【目次】
地域活性化のためのオリジナルフォント開発
佐賀県上峰町の中心市街地活性化事業には、上峰町と民間事業者による合同会社つばきまちづくりプロジェクトが取り組んでいます。全国の地域と同じく人口の減少という課題に直面する中で、町の魅力を高めて町民の生活の質の向上やシビックプライドの醸成、定住の促進、交流人口の拡大を進めていくことを目指したプロジェクトです。「カゼマチ明朝」は、この事業の一環として開発されました。オリジナルフォントを導入することによって、景観としての統一感を生み出し、地域ブランディングの効果が発揮されることを目的としています。また、住民による地域への愛着やアイデンティティがより一層醸成されることも目指した取り組みです。
A1明朝をベースに開発された「カゼマチ明朝」
「カゼマチ明朝」のベースとなったのは、モリサワフォントの中でも人気の高い「A1明朝」です。「A1明朝」はオールドスタイルの明朝体で、画線が交差する部分に特徴的な “墨だまり” があります。柔らかな印象と自然な温かみを感じさせる書体です。
https://www.morisawa.co.jp/fonts/specimen/1075「A1明朝」をベースに開発された「カゼマチ明朝」でも、“墨だまり” の表情が取り入れられました。また、やや平体ぎみのプロポーションであることも特徴で、独特の味わいを感じさせます。まちづくりのコンセプトである「自由が吹く。」という言葉とも呼応するデザインです。
フォントが活用されている「道の駅かみみね」
この「カゼマチ明朝」は、2025年4月6日(日)にオープンした「道の駅かみみね」(三養基郡上峰町大字坊所1550-3)の案内サインなどに活用されています。今後は施設内外のさまざまな場所を含め、看板やキャプションなど多様な用途で用いられていく予定です。
佐賀県上峰町カゼマチ「道の駅かみみね」オープン告知 ロングver(YouTubeより)
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モリサワはさまざまな企業やブランドを象徴する多数のオリジナルフォントの開発も手掛けています。今回の「カゼマチ明朝」は、企業のコーポレートフォントではなく、オリジナルフォントが地域のブランディングに活用された事例の1つです。近年では自治体にもブランディングにおけるフォントの重要性がかなり浸透しており、今後ますますこのような「地域を象徴する書体」は増えていくことが予想されます。
佐賀県上峰町/株式会社モリサワ
URL:https://www.town.kamimine.lg.jp/
URL:https://www.morisawa.co.jp/
2025/06/03











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