2025年2月22日(土)から6月22日(日)まで、大日本印刷株式会社(DNP)が運営する「市谷の杜  本と活字館」にて「FANTASTIC! プロセスインキ」が開催されています。印刷に用いられる4色のプロセスインキでの色の表現について紹介する無料の企画展です。


【目次】

プロセスインキの仕組みを紹介する企画展

一般的なオフセット印刷では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインキのみで印刷物のカラフルな色が表現されています。この4色は「プロセスカラー」と呼ばれる色です。

そのプロセスカラー(CMYK)を “主役” にした企画展が、今回の「FANTASTIC! プロセスインキ」です。たった4色でどのように豊かな色を表現できているのか、その仕組みや特徴が解説されています。

色にまつわる素朴な疑問に答えているところも本展の見どころです。「印刷用インキと絵の具は何が違うの?」「光の三原色って何?」「金や銀も4色で印刷できるの?」といった内容が取り扱われており、印刷について学びたい初心者はもちろん、あらためて学び直したいデザイナーなどにもオススメの展覧会です。

印刷を学べる「市谷の杜 本と活字館」

会場の「市谷の杜 本と活字館」では、活版印刷の職場を一部再現し、文字のデザインから活字の鋳造、印刷・製本までのプロセスが紹介されています。昭和初期の印刷機が稼働する様子や活版職人が作業する姿も、分かりやすく “動態展示” のかたちで公開されている施設です。

印刷に欠かせない “CMYK” に注目した企画展「FANTASTIC! プロセスインキ」
「市谷の杜 本と活字館」Webサイト「市谷の杜 本と活字館」には活版印刷のモノづくり体験ができる工房が備えられており、参加型ワークショップも開催しています。施設の詳細はWebサイトのほか、公式Instagramでも公開されていて、館内での作品例や活字・印刷機、イベントの様子などを知ることができます。

館内の喫茶コーナーではコラボメニューを提供

「市谷の杜 本と活字館」の2Fにはショップが設置されており、ワークショップにも利用できる紙や印刷用インキなどを販売しています。それらを購入すれば、制作室で体験した内容を、自宅でも楽しむことが可能です。ショップには、印刷/製本/タイポグラフィ関連の書籍などを含め、厳選の「紙モノ」商品も用意されています。

印刷に欠かせない “CMYK” に注目した企画展「FANTASTIC! プロセスインキ」
「市谷の杜 本と活字館」Webサイトさらに、館内の1Fにはコーヒーをはじめとしたドリンク類を提供するカフェもあります。
今回の「FANTASTIC! プロセスインキ」展の開催にあたり、その喫茶では期間限定のコラボメニューが提供することになりました。来館に予約の必要はなく、気軽に訪れて展示や買い物、カフェでのくつろぎのひとときなどを楽しむことができます。

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■期間:
2025年2月22日(土)~6月22日(日)

■開催場所:
市谷の杜 本と活字館 2F展示室
東京都新宿区市谷加賀町1-1-1

■問い合わせ先:
大日本印刷株式会社「市谷の杜 本と活字館」
url. https://ichigaya-letterpress.jp/

印刷に欠かせない “CMYK” に注目した企画展「FANTASTIC! プロセスインキ」
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