モデル「SC-P20550L」など64インチ対応の大判プリンターの新機種を発売
大容量インクパック方式の採用で使用済みインクカートリッジ保管スペースも大幅削減

インクセットを選べる6色機の「SC-F9550H」

昇華転写プリンターの新機種である「SC-F9550」は4色機、「SC-F9550H」は6色機で、価格はオープンです。

エプソン、水性顔料12色モデル「SC-P20550L」など64インチ対応の大判プリンターの新機種を発売
「SC-F9550/SC-F9550H」本体いずれも64インチ対応で、主にアパレルや各種のグッズ、のぼり旗や垂れ幕などのソフトサインの制作に活躍します。1.33インチの大型プリントヘッドが搭載され、従来機からさらに生産性が向上しました。


「SC-F9550/SC-F9550H」本体サイズ2,620(幅)×1,020(高さ)×929(奥行)mm重量約325~327kg(インクを除く)インターフェイスUSB、1000BASE-T/TXプリント幅最大1,619.6mm6色機の「SC-F9550H」では、4色機と同様の基本インクセット(CMYK)に加え、ライトシアン+ライトマゼンタ、蛍光イエロー+蛍光ピンク、オレンジ+バイオレットのいずれかのパターンを初回充填時に選べます。本シリーズにも、大容量インクパック方式が採用されました(1.6L・各色2個ずつ)。

ライトシアン+ライトマゼンタは粒状感が低減されてアニメやキャラクターグッズの制作などに使いやすく、オレンジ+バイオレットは色域を広げてより鮮やかな表現が可能です。蛍光イエロー+蛍光ピンクはスポーツウェアや屋内外のサイン用途にも便利で、視認性が高まります。

エプソン、水性顔料12色モデル「SC-P20550L」など64インチ対応の大判プリンターの新機種を発売
各自のニーズに合わせて初回充填時にインクを選択さらに本製品では、「Epson Precision Dot Technology」による高画質プリントが実現されています。これは、同社が長年のインクジェット技術で培ってきたパスごとのバンディングや色ムラを抑える独自の「マイクロウィーブ」、粒状感や色ムラの少ないプリントで滑らかな階調を再現できる高精細な「ハーフトーンモジュール」、プリントする画像の色を忠実に再現する「LUT(ルックアップテーブル)」という3つの技術の総称です。

エプソン、水性顔料12色モデル「SC-P20550L」など64インチ対応の大判プリンターの新機種を発売
高画質プリントを支える「Epson Precision Dot Technology」* * * * * * * * * *

今回発売される機種は、出力スピードの向上などはもちろん、特にインクの変更点に注目です。さらに豊かな表現が可能となり、商業プリントの用途で品質を追求しながら業務を効率化できます。なお、同社は2024年度中に「SureColor」用の純正メディアとして、商業施設などへの掲出に役立つ “自己消化性” を備えた防炎マット紙ロールも発売予定です。

エプソン販売株式会社
URL:https://www.epson.jp/

2024/07/25

エプソン、水性顔料12色モデル「SC-P20550L」など64インチ対応の大判プリンターの新機種を発売
編集部おすすめ