【主な使用機能】 CC BenderCC Bend Itエコー※本稿は『After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』の一部を再編集したものです。
目次
Step1 テキスト素材を作る
まず初めに、あらかじめサンプルデータの「AE_ch01-04.aep」をAfter Effectsに読み込んでおきましょう。[1-1] テキストを作る
読み込んだファイル内にあるコンポジション「Main」にテキストを作ります。この作例は画面全体を使用するダイナミックなモーションですので、文章量の多いものにすると見栄えが良くなります。背景のキノコのイラストに被らないことに配慮し、中央よりやや上寄りにレイアウトします。
フォント:Otomanopee One「それいけ!」
サイズ:140px「きのこ」「まつり」
サイズ:235px


次に、文字ごとにアンカーポイントの位置を修正していきます。アンカーポイントツールに切り替え、コンテンツ内 のグループを選択すると、図のようなアンカーポイントの 位置が表示されるので、これを文字の中央に配置します(厳密でなくてかまいません)。その他の文字も同じようにアンカーポイントの位置を修正しておいてください。


Step2 個別の文字の動きを作る
ここからは、各文字に個別のアニメーションを作っていきます。まずはレイヤー内[コンテンツ]を展開し、すべてのグループを選択します。




Step3 テキスト全体の動きを作る
[3-1]エフェクト「CC Bend It」と「CC Bender」個別のアニメーションをつけ終わったら、エフェクト「CC Bend It」を追加します。このエフェクトで左右に大きく揺さ ぶられるバネアニメーションを作ります。まずは、「CC Bend It」の影響範囲を設定します。影響の起点を[Start:960,960]、終点の起点を[End:960,-1080]とします。この時、テキストに途切れやノイズが出ることがあります。



続いて揺さぶられるアニメーションをつけていきます。「Bend」を次のように設定してください。リアルなバネの動きを再現するには、1 つめのキーフレームから最後のキーフレームにかけて、徐々に数値を少なくしていくことで余韻を感じさせる動きを作ることができます。


さらに誇張したアニメーションにするため、エフェクト「CC Bender」を使いましょう。こちらも「CC Bend It」と同じく歪 ませるエフェクトです。まずは「Top」と「Base」でテキストの稼働域を決めます。[Top:960,750][Base:960,-1080]とします。続いて[Style:Marilyn]にします。これによりくねくねとしたニュアンスの動きになります。


エフェクト「エコー」を追加します。残像感や軌跡を演出するエフェクトですが、ここではテキストの形をさらに歪ませるために使用します。プロパティの設定は右の図のようにします。これ以前に追加した、2 つのエフェクトの上にかけるようにして ください。高負荷がかかるエフェクトなので、使用するタイミングには注意が必要です。


Step4 Loookの作りこみ
最後にLookを作っていきましょう。ここではやや古さを感じ るような質感を目指します。新規調整レイヤーにエフェクト「ブラー(ガウス)」を追加し、全体を均一にぼかします。

「After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳」
この / サプライズ栄作 / ナカドウガ / ヌル1/ minmooba 共著

●本書について「モーションデザイン(モーショングラフィックス)」という分野が成熟するに連れ、「映像制作」と「デザイン」との垣根が無くなってきました。映像クリエイターがグラフィックを手掛けたり、Webデザイナー/グラフィックデザイナーがモーションを制作するなど、表現の幅が広がっています。本書はこうした需要に応えるため、After Effectsの中でも「モーションデザイン」に特化した一冊としています。『After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』
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