Apple、MacとiPad向けの音楽制作ソフト「Logic Pro」をアップデート

Appleが「MacのためのLogic Pro」と「iPadのためのLogic Pro」をアップデートしました。既存のユーザー向けには無料アップデートとして提供されています。新規ユーザー向けの価格はMac用が30,000円（税込）で、iPad向けのサブスクリプションが月額700円（税込）または年額7,000円（税込）です。

【目次】

楽器ごとの分離ができる「Stem Splitter」の強化

「Logic Pro」はデジタル音楽制作ソフト（DAW）です。作曲／編集／録音／ミキシングなど、音楽制作にまつわるさまざまな処理を行うことができます。

新バージョンでの注目の機能の1つが、強化された「Stem Splitter」です。「Stem Splitter」は1つのオーディオファイルから主要なパートごとの分離・抽出ができる機能で、最新アップデートによってギターとピアノのステム分離に対応しました。これまではギターやピアノは「その他の楽器」として大まかにまとめられていましたが、ボーカルやドラムなどと同様に個別に独立したパートとして選べます。

また、「Stem Splitter」機能は古い録音やデモからの抽出の精度も向上し、より忠実な音の分離が可能です。

録音ボタンを押し忘れても安心の新機能

もう1つの注目の新機能が、録音ボタンを押し忘れていた場合でも後から演奏した内容を復元・保存できる「Flashback Capture」です。キーコマンドやカスタムのコントロールバーボタンによって、直前の演奏を復元できます。MIDIだけでなく、オーディオや外部音源の演奏に対応していることもポイントです。

この機能は即興で演奏したフレーズをもう一度再現したい場合や、ひらめいたアイデアを録音し忘れた場合などに役立ちます。サイクルモードを使うことで、複数のテイクを即興で演奏してもそれぞれ自動でテイクフォルダに整理される仕様です。

iPad用アプリは「Learn MIDI」にも対応

iPad向けの「Logic Pro」では、新たに「Learn MIDI」も利用できるようになりました。Macと同様に、MIDIコントローラーを使った直感的な操作が可能となっています。

MIDIデバイスの好きなノブやフェーダーやボタンを割り当て、プラグインや音源や各種の自動化できるパラメーターを制御できます。これまではMacのみに対応していた高度なMIDIコントロールがiPadでも実現できるようになり、外出先などでのiPadでの本格的な音楽制作に役立ちます。

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最新バージョンの「Logic Pro」では、新しいサウンドパックも追加されました。アナログテープの加工されていない荒削りな特徴を持つ「Magnetic Imperfections」と、プログレッシブメタルのギターの魅力を発揮できる「Tosin Abasi」があり、従来よりさらに音楽制作の幅が広がります。

Apple
URL：https://www.apple.com/jp/

2025/05/30