日々進化するパッケージの製造現場の試行錯誤の成果が分かる「現代日本のパッケージ2024」展

©TOPPAN Holdings Inc.TOPPANホールディングス株式会社が運営する印刷博物館 P&Pギャラリーで、2024年12月8日（日）まで「現代日本のパッケージ2024」展が開催されています。第10回目の開催を迎えた展覧会で、国内の主要なパッケージコンクールの受賞作品などを紹介する内容です。

【目次】

さまざまな種類のパッケージの “進化” が分かる

近年のパッケージの機能やデザインは、SDGsをはじめ、社会の動きと深く結びつきながら進化しています。「現代日本のパッケージ」展は、そのような時代のニーズに対し、パッケージ製造の現場が積み重ねてきた試行錯誤の成果を紹介する展覧会です。取り扱われるパッケージには、消費者が直接手にするものから企業が使う輸送包装まで、さまざまな種類のものがあります。

本展は、入場無料で鑑賞が可能です。ただし、地下の印刷博物館展示室に入場する際には入場料が必要となります。

「第63回 ジャパンパッケージングコンペティション」の受賞作

展示で取り上げられるパッケージコンクールの1つ目は、一般社団法人日本印刷産業連合会が主催する「第63回 2024ジャパンパッケージングコンペティション（JPC）」です。同コンペティションは商品包装コンペで、市場で販売されている商品化されたコマーシャルパッケージの優秀性が競われています。

第63回の開催では、合計116点の出品の中から経済産業大臣賞をはじめ34作品が選出されました。経済産業大臣賞には、味の素株式会社の「Dashi ‐ Cha」と、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」および「ザ・プレミアム・モルツ＜香る＞エール」のCO2削減缶が選ばれています。

「Dashi ‐ Cha」味の素株式会社／第63回ジャパンパッケージングコンペティション 経済産業大臣賞 「ザ・プレミアム・モルツ」「ザ・プレミアム・モルツ＜香る＞エール」CO2削減缶 サントリー／第63回ジャパンパッケージングコンペティション 経済産業大臣賞

「2024日本パッケージングコンテスト（第46回）」の受賞作

本展では、公益社団法人日本包装技術協会が主催する「2024日本パッケージングコンテスト（第46回）」も紹介されます。材料／設計／技術／適正包装／環境対応／デザイン／輸送包装／ロジスティクス／販売促進／アイデアなど、あらゆる機能から見て年間の優秀作品を選定するコンテストです。

本コンテストには、ジャパンスター賞をはじめ、6つの包装技術賞と13の包装部門賞があります。今回の展覧会では、それらのうちジャパンスター賞と包装技術賞の受賞作品が紹介されます。

「紙エール デザインウインドウ」日本紙パルプ商事株式会社、株式会社イムラ／2024日本パッケージングコンテスト（第46回）経済産業大臣賞

「パッケージand つながるデザイン」がテーマの作品

「現代日本のパッケージ2024」展で紹介されているもう1つの企画が、公益社団法人日本パッケージデザイン協会（JPDA）の主催による「JPDA パッケージデザイン インデックス 2024」です。JPDAは2年に1度のコンペティション「日本パッケージデザイン大賞」も主催しています。

今回の展覧会では「PACKAGE DESIGN INDEX 2024 パッケージ and」に掲載されたパッケージの中から「パッケージand つながるデザイン」をテーマに選ばれた8点の作品の魅力が紹介されます。

「晴れのち曇り時々お茶」パッケージとムービー 株式会社伊藤園 デザイン：株式会社cosmos／「パッケージand つながるデザイン」出品＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊

■期間：
2024年10月5日（土）～12月8日（日）

■開催場所：
印刷博物館 P&Pギャラリー
東京都文京区水道1-3-3 TOPPAN小石川本社ビル

■問い合わせ先：
印刷博物館／一般社団法人日本印刷産業連合会／公益社団法人日本パッケージデザイン協会（JPDA）／公益社団法人日本包装技術協会
url. https://www.printing-museum.org/