2025年4月5日(土)から6月29日(日)まで、横浜人形の家にて「魔法少女の軌跡」展が開催されます。日本のアニメにおける「魔法少女」をテーマに、おもちゃやフィギュアや人形とともに「魔法使いサリー」からの約60年にわたる軌跡を振り返る展覧会です。


【目次】

「魔法」と「変身」を多角的に分析

本展では、一大ジャンルとして確立された「魔法少女」について、キャラクターたちが各時代の視聴者たちをどのように勇気づけてきたか、どのように社会に影響を与えてきたかを振り返ります。1966年の「魔法使いサリー」や1967年の「ひみつのアッコちゃん」から、現在でも人気が高い「戦闘系ガールヒーロー」のアニメまで、それらの物語に登場する「魔法」や「変身」がどのような意味を持っていたのかも探る内容です。

会場では、当時のおもちゃや人形などが紹介されます。魔法少女やガールヒーロー、2.5次元についても研究している横浜国立大学教授・須川亜紀子氏の解説にも注目です。

おもちゃの展示など多彩な企画で魔法少女の歴史を振り返る「魔法少女の軌跡」展
須川亜紀子氏の著作

懐かしのおもちゃや創作人形の展示

会場では、おもちゃコレクター/イラストレーター/雑貨作家の愛原るり子氏が収集した約100点の女子向けアニメ関連のおもちゃなどが一挙公開されます。ステッキやコンパクトを含め、貴重なアイテムが勢揃いする展示です。

おもちゃの展示など多彩な企画で魔法少女の歴史を振り返る「魔法少女の軌跡」展
貴重な展示資料が集合また、創作人形の作家たちが「魔法」「変身」などの本展に関連するテーマをもとに制作した人形も披露されます。参加作家は、秋山まほこ氏/恋月姫氏/坂東可菜氏/吉田良氏/陽月氏です。

おもちゃの展示など多彩な企画で魔法少女の歴史を振り返る「魔法少女の軌跡」展
創作人形作家による展示(左から秋山まほこ氏/恋月姫氏/坂東可菜氏/吉田良氏/陽月氏の作品)

「クリィミーマミ」の直筆原画も登場

本展では、高田明美氏がキャラクターデザインを手掛けた「魔法の天使クリィミーマミ」の原画も展示されます。「クリィミーマミ」は1983年から放送が開始され、今もなお魔法少女アニメの名作として高い人気を誇る作品です。今回の展示は、直筆イラストレーション原画を通じて、こだわりの鮮やかな色彩を体感できる貴重な機会となります。

おもちゃの展示など多彩な企画で魔法少女の歴史を振り返る「魔法少女の軌跡」展
高田明美氏「クリィミーマミ」原画展示「クリィミーマミ」については、主人公の「マミ」を人気ドールのブライスで表現した作品も披露されます。本展のために特別な1点ものとして制作されたブライスです。

おもちゃの展示など多彩な企画で魔法少女の歴史を振り返る「魔法少女の軌跡」展
世界で1つだけのマミ×ブライス
©2025 Hasbro. ©ぴえろそのほか、各自で異なる「それぞれのガールヒーロー」の表現も楽しむことができます。
そちらの企画には、millna氏(カワイイカルト高円寺)/大家美咲氏(やまなみ工房)/川邊紘子氏(やまなみ工房)/佐藤貫太氏(嬉々!! CREATIVE)/愛原るり子氏(個人作家・コレクター)が参加しています。

おもちゃの展示など多彩な企画で魔法少女の歴史を振り返る「魔法少女の軌跡」展
やまなみ工房・川邊紘子氏の作品(2025年)* * * * * * * * * *

■期間:
2025年4月5日(土)~6月29日(日)

■開催場所:
横浜人形の家
神奈川県横浜市中区山下町18

■問い合わせ先:
横浜人形の家
url. http://www.doll-museum.jp/

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