島根県松江市のPRキャラクター「おまっちぇ」のデザイン無償使用がスタート

松江市PRキャラクター おまっちぇ島根県松江市が、同市のPRキャラクター「おまっちぇ」のデザインを無償で使えるようになったことを発表しました。一定の基準があり、デザインを使用する際には一部を除いて松江市への申請が必要です。同市のWebサイトにて「デザイン使用の手引き」や「デザインマニュアル」が公開されています。

【目次】

「おまっちぇ」は穏やかな性格のキャラクター

「おまっちぇ」は、穏やかで優しい性格の松江市PRキャラクターです。出身地は宍道湖、誕生日は2005年の合併であらためて現在の松江市が発足した3月31日で、「すぐしみじみしちゃう」性質を持っています。野外でお茶を点てて楽しむ「野点（のだて）」を趣味としていたり、日課が宍道湖でしみじみすることであったりと、心がホッとするような雰囲気を感じさせる愛らしいキャラクターです。

今回、この「おまっちぇ」のデザインが無償で使えるようになりました。ただし、各種のルールが設けられており、その規定を守ることが必要です。「おまっちぇ」のイラストには多数のデザインバリエーションがあり、何かをひらめいているようなシーンであったり、丸やバツの札を出していたりと、さまざまな場面で使いやすいポーズが用意されています。

松江市PRキャラクター おまっちぇ
イラストバリエーション「ひらめく」 松江市PRキャラクター おまっちぇ
イラストバリエーション「マルの札」

デザインの無償利用のルールと制限事項

デザイン使用に関する規定について、まず松江市外に事業所・営業所がある企業や団体、松江市外に住所を有する個人が営利目的で使用する場合は、当初は使用が認められずに12月に有償での解禁が予定されています。ここでの「営利目的」とは、販売目的の商品や販促のための景品のことです。それ以外は、無償での使用が認められています。

ただし、無償での使用がOKとされる場合にも、一定の基準が設けられていることに注意が必要です。許諾できないケースには「キャラクターの使用によって誤認または混同を生じさせる恐れがあると認められるとき」「キャラクターのイメージを損なう恐れがあると認められるとき」「立体物でその形状などがキャラクターの立体物と認められないとき」「宗教的行事、宗教的活動、政治的活動などに使用するとき」「そのほかキャラクターの使用が適当でないと認められるとき」が挙げられており、不許諾の場合には書面で通知されます。

デザインに関する各種の禁止事項もあるので要注意
※松江市【デザインマニュアル】PDFファイル より
https://www.city.matsue.lg.jp/soshikikarasagasu/seisakubu_kohoka/koho_kocho/2/Omatche/23466.html

申請が必要なケースと利用までの流れ

また「おまっちぇ」のデザインを無償で使う際にも、一部を除いて松江市に申請を行い、許諾を受けることが必要です。申請が不要なケースには、「教育機関が教育目的に使用するとき（販売目的の教材などに使うときは申請が必要）」「市内・市外を問わずに限られた範囲で個人的に使用するとき（例：個人で使う名刺／年賀状／オリジナルグッズ、SNSで個人アカウントにアップする画像）」などがあります。

無償利用の具体的な条件と申請の必要・不要使用者無償で使える使用目的申請国、地方公共団体、
そのほか公共団体公用または公共用に使用必要自治会、NPO、
そのほか公共的団体など公益的な活動に使用必要教育機関教育目的に使用不要販売目的の教材などに使用必要放送機関、新聞社、通信社、
そのほか報道機関報道目的に使用不要出版社、旅行会社など市への誘客のための旅行雑誌や旅行商品パンフレットなどに使用必要松江市内の企業・団体販売目的の商品や販促のための景品に使用必要内部で使用する資料などに使用不要松江市内の個人販売目的の商品や販促のための景品に使用必要内部で使用する資料などに使用不要限られた範囲で個人的に使用不要松江市外の企業・団体内部で使用する資料などに使用不要松江市外の個人内部で使用する資料などに使用不要 限られた範囲で個人的に使用不要※「教育機関」は保育所／幼稚園／小学校／中学校／高等学校／大学／専門学校／公民館／図書館など
※松江市内の企業・団体および個人は、営利・非営利を問わず無償で使用が可能。ただし販売目的の商品や販促用景品に利用する場合は申請が必要
※松江市外の企業・団体が営利目的で使用する場合は2025年12月から有償で解禁予定
※そのほか公益上の観点から市長が無償とすることが適当であると認めたときも無償での使用が可能（申請は必要）

申請が必要な場合には、デザインを作成後に申請書などを提出すると、松江市によって審査が行われます。必要に応じて修正を経て申請の可否の結果が通知された後も、完成品の時点で再び報告が必要です。報告には現物または写真を提出し、それを松江市が確認した後で、はじめて使用を開始できます。申請方法にはしまね電子申請サービス・郵送・持参の3通りがあり、提出物に不備のない場合で審査に必要とされる時間は1～2週間ほどです。

申請の流れ
※松江市【デザイン使用の手引き（無償使用）】PDFファイル より
https://www.city.matsue.lg.jp/soshikikarasagasu/seisakubu_kohoka/koho_kocho/2/Omatche/23466.html＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊

上記のほかにも「おまっちぇ」の使用に関しては各種のルールが設けられており、使用を希望する場合には、松江市のWebサイトで公開されている「デザイン使用の手引き」や「デザインマニュアル」の熟読が必要です。とはいえ、ルールをしっかりと守る限り、可愛い「おまっちぇ」のデザイン使用が広く開放されたことは、とても意義深い注目すべき取り組みと言えるでしょう。

島根県松江市
URL：https://www.city.matsue.lg.jp/index.html

2025/08/20