ラクスル株式会社が、アドビ株式会社の「Adobe Express」と機能連携し、新しい印刷ソリューションの提供を開始しました。デザイン制作から印刷までのプロセスをワンストップで効率的に完了できるサービスです。
スマホには対応せず、パソコンで利用できます。

【目次】

サービス提供の背景

ラクスルは、印刷・集客支援のプラットフォームを運営しています。「はたらく人をラクにするカスタマイズECプラットフォームをつくる」という事業ミッションを掲げ、印刷物やグッズ類を提供すると同時に、サービス提供での短納期/低価格/小ロットを追求してきました。

一方で、チラシや名刺などのデザイン制作には今もなお専門性が求められることが多く、特に印刷用のデータ制作は専門知識や制作技術を持たない中小企業にとっては難しいものとなっていました。そのハードルを下げるべく、「Adobe Express」との連携によって提供が実現されたのが今回の印刷サービスです。サービス提供にあたり、YouTubeではデモ動画も公開されました。

<ラクスルとAdobe Expressの機能連携>デモ動画(YouTubeより)

シンプルで分かりやすいワークフロー

具体的には、ラクスルの印刷プラットフォーム上で「Adobe Express」を起動して、名刺のデザインを作成できるようになります。制作できる媒体は、近日中にチラシやポスターなどにも拡張予定です。

ラクスル、Adobe Expressと連携した新たな印刷サービスを開始
使い方も分かりやすく、用意された10万枚以上の豊富なテンプレートから好みのものを選び、文字や画像を変更して保存します。あとは用紙の種類や価格を比較して必要なオプションをラクスルで選び、完成したデザインを入稿すれば注文完了です。

ラクスル、Adobe Expressと連携した新たな印刷サービスを開始
つまり、印刷プラットフォームから「Adobe Express」を直接起動してデザインデータを作成し、ラクスルにそのまま入稿できるというシームレスなワークフローが実現されます。シンプルで分かりやすく、印刷物の注文にあまり慣れていない企業でも利用しやすいサービスです。

「Adobe Express」ならではのメリット

「Adobe Express」にアドビの生成AI「Adobe Firefly」が搭載されていることも、印刷物の制作に不慣れな企業にとっては強力な手助けとなります。「Adobe Express」のブランド管理機能やテンプレートを活用することで、全ての従業員の名刺デザインに統一感を持たせることも簡単です。


「サイズ変更」機能を使うとチラシやポスターのデザインをSNS向け画像やWebバナー向けにカスタマイズできるため、クロスメディア展開も容易になります。また、「Adobe Express」では背景や不要なオブジェクトの削除などのAI機能も利用できるため、ユーザー自身が高度な技術を持っていなくても複雑な画像編集を行いやすくなります。

AIならではの画像生成を利用できることもポイントです。「画像を生成」機能を使って、プロンプト(テキストでの指示)から画像イメージを生成できます。

* * * * * * * * * *

本サービスは、一定の水準以上のクオリティの名刺を素早く簡単に作成できるため、コストを抑えつつ名刺を作りたい中小企業にとっては便利です。将来的には、紙の印刷からノベルティなどのカスタマイズグッズへの展開、動画広告やWebサイト作成など、マーケティング全般へ用途を拡大させていくサービスの広がりも予定されています。

ラクスル株式会社
URL:https://express-design.raksul.com/

2025/03/31

ラクスル、Adobe Expressと連携した新たな印刷サービスを開始
編集部おすすめ