エプソン販売株式会社は、2025年9月5日(金)に「SC-S8150」を発売します。エコソルベントインクを搭載した64インチ用紙対応の大判プリンターで、標準価格は283万8,000円(税込)です。
6色インクが採用されており、青空や肌色などのグラデーションも滑らかに出力できます。

【目次】

滑らかなグラデーションを実現できる6色インク

「SC-S8150」は、エプソンの大判プリンター「SureColor」シリーズの新製品です。出力解像度が最大1,200×1,200dpiのモデルで、最大1,620mmの印字幅に対応しています。使える用紙の幅は300~1,626mm(64インチ)、用紙の厚みは最大1mmです。

エコソルベントインクを搭載した64インチ対応の「SureColor」シリーズ製品には、4色機で標準価格が207万9,000円(税込)の「SC-S7150」や、11色機で標準価格が327万8,000円(税込)の「SC-S9150」がありますが、今回の「SC-S8150」は6色インクを採用したモデルです。

CMYKに加えてライトシアンやライトマゼンタがあり、ムラのない滑らかな高画質プリントを実現できます。画像を複数のレイヤーに分解して重ねて出力するマルチレイヤーハーフトーンにより、バンディングのない美しいプリントを実現できることも特徴です。

エプソン、エコソルベントインク搭載の大判6色プリンター「SC-S8150」を発売
「ノズルインク温度センサー」や「ノズル抜け自動補完機能」など安定稼働のための機能も充実

新ヘッドの採用で生産性が大幅に向上

本製品では、従来機の「SC-S60650」や「SC-S60650L」から出力スピードが大幅に向上しました。新たに2.64インチの大型ヘッドを採用し、標準Pass(塩ビ)で23.4㎡/時のプリント速度が実現されています。従来機から約33%の生産性の向上に該当する性能です。

各色2本ずつのインクを搭載することで、長時間の稼働でもほとんどインク切れの心配がありません。ホットスワップにも対応しているため、出力中のインク交換も可能です。なお、インク容量は800mlと1,500mlの2種類から選ぶことができ、大量プリントには1,500ml、少量プリントには800mlを選ぶことで、無駄を省いて運用できます。

圧迫感のない本体デザインとメディアリフター

本体は従来機から高さが約30cm低めに設計され、圧迫感が軽減されました。
この設計には、作業空間の見通しが良くなる効果もあります。本体の天面はフラットで、前後どちらからでも出力状況を確認しやすい透明カバー付きの構造です。機内照明も用意されているため、プリント中に出力状況をチェックしやすくなっています。

エプソン、エコソルベントインク搭載の大判6色プリンター「SC-S8150」を発売
圧迫感のない本体デザイン本体サイズ2,620(幅)×1,021~1,380(高さ)×925~1,004(奥行)mm重量約340kgインターフェイスSuperSpeed USB、100/1000BASE-Tさらに、本製品にはメディアリフターが新たに標準装備されています。重い用紙はメディアリフターに載せて高さ調節するだけでセットできる仕組みです。これまでは中腰で姿勢を変えながら行っていたようなメディア交換作業が、膝をついたまま姿勢を変えずに行うことができ、作業時の負担が軽減されます。

エプソン、エコソルベントインク搭載の大判6色プリンター「SC-S8150」を発売
新たにメディアリフターを標準装備* * * * * * * * * *

本製品は、生産性の向上とライトシアン/ライトマゼンタのインクの採用が大きな特徴です。小さな文字をくっきりさせる「テキストシャープネス機能」や、長時間の出力でも安定した色再現性を保つための「ノズルインク温度センサー」、高画質プリントを維持しながらプリントミスでの無駄を防ぐ「ノズル抜け自動補完機能」なども搭載されています。出力スピードと美しいプリントを両立し、安定性の高さも実現された製品です。

エプソン販売株式会社
URL:https://www.epson.jp/

2025/08/18

エプソン、エコソルベントインク搭載の大判6色プリンター「SC-S8150」を発売
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