【目次】
手軽に高品質な合成を実現できる「調和」機能
「調和(ベータ版)」は、2024年10月のAdobe MAXで「Project Perfect Blend」として初披露された新機能です。Photoshopのデスクトップ版とWeb版ではβ版の機能として搭載され、iOS向けのモバイル版では早期アクセス版として利用できるようになりました。

鮮明に画像を拡大できる「生成アップスケール」
「生成アップスケール(ベータ版)」も、Photoshopのデスクトップ版とWeb版にβ版の機能として導入されました。解像度の低い画像をAIによって鮮明にアップスケールできます。
最大8メガピクセルまでのアップスケールができ、β版では最大画像出力が4,096pxで幅と高さの最大比率は1:4とされています。なお、この機能はβ版である間は生成クレジットの消費を必要とせずに利用することが可能です。
ファイル管理と共同作業に便利な「プロジェクト」
Photoshopの最新バージョンでは「プロジェクト(ベータ版)」という機能も追加されました。これはデスクトップ版のアプリでのみ利用できるβ版の機能です。
さらに本機能では、ほかのユーザーを「プロジェクト」に招待して共有することもできます。不要になったプロジェクトを削除するとメンバーはアクセスできなくなり、ファイルは非公開となる仕様です。削除したプロジェクトは、30日後にAdobeクラウドストレージから完全に削除されます。
「削除ツール」の性能もさらに強化
2025年7月期のアップデートでは、β版ではないPhotoshopアプリも強化されました。最新のAdobe Firefly Image Modelを搭載した「削除ツール」が改善され、デスクトップ版とWeb版で利用できるようになっています。「削除ツール」は、AI技術を活用して画像内の不要なオブジェクトを自然に消すことができるツールです。削除したい箇所をなぞったり囲んだりするだけの簡単な操作性が魅力です。
今回のアップデートで、この「削除ツール」の処理能力がさらに向上し、これまで以上に正確かつ高品質に不要なオブジェクトの消去が可能となりました。削除が適用された領域のエッジはノイズが少なく、背景と自然に調和します。生成AIが活用されるツールですが、クレジット消費は不要です。

今回のPhotoshopのアップデートでは、β版での機能の追加を中心として、主に生成AIを活用する強化が実施されています。デスクトップ版アプリでは「生成AIモデルピッカー」も導入され、「生成塗りつぶし」や「生成拡張」を拡張する際に異なるAdobe Firefly Image Model(Adobe Firefly Image 3とAdobe Firefly Image 1)を選べるようにもなりました。

アドビ株式会社
URL:https://www.adobe.com/jp/
2025/08/14
