株式会社モリサワが、2025年2月12日(水)に「Morisawa Fonts」の新書体をリリースします。その中でも特に注目されるのが「DriveFlux」という書体です。
【目次】
欧文スーパーファミリーの「Role」には、東南アジアやインドで使われる文字に対応した14の多言語展開ファミリーが加わります。「Clarimo UD」シリーズには、ハングル書体の「Clarimo UD KR」が追加される予定です。
アメリカに拠点を置く「Occupant Fonts」の欧文ライブラリーも加わります。機械的で無骨なスラブセリフ体の「Dispatch 2」、見出しに適したサンセリフ体の「Magmatic」、華やかなディスプレイ書体の「Occupant Gothic」など、バラエティ豊かな多くのフォントを使えるようになります。
OpenType形式で提供され、「Min2」文字セットが採用されています。モリサワ独自の文字セットである「Min2」はAdobe-Japan1に準拠するサブセットを採用しており、収録数は4,833文字(漢字3,930文字+非漢字903文字)です。
「DriveFlux」は、シンプルかつシンメトリーな骨格と幾何学的なストロークが特徴で、主に見出しなどの目を引きたい部分での使用に適しています。そして、何よりも最大のポイントは、モリサワ初のバリアブルフォントであることです。
「DriveFlux」には、太さを調節する「Weight(ウエイト)」、エレメントに流線型のカーブを加える「Smoothness(スムースネス)」、主に横画の太さを変える「Contrast(コントラスト)」、傾斜角を調節する「Slant(スラント)」という4つのデザインスタイルが可変軸として搭載されました。これらの横断的かつ無段階での調整の組み合わせによって、「DriveFlux」という1つのフォントを表現したいイメージに合わせた多彩な表情に変えながら使えます。
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バリアブルフォントは、自分で自由に「デザイン軸」の調整ができる新しいタイプのフォントです。従来の静的なフォントでは容易には叶えにくかった「RとLの中間のウエイトを使いたい」といったようなデザイナーの繊細な要望にも対応します。
「デザイン軸」の数値をコントロールしながら「このくらいが良いな」といった直感的な決め方ができることも1つの特徴です。自分の手で表情を変えられる “変幻自在” なフォントで、2月の「Morisawa Fonts」での初登場には大きく期待が寄せられています。
株式会社モリサワ
URL:https://morisawafonts.com/
2025/01/22
同社初のバリアブルフォントで、4つの可変軸を持ち、シームレスにスタイルを変更できます。
【目次】
まずは2月アップグレードの全体像をチェック
「Morisawa Fonts」の2025年2月版アップグレードでは、合計37ファミリーのフォントが登場します。2024年度のモリサワ新書体は第1弾で多くの和文フォントも追加されましたが、第2弾となる今回は大部分が和文以外のフォントです。
アメリカに拠点を置く「Occupant Fonts」の欧文ライブラリーも加わります。機械的で無骨なスラブセリフ体の「Dispatch 2」、見出しに適したサンセリフ体の「Magmatic」、華やかなディスプレイ書体の「Occupant Gothic」など、バラエティ豊かな多くのフォントを使えるようになります。
主に見出しなどでの使用に適した「DriveFlux」
和文フォントでは「DriveFlux」が登場します。今回のアップグレードでは和文フォントの追加が少ないことを寂しく感じるユーザーもいるかもしれませんが、実はこの「DriveFlux」が非常に注目のフォントです。OpenType形式で提供され、「Min2」文字セットが採用されています。モリサワ独自の文字セットである「Min2」はAdobe-Japan1に準拠するサブセットを採用しており、収録数は4,833文字(漢字3,930文字+非漢字903文字)です。
「DriveFlux」は、シンプルかつシンメトリーな骨格と幾何学的なストロークが特徴で、主に見出しなどの目を引きたい部分での使用に適しています。そして、何よりも最大のポイントは、モリサワ初のバリアブルフォントであることです。
従来のフォントとは異なるバリアブルフォントとは?
バリアブルフォントは従来の静的なフォントとは異なり、ウエイトや字幅などの「デザイン軸」が1つのファイルに集約されています。たとえば異なる複数のウエイトを使いたい場合、従来はウエイトの数だけフォントをインストールして使い分ける必要がありましたが、ウエイトの「軸」が用意されたバリアブルフォントであれば、1つのフォントで自由にシームレスに数値調整が可能です。


バリアブルフォントは、自分で自由に「デザイン軸」の調整ができる新しいタイプのフォントです。従来の静的なフォントでは容易には叶えにくかった「RとLの中間のウエイトを使いたい」といったようなデザイナーの繊細な要望にも対応します。
「デザイン軸」の数値をコントロールしながら「このくらいが良いな」といった直感的な決め方ができることも1つの特徴です。自分の手で表情を変えられる “変幻自在” なフォントで、2月の「Morisawa Fonts」での初登場には大きく期待が寄せられています。
株式会社モリサワ
URL:https://morisawafonts.com/
2025/01/22

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