iPhone用のケースはさまざまなデザインのものが市販されていますが、ほかの人と被らないデザインにしたい。あるいは自身で制作したグラフィックやイラスト、お気に入りの写真を使いたいというときには、オリジナルケースを制作するのも良い方法です。
そんな場合に、
iPhoneケースをつくれる自動販売機「MyCaseLabo(マイケースラボ)」を利用してみてはいかがでしょうか?
スマホケースオーダーのオンラインサービスなどと違い、印刷時間が3分ですぐ手にできるうえ、なにより目の前で自動販売機から出てくるという体験が楽しいです。今回は「MyCaseLabo」でのiPhoneケースのつくり方や準備する画像のポイントなどを紹介していきます。
もくじ
「MyCaseLabo」でオリジナルのiPhoneケースをつくる
「MyCaseLabo」は、オリジナルのiPhoneケースをつくれる自動販売機です。ディスプレイに表示される指示にしたがって操作するだけで簡単に思い通りのデザインのものが、すぐに完成します。自動販売機にはiPhoneケースの見本やデザイン見本もあるので、どのようなものができあがってくるのかイメージしやすいのも特長です。デザイン制作後に決済すると、3分ほどで完成品が受取口から出てきます。
「MyCaseLabo」の自動販売機では、実際にiPhoneケースを制作していきます。最初に、ディスプレイに表示された「START」ボタンをタッチするとQRコードが表示されるので、スマホで読み込みます。
(1)自動販売機のディスプレイに表示された「START」ボタンを押す
(2)表示されるQRコードをスマホで読み込む(写真のQRコードはぼかし処理をしている)QRコードを読み込むと最初に言語選択画面が表示されます。日本語以外に英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語に対応しています。次に、iPhoneの機種を選択します。対応機種はiPhone 11~iPhone 16となり、iPhone 11以降に発売された機種でもiPhone miniやiPhone SE、iPhone 16eは非対応です。
(3)言語を選ぶ
(4)機種を選ぶ機種を選ぶとデザイン編集画面が表示されます。
iPhoneケースイメージの真ん中もしくは右下にある「アップロード」メニューをタップし、「写真ライブラリ」「写真を撮る」「ファイルを選択」の3つから希望の方法を選び、写真を指定します。
(5)デザイン編集画面で「アップロード」メニューをタップ
(6)「写真ライブラリ」「写真を撮る」「ファイルを選択」からアップロード方法を選ぶここでは、コラージュ作品を撮影した写真を指定しました。配置イメージを見て問題なければ、「支払う」ボタンを押して任意の方法で決済します。決済が完了するとiPhoneケースの印刷がスタートし、自動販売機のディスプレイに作成中イメージの映像が表示されます。
(7)写真が配置される。問題なければ「支払う」ボタンをタップし決済する
(8)自動販売機のディスプレイに作成中イメージの映像が表示されるインキの乾燥時間が不要な「UV印刷」を採用しているため、印刷時間は約3分ほどとスピーディー。印刷が完了すると自動販売機の受取口に制作したiPhoneケースが出てきます。
(9)完成したiPhoneケースが、自動販売機の受取口左上から出てくる完成したiPhoneケースは期待以上に色鮮やかで印刷クオリティが高く、仕事柄印刷品質にシビアなデザイナーの方も満足できるのではないかと思います。UV印刷は耐摩耗性があるため、色が薄くなったり割れたりしずらいという耐久性の高さも特長です。
完成したオリジナルiPhoneケース。印刷クオリティが高い
「MyCaseLabo」に適した画像と編集機能
「MyCaseLabo」で使用する画像の推奨サイズは300dpiで、横1,125 × 縦2,436pxとなっています。iPhoneで撮影した写真をそのまま使う分には特に気にする必要はありませんが、自身で制作したグラフィックやイラスト、一眼レフカメラで撮影した写真などを使用する場合の参考にしてください。推奨サイズより小さくても印刷はできますが、小さいほど画質は荒くなります。
そして、画像の保存形式はJPGとPNGに対応しています。カラーモードはRGBとCMYKどちらも対応していますが、不透明ケースへの印刷となるため、CMYKの方がより元画像の色味の再現性が高くなります。
また、左上のカメラレンズ部分は印刷されないため、iPhoneケースに使う画像はそれを踏まえたレイアウトのものを選ぶとよいでしょう。筆者は下記のようなサンプルをつくり、iPhoneケースにレイアウトした際のイメージを見て写真を選びました。
iPhoneケースの縦横比やカメラレンズのある部分をふまえて、レイアウトしやすい写真を選ぶとよい「MyCaseLabo」のQRコードを読み込んだ編集画面では、さまざまな画像編集が行えます。画像の位置やサイズをスワイプ操作で直感的に調整できるほか、縦横比の問題でiPhoneケースの面積が写真で埋まらなければ、「背景色」を指定することができます。「テキスト」メニューから文字を入れることも可能です。
写真がiPhoneケースを埋め尽くしていないときは「画像が塗りつぶされていません」というアラートが表示される
