【目次】
“もったいない” を生かすペーパルの紙づくり
ペーパルは、1890年(明治23年)に創業した老舗です。紙や紙製品の開発・販売を手掛け、環境配慮型製品の開発や普及にも力を入れています。2020年4月には「フードロスペーパー」を開発するプロジェクトを立ち上げ、「kome-kami」「クラフトビールペーパー」「momi-kami コートボール紙」「vegi-kami にんじん」などを開発してきました。これまでに培ってきた技術を生かし、ペーパルが新たに開発したのが「国産レモンペーパー」です。「ポッカレモン」や「キレートレモン」などの商品で知られ、レモン栽培の過程で発生する剪定枝葉の有効活用を検討しているポッカサッポロ社との協業により、同社が管理する広島県大崎上島町のレモン畑で剪定された枝葉が使われています。
レモンの枝と葉を紙に使うための試行錯誤
「国産レモンペーパー」は、レモンの枝葉という素材の特性を生かし、レモン由来の素材感のある紙を目指して開発されました。とはいえ、レモンの枝と葉はそれぞれに水分量や繊維構造が異なり、枝にはトゲも多く含まれるため、紙の原料として均一に加工するには高度な技術と細心の注意が必要であったそうです。
個性的な風合いと印刷適性の両立
開発の際に重視されたもう1つの要素が印刷適性です。レモン枝葉の混抄で自然な風合いを出しつつも、現代の印刷技術に対応できる紙質であることとの両立が必須となります。両社の発表によると、この課題は「複数の加工技術を組み合わせることで」クリアされ、現代の美しい印刷にも耐える紙に仕上げられました。完成した「国産レモンペーパー」は、2025年6月からポッカサッポロ社の社員のアップサイクル名刺として試行的に導入されています。
レモン栽培では、植え付けから5年以上経過した木では果実の実る部分の偏りが生じて収穫量が少なくなるため、不要な枝を切る剪定が必要となるそうです。一方で、剪定された枝葉は人手不足などのために処理が難しく、そのままとなっているケースも少なくありませんでした。今回のプロジェクトは「捨てられていたレモンの枝葉を、紙にできないか?」との両社の思いが重なってスタートし、最終的に適度な粒感で「レモンの紙」であることを手に取った人にも感じさせるバランスに仕上がっています。
株式会社ペーパル/ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
URL:https://www.pepal.co.jp/
URL:https://www.pokkasapporo-fb.jp/
2025/06/16











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