Appleが、iPhone向けの新しいアプリ「Appleインビテーション」をリリースしました。人を集めるための「参加依頼」を作成できるアプリです。
App Storeでダウンロードできるほか、iCloudを通じてWeb上でのアクセスもできます。

【目次】

依頼側は「iCloud+」のサブスク登録が必要

「Appleインビテーション」では、たとえば誕生日パーティーや家族・仲間どうしの集まりなど、イベントの参加依頼を作り、送信・管理ができます。参加の可否の連絡を簡単に追跡したり、共有アルバムや共有プレイリストでの共同作業も可能です。

「Appleインビテーション」でのイベント主催には、「iCloud+」のサブスクリプションに登録していることが必要です。また、13歳未満のユーザーはイベント作成ができません(年齢は国や地域によって異なる)。イベントに参加する側は誰でもOKで、どのデバイスでもApple Accountを使っていなくてもWeb上でアクセスできます。

イベント作成とゲストへの参加依頼の通知方法

イベントの作成時には、タイトル(イベント名)、日付と時刻、開催地、イベントの詳細などを入力します。背景画像を変更することもでき、「写真」ライブラリや「カメラ」の利用が可能です。

Apple、イベントの参加依頼を作成できるアプリ「Appleインビテーション」をリリース
Apple、イベントの参加依頼を作成できるアプリ「Appleインビテーション」をリリース
イベント作成後は、参加を依頼したいゲストにリンクを送信します。この依頼のステップには2通りの方法があって、誰でもイベントの表示・参加ができる「公開リンク」と、1回だけ使える一次的なリンクを生成する「ゲストに参加依頼」があります。

「公開リンク」の場合にも、自動的に参加を受け入れる設定のほか、自分がリクエストを承認する方式を採用することも可能です。また「ゲストに参加依頼」の方法では、ゲストへの参加依頼は1度に1人ずつ行う必要があります。

ゲスト側の返答はAppleデバイス以外でもOK

リンクを送られた側は、「iCloud.com」を通じて参加の可否を主催者に伝えることができます。「Appleインビテーション」アプリでの処理も可能です。
参加の可否の選択肢には「参加」「辞退」「仮承諾」があります。ゲストのリストから自分を削除してほしい場合には、「イベントから退出」を選ぶこともできます。

「Appleインビテーション」は「マップ」や「天気」といったアプリとも連携しており、ゲストにはイベント会場への経路やその日の天気予報も伝えられます。また、参加者は、参加依頼の中にある専用の共有アルバムに写真やビデオを投稿し、イベントの思い出をシェアすることもできる仕組みです。

Apple、イベントの参加依頼を作成できるアプリ「Appleインビテーション」をリリース
Apple、イベントの参加依頼を作成できるアプリ「Appleインビテーション」をリリース
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本アプリで主催できるイベントの数には上限がなく、1つのイベントには最大で100名までのゲストが参加できます。うまく活用すれば、主催者はゲストへの連絡・管理を効率化でき、スムーズにイベントの開催ができそうです。

一方で、最初のうちは参加依頼を受け取る側に「アプリを通じた連絡はよく分からないし面倒だ」「ほかの連絡方法のほうが速い」と感じる不慣れな人が多く含まれる可能性も想定されます。このスタイルがどこまで「普通」のプラットフォームとして世間に浸透するかが本アプリの行く末の鍵を握りそうです。

Apple
URL:https://www.apple.com/jp/

2025/02/10

Apple、イベントの参加依頼を作成できるアプリ「Appleインビテーション」をリリース
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