「背景色」メニューで背景を黒く塗りつぶしたまた、複数枚の画像をまとめて読み込んでおけば、コラージュもできます。画像の重ね順も変更可能です。さらに「AI」メニューでは、人物写真をイラスト化したり、背景を切り抜くことが可能です。
最初に2枚の画像を読み込んでおき、画像を回転させるなどしてコラージュする
「レイヤー」メニューから画像の重ね順を変更できる
写真を複数並べてレイアウトすることもできる
人物写真をAIでイラスト化したもの「ギャラリー」メニューにはプリセット画像や顔文字などの「ステッカー」があり、これらを使用してiPhoneケースをつくることもできます。
「ギャラリー」メニューには自由に使えるプリセット画像がある
「ステッカー」メニューにある顔文字を画像の上に貼ることもできるもし「MyCaseLabo」を前の人が使用中でも、ディスプレイの左上にQRコードが表示されているので、そちらをスキャンしてデザイン編集作業ができます。
QRコード右横にはアップロード済みのサムネイルが並ぶので、ほかに印刷待ちの人がいる場合も待ち状況がわかります。このとき、印刷中のものも含め、デザインのサムネイルはぼかして表示されるので、自分や家族の写真などを使用していてもプライバシーが守られます。
ほかの人がiPhoneケースを印刷中でも、左上のQRコード(写真ではぼかしをかけている)を読み込んでデザイン編集やデータのアップロード作業を行える編集画面で迷ったりつくり込んだりして時間がかかったとしても、次に使用する人を待たせてしまう心配がないので、気のすむまで写真を入れ替えて試したり、編集機能を使ったりすることができます。
「MyCaseLabo」の仕様と設置状況
「MyCaseLabo」で制作したiPhoneケースには、レンズ保護フィルムを付けていないもの用、レンズ保護フィルムをつけているもの用と2種類のカメラレンズ保護ケースがついています。
完成したiPhoneケースを裏返すと、内側に2種類のカメラレンズ保護ケースがついているMagSafe対応のため、ケースをつけたまま充電が可能です。
MagSafeに対応「MyCaseLabo」の価格は、どこに設置されたものでも2,480円(税込)です。決済方法はキャッシュレスのみで現金での支払いはできません。VISAカード、Mastercard、
PayPayは対応済みで、2025年9月末までにJCBカード、楽天ペイ、
au Pay、d払い、
メルペイ、WeChat Pay、Alipay、J-coin Payが対応予定。さらに年内中には、交通系IC、iDなどのタッチ決済が対応完了予定となっています。QRコードやタッチ決済などを使用する場合は、あらかじめチャージ不足がないか確認しておくとよいでしょう。
「MyCaseLabo」の設置場所は、2025年9月4日時点で東京(秋葉原2カ所、有楽町、立川)、神奈川(川崎、金沢文庫)、埼玉(東松山、浦和美園)、千葉(鎌ケ谷)、茨城(水戸)、愛知(稲沢、知多)、大阪(難波)、岐阜(大垣)の14カ所です。今後、設置場所が増えれば随時公式サイトに掲載されます。
2025年9月4日時点では関東、中部、近畿に14カ所設置されている。
今後の設置情報は公式サイトから確認できる秋葉原のラジオ会館に設置した「MyCaseLabo」では1日で約40個売れた日もあるそうです。人気の高さから、今後も設置場所は増えていくのではないかと思われます。
余談ですが、最近バズっている、iPhoneに保護フィルムを貼ってくれる自動販売機「フィルムラボ」はご存知でしょうか? こちらも「MyCaseLabo」を手がけるグローバルコネクションが提供しているサービスのため、「MyCaseLabo」と同じ施設内に「フィルムラボ」が設置されている場所があります。保護フィルムをきれいに貼りたい方はあわせて利用してみてはいかがでしょうか。
iPhoneに保護フィルムを貼る自動販売機「フィルムラボ」が近くに設置されていることも。情報は公式サイトでチェック
まとめ
「MyCaseLabo」は、オリジナルのiPhoneケースを制作できる自動販売機です。専用アプリなどをインストールする必要はなく、スマホでQRコードを読み込んだ画面からデザインを設定できます。印刷品質が高く、印刷時間はわずか3分とスピーディ。そして何より、自動販売機で買えるという体験が楽しいです。
価格は2,480円(税込)と手頃で送料がかからないため、1個のiPhoneに複数のケースをつくるという楽しみ方も考えられます。たとえば、洋服やTPOに合わせて付け替えたり、新しいグラフィックやイラスト作品をつくったらiPhoneケースも新調するといったように。使用する画像は、左上のレンズ部分があくことを踏まえたレイアウトのものを選ぶとよいでしょう。
対応機種はiPhone 11~iPhone 16となります。今後拡充される可能性はありますが、いまのところiPhone 11以降に発売された機種でもiPhone miniやiPhone SE、iPhone 16eは非対応で、
Androidにも対応していません。
「MyCaseLabo」の設置場所は日々増えつつありますが、まだ生活圏にはないという方もいるでしょう。設置情報は公式サイトで随時公開されているので、興味のある方は近くに設置されていないかチェックしてみてください。
DATAサービス名:MyCaseLabo(マイケースラボ)定価
:2,480円(税込)公式サイト
:https://mycaselabo.jp/運営元:株式会社グローバルコネクション