タイププロジェクト株式会社は、新書体「金シャチフォント 殿」の販売を開始しました。同社オンラインショップでは、1ウエイトにつき20,750円(税込)で購入できます。
【目次】
「金シャチフォント 姫」のデザイン今回の「金シャチフォント 殿」は、「金シャチフォント」としての基本コンセプトはそのままに、堂々とした殿様のような雰囲気に仕上げられた筆書系の書体です。歌舞伎文字/相撲文字/寄席文字といった江戸文字の特徴を取り入れつつ、特定の芸能分野には縛られない「現代の江戸文字」を目指してデザインされています。
太い筆に墨をたっぷり含ませたようなストロークとうねり・反りの組み合わせは、江戸文字に名古屋の濃い味付けを加えたようなインパクトの強さを感じさせます。かな文字の外形が正円に近いこともユニークな個性です。
「金シャチフォント 殿」の特徴
「金シャチフォント 殿」は太めの4ウエイトでのファミリー展開OpenType形式のStdN仕様で、収録字数は9,543字です。Adobe-Japan1-3をベースとしながら、カスタムグリフが追加されています。1ウエイトにつき20,750円(税込)と比較的に高価なプロ向けのフォントですが、「TPコネクト」であれば年額30,000円(税込)で「金シャチフォント 殿」の全ウエイトを使い放題です。
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「金シャチフォント」は都市フォント構想の具現化にあたり、最初に制作が開始されたフォントです。名古屋の人々と交流を持ちながら、膨大な試行錯誤を繰り返して開発されました。従来の「姫」が煌びやかな華やかさを強調したフォントである一方で、「殿」はどっしりとした風格も感じさせるフォントに仕上げられています。
タイププロジェクト株式会社
URL:https://typeproject.com/
2025/06/26
年間定額のサブスク制の「TPコネクト」の契約者は、追加費用を必要とせずに利用が可能です。
【目次】
江戸文字の要素を備えた新しい筆文字
「金シャチフォント」は都市フォントプロジェクトが誕生するきっかけにもなった書体で、名古屋らしさがデザインに反映されています。2020年3月に、華やかでゴージャスな印象を与える「金シャチフォント 姫」がリリースされていました。
字面が大きなインパクトの強いデザイン
「金シャチフォント 殿」は骨太な設計で字面が大きく、仮想ボディいっぱいに黒々と文字が詰まっていることが特徴です。また、横画が右上がりであることやハネに勢いがあることからも、全体的に躍動感が表現されています。太い筆に墨をたっぷり含ませたようなストロークとうねり・反りの組み合わせは、江戸文字に名古屋の濃い味付けを加えたようなインパクトの強さを感じさせます。かな文字の外形が正円に近いこともユニークな個性です。

見出しに適した太めの4ウエイトを用意
既存の「金シャチフォント 姫」がEL/L/R/M/DB/Bの6ウエイトでファミリー展開されていたのに対し、「金シャチフォント 殿」にはDB/B/H/Blkの4ウエイトが用意されました。見出し書体としてアイキャッチの役割を果たす文字列に適したウエイトです。
もちろん「金シャチフォント 姫」も使うことができます。
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「金シャチフォント」は都市フォント構想の具現化にあたり、最初に制作が開始されたフォントです。名古屋の人々と交流を持ちながら、膨大な試行錯誤を繰り返して開発されました。従来の「姫」が煌びやかな華やかさを強調したフォントである一方で、「殿」はどっしりとした風格も感じさせるフォントに仕上げられています。
タイププロジェクト株式会社
URL:https://typeproject.com/
2025/06/26

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