ピクスタ株式会社が運営する「PIXTA」で、「Premiumコンテンツ」の取り扱いが開始されました。「PIXTA」でのみ作品を販売する専属クリエイター会員のうち、一定の条件を満たしたクリエイターは、自分の自信作を単価1万円で販売できます。
【目次】
近年は物価の高騰などを背景に、クリエイター会員が作品の制作にかけるコストを抑える傾向が見られるそうです。そのため、特殊なロケーションでの撮影や大規模な撮影は避けられやすい傾向が生まれ、「PIXTA」でも新作のアップデートが行われづらい状況になっていました。
そこで導入されたのが、今回の「Premiumコンテンツ」の仕組みです。クリエイターが自信作を高価格で販売できるようにすることで、従来とは異なるアプローチの挑戦を後押しし、「PIXTA」での提供コンテンツのさらなる拡充につなげることを目指しています。
「人物専属・専属クリエイター制度」の説明および申し込みページ
https://pixta.jp/excontributorそのほかの条件として、販売サイズはXL限定、販売形態は単品販売のみ、といった制約もあります。また、対象コンテンツは2024年7月16日(火)以降に審査申請された任意の完全新作で、それ以前に既に販売が開始されていた既存コンテンツは対象となりません。販売価格は11,000円(税込)で、クリエイターが得られる報酬は販売価格(税抜)の42~58%となります。
検索結果表示のイメージ(画像はサンプルのため実際のPremiumコンテンツとは異なる)各自が「Premiumコンテンツ」として販売できる点数は、月に50点までとされています。
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「素材」の販売・提供は供給の数が爆発的に増えたことで、無料であったり驚くほどの低価格であったりするケースも圧倒的に増えました。しかし、その状況はメリットもある一方で「しっかりとこだわりの作品を作って、適正な “安くない” 値段で販売したい」と考えるクリエイターには向かい風となり、その結果として才能あるクリエイターのモチベーションが削がれてしまう状態にも陥りかねません。
誰でも「素材」を販売しやすくなった結果、巷にある「素材」のクオリティは本当に玉石混交となりました。「素材」を求める側も「ある程度のコストをかけてでもクオリティの高い素材が欲しい」と考える人は多いでしょう。今回の「PIXTA」の「Premiumコンテンツ」は、“差別化” や “棲み分け” を図るうえでも一石を投じる仕組みとなりそうです。
ピクスタ株式会社
URL:https://pixta.jp/
2024/07/31
【目次】
クリエイターの挑戦を後押しする仕組み
「PIXTA」は、写真/イラスト/動画/音楽素材のマーケットプレイスです。プロ/アマを問わずに、誰でも自ら制作した素材を売買できます。近年は物価の高騰などを背景に、クリエイター会員が作品の制作にかけるコストを抑える傾向が見られるそうです。そのため、特殊なロケーションでの撮影や大規模な撮影は避けられやすい傾向が生まれ、「PIXTA」でも新作のアップデートが行われづらい状況になっていました。
そこで導入されたのが、今回の「Premiumコンテンツ」の仕組みです。クリエイターが自信作を高価格で販売できるようにすることで、従来とは異なるアプローチの挑戦を後押しし、「PIXTA」での提供コンテンツのさらなる拡充につなげることを目指しています。
一定の条件を満たしたクリエイターのみが参加可能
大前提として、この「Premiumコンテンツ」の仕組みを利用できるのは「PIXTA」の人物専属クリエイター会員です。専属クリエイター会員とは、「PIXTA」でのみ作品の販売を行うクリエイター会員のことを指します。
https://pixta.jp/excontributorそのほかの条件として、販売サイズはXL限定、販売形態は単品販売のみ、といった制約もあります。また、対象コンテンツは2024年7月16日(火)以降に審査申請された任意の完全新作で、それ以前に既に販売が開始されていた既存コンテンツは対象となりません。販売価格は11,000円(税込)で、クリエイターが得られる報酬は販売価格(税抜)の42~58%となります。
従来のコンテンツとの明確な差別化
「Premiumコンテンツ」は、販売時や検索結果の画面で「Premium」のラベルが表示され、ほかのコンテンツとは分かりやすく差別化されます。ただし、「プレミアムな完全新作」を対象としている性質上、コンテンツが出揃うにはある程度の時間がかかる見込みで、「早くても1~2カ月後になる」と想定されているようです。
どのようなクオリティの作品が集まるかは未知数ですが、新たな試みとして注目しておきたい仕組みと言えるでしょう。
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「素材」の販売・提供は供給の数が爆発的に増えたことで、無料であったり驚くほどの低価格であったりするケースも圧倒的に増えました。しかし、その状況はメリットもある一方で「しっかりとこだわりの作品を作って、適正な “安くない” 値段で販売したい」と考えるクリエイターには向かい風となり、その結果として才能あるクリエイターのモチベーションが削がれてしまう状態にも陥りかねません。
誰でも「素材」を販売しやすくなった結果、巷にある「素材」のクオリティは本当に玉石混交となりました。「素材」を求める側も「ある程度のコストをかけてでもクオリティの高い素材が欲しい」と考える人は多いでしょう。今回の「PIXTA」の「Premiumコンテンツ」は、“差別化” や “棲み分け” を図るうえでも一石を投じる仕組みとなりそうです。
ピクスタ株式会社
URL:https://pixta.jp/
2024/07/31

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