2025年4月1日(火)に「第18回 シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」の作品募集が開始されました。一般社団法人未来ものづくり振興会が主催する企画で、商品化を前提に新しいプロダクトのデザインが募集されています。


【目次】

過去にも受賞作品が商品化されているコンペ

「シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」は、これまでにも数々の受賞作品が商品化されて話題となってきました。2024年に開催された第17回では、過去最多の1,538作品の応募があり、9点が受賞作品に選ばれています。

グランプリ賞金が300万円の「第18回 シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」
「可視化するしるし」がテーマの第17回のグランプリを受賞した榎本千紘氏の「めでたいん!」本コンペはシヤチハタ株式会社の特別協賛のもとで開催されており、今回も商品化を前提としてプロダクトデザインが募集されます。第18回のテーマは「つながるしるし」です。「しるし」が持つ可能性を広げるプロダクト、もしくは仕組みの提案が対象とされており、作品の応募は2025年5月30日(金)の12:00まで受け付けられています。

グランプリ賞金が300万円の「第18回 シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」
第12回のグランプリ受賞作品で後に商品化された「わたしのいろ」
(画像はシリーズ商品の第3弾「わたしのいろ-きせつのうつろい-」)

9つの入賞作品全てで商品化を検討

審査員は、インターフェースデザイナーの中村勇吾氏(tha ltd.代表)、グラフィックデザイナーの原研哉氏(日本デザインセンター代表)、プロダクトデザイナーの深澤直人氏(NAOTO FUKASAWA DESIGN代表)、デザイナーの三澤遥氏(日本デザインセンター 三澤デザイン研究室)という錚々たる顔ぶれです。シヤチハタ株式会社の代表取締役社長で、未来ものづくり振興会の代表理事でもある舟橋正剛氏が特別審査員を務めます。さらに今回はゲスト審査員として、建築家の大西麻貴氏(大西麻貴+百田有希/o+h 共同主宰)が迎えられました。

グランプリ作品には賞金300万円が贈られます。商品化が検討されるのは、準グランプリの2作品(賞金50万円)、審査員賞の5作品(賞金20万円)、特別審査員賞の1作品(賞金20万円)を含めた合計9作品です。

グランプリ賞金が300万円の「第18回 シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」
第13回のグランプリ受賞作品で後に商品化された「スーパー楕円はんこ」

1次審査はプレゼンシートで2次審査に模型を提出

1次審査には、A3サイズのプレゼンシート1枚をPDFデータで提出します。プレゼンシートには、エントリー番号、作品名、作品の一般名称(例:紙、ハサミ、ペンなど)、300文字以内でのコンセプト、写真/CG/イラスト/図面などの作品イメージが必須です。エントリー番号の取得のため、事前にエントリーフォームから応募します。本コンペでは複数作品の応募も認められていますが、事前エントリーは1応募につき1エントリーが必要です。


審査基準とされているのは「テーマの理解力」「新規性・革新性」「提案の実現性」の3つで、応募作品は未発表のオリジナル作品に限定されています。さらに、1次審査を通過した場合には、2025年8月29日(金)までに模型制作が必要です。模型製作費として補助金1万円(税込)が支払われます。最終審査は9月5日(金)に実施される予定で、入賞した場合には10月10日(金)の18:00から東京都内で開催予定の表彰式への参加も必須です。

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■応募締切
1次審査:2025年5月30日(金)12:00
1次審査通過後の模型制作:2025年8月29日(金)

■応募資格:
日本語でのコミュニケーションが可能であることが必要/1次審査を通過した場合に上記の締切までに模型製作が可能であることが必要/入賞した場合に10月10日(金)に開催予定の表彰式に参加できることが必要

■賞:
グランプリ(300万円)
ほか

■問い合わせ先:
一般社団法人未来ものづくり振興会
url. https://sndc.design/

グランプリ賞金が300万円の「第18回 シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」
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