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Apple Pencil Proにも対応した新しい「iPad mini」
10月中旬には新しいiPad miniが発表され、10月23日(水)から販売が開始されました。最新のiPhone 16シリーズなどと同様に、Appleの新しいAI機能「Apple Intelligence」を十分な性能で活用できる製品として設計されています。新しいiPad miniの画面サイズは8.3インチで、2021年発売の第6世代モデルから変化はありません。カラーバリエーションは、スペースグレイ/スターライト/パープル/ブルーの4色で展開されます。これらのうち、ブルーとパープルは新色です。

さらにクリエイターにも注目のトピックとして、本製品はApple Pencil Proにも対応しました。ホバー機能がサポートされ、「Apple Intelligence」との組み合わせで「画像マジックワンド」なども利用できます。「画像マジックワンド」は、メモアプリで描いたラフスケッチを丸で囲むだけで美しく仕上げる機能です。

ディスプレイ8.3インチ(2,266×1,488pixels・326ppi)チップA17 Pro(6コアCPU/5コアGPU/16コアNeural Engine)OSiPadOS 18背面カメラ12MP広角/絞り値 F1.8前面カメラ12MP超広角/絞り値 F2.4SIMカードeSIMセンサーTouch ID/3軸ジャイロ/加速度/環境光/気圧計充電ポートUSB Type-C本体サイズ134.8(幅)×195.4(高さ)×6.3(奥行)mm重量293~297g価格78,800円~(税込)
カラーバリエーション豊富な新モデルの「iMac」
新型のiPad miniのサプライズ登場は多くの人を驚かせましたが、さらにAppleは10月終盤に多くの新製品を続々と発表します。その第1弾として発表されたのが新しいiMacです。M4チップを搭載し、従来のM1搭載のiMacとの比較では「Microsoft Excelのようなアプリでのパフォーマンスは最大1.7倍高速」と紹介されています。本体カラーバリエーションは、ブルー/パープル/ピンク/オレンジ/イエロー/グリーン/シルバーの7色です。色の名前としては前モデルのラインナップから変更はありませんが、トーンが変更されているようで「新色」とされています。近年のiMacを明るいカラフルな色バリエーションで展開するという方針は踏襲されたようです。

本体には24インチの4.5K Retinaディスプレイを搭載し、上位3モデルはオプションでNano-textureガラスへの変更にも対応します。

M4(10コアCPU/10コアGPU/16コアNeural Engine)標準構成メモリ16GB~24GB標準構成SSD256GB~512GBOSmacOS Sequoiaカメラ12MPセンターフレーム対応主なインターフェイスThunderbolt 4(下位チップ機は2基/上位チップ機は4基)
ギガビットEthernet(下位チップ機はオプション)本体サイズ547(幅)×461(高さ)×147(奥行)mm重量4.42~4.44kg価格198,800円~(税込)
新型の「Mac mini」は大胆にフォルムチェンジ
iPad miniの発表の翌日に登場したのが新型のMac miniです。筐体デザインが大きく変更され、設置面積はかなりコンパクトになっています。厚みは前モデルと比べると増しているため、雰囲気だけで言えば薄型になる以前のMac miniの佇まいのほうに似た印象を受けます(フットプリントは大幅に削減されています)。電源ボタンが底面に配置されていることも大きな話題となりました。
M4機はThunderbolt 4ポートを備えていますが、M4 Pro機はThunderbolt 5ポートを採用していることも特徴です。いずれも3ポートが実装されています。Thunderbolt 4ポートが最大40Gb/sであるのに対し、Thunderbolt 5ポートでは最大120GB/sのデータ転送速度が実現されています(USB 4としてはいずれも最大40Gb/s)。そのほかには、M4機にもM4 Pro機にも共通して2基のUSB Type-CポートやギガビットEthernetポートやHDMIポートが用意されました。


チップM4(10コアCPU/10コアGPU/16コアNeural Engine)
M4 Pro(12コアCPU/16コアGPU/16コアNeural Engine)標準構成メモリ16GB~24GB標準構成SSD256GB~512GBOSmacOS Sequoia主なインターフェイスThunderbolt 4またはThunderbolt 5(3基)
ギガビットEthernet/HDMI/USB Type-C(2基)本体サイズ127(幅)×127(高さ)×50(奥行)mm重量670~730g価格94,800円~(税込)
クリエイター注目のM4搭載「MacBook Pro」
10月末のAppleの新製品発表は3日間にわたって続き、最後に登場したのが新しいMacBook Proです。M4チップを採用しており、同日に発表されたM4 ProやM4 Maxも選べます。ディスプレイが16インチと14インチの機種があり、いずれも本体カラーバリエーションはスペースブラックもしくはシルバーです。14インチ機はM4/M4 Pro/M4 Maxの3パターン(計4モデル)、16インチ機はM4 ProとM4 Maxの2パターン(計4モデル)で構成されています。


バッテリー駆動時間は最大24時間で「Mac史上最も長い」と紹介されています。MacBook Proは映像編集などに活用しているクリエイターも多いと思われますが、性能面に関する従来機との比較で、Adobe Premiere Proでのシーン編集の検出についても触れられています。
ディスプレイ14.2インチ(3,024×1,964pixels・254ppi)
16.2インチ(3,456×2,234pixels・254ppi)チップM4(10コアCPU/10コアGPU/16コアNeural Engine)※14インチのみ
M4 Pro(12コアCPU/16コアGPU/16コアNeural Engine)※14インチのみ
M4 Pro(14コアCPU/20コアGPU/16コアNeural Engine)
M4 Max(14コアCPU/32コアGPU/16コアNeural Engine)
M4 Max(16コアCPU/40コアGPU/16コアNeural Engine)※16インチのみ標準構成メモリ16GB~36GB <14インチ>/24GB~48GB <16インチ>標準構成SSD512GB~1TBOSmacOS Sequoiaカメラ12MPセンターフレーム対応主なインターフェイスThunderbolt 4またはThunderbolt 5(3基)
MagSafe 3/HDMI/SDXCカードスロット本体サイズ312.6(幅)×15.5(高さ)×221.2(奥行)mm <14インチ>
355.7(幅)×16.8(高さ)×248.1(奥行)mm <16インチ>重量1.55~1.62kg<14インチ>/2.14~2.15kg<16インチ>価格248,800円~(税込)<14インチ>/398,800円~(税込)<16インチ>
M4チップファミリーのProとMaxが登場
新しいMacBook Proで採用されているM4 ProやM4 Maxは、同日発表されたM4チップファミリーの新しいラインナップです。M4チップ自体は2024年5月に発表され、iPad Proに搭載されています。




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Appleの2024年10月発表の新製品群は、特別に派手なイベントを実施することなく突然プレスリリースで明かされるというサプライズとなりました。しかし、多くのユーザーに望まれていたiPad miniの新世代モデルや、大胆にフォルムチェンジしたMac miniなど、見逃せないトピックばかりです。全体的には、やはり同社が今は何より「Apple Intelligence」に特に力を入れていることがうかがえる内容でした。
Apple
URL:https://www.apple.com/jp/
2024/11/06
