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国内ファウンダリーとの提携が加速
「Monotype Fonts」は、フォントのライセンス取得にかかる時間を節約できるサブスク型のオンデマンドフォント配信サービスです。効率的なフォント管理を実現でき、30,000種類の書体ファミリーを収録したMonotypeライブラリーをはじめ、人気のタイプファウンダリーの書体も含めて世界中の250,000超のフォントが利用可能となっています。
URL:https://enterprise.monotype.comMonotypeは日本のタイプファウンダリーとの提携も積極的に進めており、直近では2025年7月に欣喜堂や出版社のマール社、8月には清和堂の書体の追加が実現されました。これらの書体は「Monotype Fonts」や「MyFonts」と、Webフォントサービス「FONTPLUS」で提供が開始されています。
マール社・欣喜堂・清和堂の多彩な書体が登場
マール社によるMonotypeへの書体提供は、今回が初です。出版社であるマール社は、美術/デザイン書/実用書/ビジュアル資料集などを発行しています。今回は、書籍で刊行されていた広告書体シリーズ「ディスプレイ書体シリーズ」や「デザイン筆文字シリーズ」のうち、特徴が際立つ書体がフォント化されました。計13書体がラインナップされています。


「フォントワークス LETS」での展開状況
清和堂のフォントは「フォントワークス LETS」でも利用が可能です。また、マール社や欣喜堂のフォントについても、準備が整い次第で「フォントワークス LETS」で展開予定とされています。年間定額制フォントサービスの「フォントワークス」では、7月にたかデザインプロダクションの15書体も追加されています。同プロダクションのMonotypeへの書体提供は初めてで、追加書体は「FONTPLUS」での利用も可能です。

世界有数のフォントのリーディングカンパニーであるMonotype社は、2023年にフォントワークス株式会社を傘下入りさせ、日本やアジア市場におけるフォント事業の拡大にも力を入れてきました。現在の日本法人であるMonotype株式会社は、フォントワークス株式会社と当時のMonotype株式会社との合併で、2025年3月末に誕生しています。「Monotype Fonts」日本語対応版も本格始動し、今後のさらなる提供書体の拡大にも要注目です。
Monotype株式会社
URL:https://www.monotype.com/ja
2025/08/08
