上記の動画では、エフェクトを組み合わせて、形状や色を単純化した波紋エフェクトの作り方を紹介しています。物体が水の上に落下したときの効果や、テキストを出現させる際の衝撃波としても使用できます。
【主な使用機能】 円波紋ラフエッジチョーク※本稿は『After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』の一部を再編集したものです。
目次
[エッジの内側のぼかし:40]に変更します。エッジの内側をぼかすことで、後に波紋エフェクトを適用した際の形状にランダム性を加えることができます。
[カラー:#0094D3]に設定します。
MEMOエフェクト「円」とは、単色の正円やリングを作成するエフェクトです。
[半径]と[エッジの半径]を制御してリングが広がるアニメーションを作成します。
MEMOレイヤーのアウトポイントをドラッグして合わせても問題ありません。
「波紋」適用前
「波紋」適用後MEMOエフェクト「波紋」とは、水面の効果を模倣しながら外側へ広がっていく効果を作るエフェクトです。
「ラフエッジ」適用前
「ラフエッジ」適用後MEMOエフェクト「ラフエッジ」とは、エッジに不規則な外観を追加することができるエフェクトです。
[7-1] “エフェクト”→ “描画”→ “塗り”
波紋の芯(内側)となる部分の色を指定します。作例では[カラー:#D0EDF6]を使用しています。
[7-2]“エフェクト”→“マット”→”チョーク”
[チョークマット:40]にして輪郭を削ります。
[7-3]“エフェクト”→ “チャンネル”→ “CCComposite”
調整レイヤーによって変化したイメージと、変化前の元イメージを合成します。[TransferMode:Behind]に変更。
[7-4]“エフェクト”→ “時間”→ “ポスタリゼーション時間”
フレームレートを低下させることで、アニメ調のスタイルを強調させます。[フレームレート:15]に変更して完成です。
作成した波紋はそのまま水面を表現したり、なにかを表示する際の衝撃波としても使用できます。サンプルデータでは、水面にオブジェクトが当たった際の波紋エフェクトとして利用しています。是非ご確認ください。
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「After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳」
この / サプライズ栄作 / ナカドウガ / ヌル1/ minmooba 共著
●本書について「モーションデザイン(モーショングラフィックス)」という分野が成熟するに連れ、「映像制作」と「デザイン」との垣根が無くなってきました。映像クリエイターがグラフィックを手掛けたり、Webデザイナー/グラフィックデザイナーがモーションを制作するなど、表現の幅が広がっています。本書はこうした需要に応えるため、After Effectsの中でも「モーションデザイン」に特化した一冊としています。『After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』
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本稿は本書のP.007~P.008にある[環境設定][プロジェクト構成][コンポジション設定]を前提に解説を進めています。記事を読んで作例を再現いただく際は、こちらの設定環境を参考にしてください。
【主な使用機能】 円波紋ラフエッジチョーク※本稿は『After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』の一部を再編集したものです。
目次
Step1 エフェクト「円」で基本形状を作成する
メニューバー “レイヤー” → “新規” → “平面” をクリックして平面レイヤーを作成します(Ctrl〔Macでは⌘〕+Y)。作成した平面レイヤーに、メニューバー “エフェクト” → “描画” → “円” を適用します。エフェクトコントロールから各種設定を行います。[エッジ:エッジの半径]に変更し、円の外側と内側を個別に制御できるようにします。[エッジの内側のぼかし:40]に変更します。エッジの内側をぼかすことで、後に波紋エフェクトを適用した際の形状にランダム性を加えることができます。
[カラー:#0094D3]に設定します。
MEMOエフェクト「円」とは、単色の正円やリングを作成するエフェクトです。
[半径]と[エッジの半径]を制御してリングが広がるアニメーションを作成します。

Step2 動きに緩急を加える
リングが広がるにつれて減速するイメージで編集します。「半径」に打たれた2つ目のキーフレームを右クリックして、“キーフレーム速度” を選択します(キーフレームを選択し、Ctrl〔⌘〕+Shift+Kでもキーフレーム速度を開くことができます)。入る速度を[0/秒][影響:70%]に変更します。同じ工程を「エッジの半径」に対しても行います。

Step3 レイヤーのアウトポイント(終点)を調整する
エフェクトの「円」は[半径][エッジの半径]を同じ値にしても輪郭が残るため、レイヤーのアウトポイントを調整してアニメーション終了後に非表示になるように調整します。「現在の時間インジケーター」をタイムコード[01:10]に合わせます。Alt〔option〕+](右角括弧)で、選択したレイヤーのアウトポイントを「現在の時間」にトリムします。
Step4 エフェクト「波紋」を適用する
メニューバー “エフェクト” → “ディストーション” → “波紋” を適用します。波紋のパラメーターを次のように調整して形状を作ります。[半径:50][波紋の幅:35][波紋の高さ:100]に変更します。パラメーターは一例です。値を調整することで、様々なバリエーションの波紋エフェクトを作成することができます。


Step5 エフェクト「ラフエッジ」を適用する
メニューバー “エフェクト” → “スタイライズ” → “ラフエッジ”を適用します。ラフエッジのパラメーターを調整してさらに作りこみます。[エッジの種類:カット][縁:10][エッジのシャープネス:10][スケール:350]にそれぞれ変更します。


Step6 小さい波紋を作成する
波紋を作成した平面レイヤーを選択して、メニューバー “編集” → “複製” でレイヤーを複製します(Ctrl〔⌘〕+D)。複製したレイヤーの「円」を調整してひと回り小さい波紋を作成します。[半径]と[エッジの半径]に作成された2つ目のキーフレームを[180]に変更します。[波紋の高さ:80]に変更します。

Step7 「調整レイヤー」を作成し各種エフェクトを適用する
現在単色となっていますが、波紋の芯となる部分と外側の色を分ける作業を行います。メニューバー “レイヤー” → “新規” → “調整レイヤー” で調整レイヤーを作成します(Ctrl+Alt〔⌘+option〕+Y)。調整レイヤーに以下のエフェクトを順番に適用して完成です。
波紋の芯(内側)となる部分の色を指定します。作例では[カラー:#D0EDF6]を使用しています。

[チョークマット:40]にして輪郭を削ります。

調整レイヤーによって変化したイメージと、変化前の元イメージを合成します。[TransferMode:Behind]に変更。
[RGBOnly]のチェックを外します。

フレームレートを低下させることで、アニメ調のスタイルを強調させます。[フレームレート:15]に変更して完成です。
作成した波紋はそのまま水面を表現したり、なにかを表示する際の衝撃波としても使用できます。サンプルデータでは、水面にオブジェクトが当たった際の波紋エフェクトとして利用しています。是非ご確認ください。

「After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳」
この / サプライズ栄作 / ナカドウガ / ヌル1/ minmooba 共著

●本書について「モーションデザイン(モーショングラフィックス)」という分野が成熟するに連れ、「映像制作」と「デザイン」との垣根が無くなってきました。映像クリエイターがグラフィックを手掛けたり、Webデザイナー/グラフィックデザイナーがモーションを制作するなど、表現の幅が広がっています。本書はこうした需要に応えるため、After Effectsの中でも「モーションデザイン」に特化した一冊としています。『After Effectsモーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』
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