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Apple Intelligenceの対応デバイス
Apple Intelligenceは、それぞれの使用者にとって有用な関連性のあるさまざまなAI機能をもたらす「パーソナルインテリジェンスシステム」です。2024年10月に提供が開始されましたが、当初はアメリカ地域での英語のみに対応していました。今回のアップデートで、日本語のほか、フランス語/ドイツ語/イタリア語/ポルトガル語(ブラジル)/スペイン語/韓国語/中国語(簡体字)/英語(シンガポール)/英語(インド)へと新たに対応し、より多くのユーザーに利用できるようになっています。

「どのようなことを実行できるか」の例
具体的にApple Intelligenceで実現できることは、「作文ツール」でのテキストのリライト・校正・要約、「写真」アプリでの柔軟な検索とクリーンアップツールを使った画像内の不要な要素の消去、「メール」アプリでのメールの優先順位付けなどをはじめ、非常に多岐にわたります。バーチャルアシスタントのSiriも大幅に強化されました。「作文ツール」やSiriは、さらにOpenAI社の生成AIであるChatGPTにもアクセスでき、ChatGPTの統合を有効にするかどうかはユーザーが選択できます。初歩的な分かりやすい例として「作文ツール」を見ていくと、「メール」「メッセージ」「メモ」アプリなど、ほぼ全てのテキストを取り扱う場面で利用でき、「校正」「書き直し」「要約」などのオプションを使えます。この「作文ツール」は、他社製のアプリでも利用が可能です。



プライバシー保護が重視された設計
これらのAI機能は、ユーザーのパーソナルコンテクストを活用し、それぞれのユーザーにとって「自分に適した状態」が提供されていくことが特徴です。非常に実用的である一方で、プライバシー保護の面が気になる人も少なくないでしょう。

ChatGPTとの統合機能を利用する際にも、デフォルトではChatGPTアカウントは不要です。アカウントなしでChatGPTを使う場合は、OpenAI社はリクエストを保存せず、データをモデルのトレーニングには使用しないと発表されています(デフォルト状態ではなく各自のアカウントとの連携を選択したユーザーに対してはOpenAIのデータ利用に関するポリシーを適用)。ユーザーのIPアドレスを匿名化することで、関連付けができないような仕組みも導入されています。
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Apple Intelligenceがどのくらい便利であるかは、既存の各種のAIと同様に、各ユーザーがどのように使いこなすかが鍵となります。「何ができるのか」「このような処理を実行可能か」といったことを知るためにも、Siriの重要度がさらに高まりそうです。SiriはApple Intelligenceによってさらに多くのことができるようになり、自然な会話能力も向上しました。
Apple
URL:https://www.apple.com/jp/
2025/04/02
