印刷の通販グラフィック、箱の展開図を自動で作れる「箱ラク」ツールを大幅アップデート

株式会社グラフィックが運営する「印刷の通販グラフィック」で、「箱ラク」の最新バージョンの提供が開始されました。「箱ラク」はパッケージ印刷の支援ツールで、Adobe Illustrator用のプラグインです。箱の展開図を手軽に自動作成することができます。

【目次】

専門的な知識がなくても簡単に展開図を作れる

パッケージ印刷の注文は、通常であれば専門のスタッフに展開図の設計を依頼することから始まります。デザイナーが自分で設計することも不可能ではありませんが、展開図の作成にはグラフィックデザインとはまた別の専門的な知識が必要です。

とはいえ、「少しでも早く展開図が欲しい」「形状やサイズなど、いろいろなパターンの展開図が欲しい」といった希望がある場合には、自分で展開図を作成できるとスムーズでしょう。そのような要望に応えるべく提供されているのが「箱ラク」で、ツール自体は完全無料で利用できます。

「箱ラク」は「箱作りのプロ」が0.01mm単位の細部にもこだわって監修しています。箱の形状やサイズや用紙を入力するだけで展開図のデータが仕上がり、あとは完成した展開図をそのままテンプレートとして使ってデザインして入稿すればOKです。

5種類のうち3種類のタイプで「フック付き」に対応

「箱ラク」で作れる箱のタイプには、キャラメル箱／地獄底／ワンタッチ底／ピローケース／N式箱の5種類があります。それ以外の形状や、内容物に合わせた独自の設計を希望する場合には、「印刷の通販グラフィック」で別途に提供されている「展開図作成サービス」の利用が可能です。

今回の「箱ラク」の大幅アップデートでは、ハンガータイプの陳列台に陳列しやすい「フック付き」の形のパッケージの展開図も作れるようになりました。「フック付き」は、「箱ラク」で選べる5種のタイプのうち、キャラメル箱／地獄底／ワンタッチ底に対応します。

両面印刷用のテンプレートの自動作成もスムーズに

さらに今回のアップデートでは、両面印刷用のテンプレートの自動作成もできるようになりました。箱が完成した状態で外側だけでなく内側にもデザインを含めたい場合、この新しい機能が便利です。従来は表面と裏面をそれぞれ片面ずつ別に作る必要がありましたが、新しい「箱ラク」では、よりスムーズに両面のテンプレートを作成できます。ただし、コートボールなどのように、そもそも「パッケージ印刷」サービスで両面印刷ができない用紙には対応していません。

そのほかにも、「幅」より「奥行」が長い箱を作れるようになるなど、今回の「箱ラク」のアップデートではさまざまな機能強化が行われています。ワンタッチ底の「幅」と「奥行」も、最小35mmから指定できるようになりました。

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「箱ラク」は、「印刷の通販グラフィック」でパッケージを注文する際には非常に役立つ便利なツールです。同社は「箱ラク」のほかにも数々のグラフィック制作の支援ツールを提供しており、簡単に印刷テンプレートを作れる「テンプレートメーカー」や、自分で正確な入稿データチェックを行って印刷にまつわるトラブルでの納期遅れを予防できる「ダイレクト入稿」なども用意されています。

株式会社グラフィック
URL：https://www.graphic.jp/

2024/09/30