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SDI入出力端子で放送・映像業界のニーズに対応
2025年4月に発売された「ColorEdge CG2400S」は、高度なカラーマネージメント機能を備えたプロのクリエイター向け製品です。HDR対応で、映像制作の業務にも適しています。映像入力用インターフェイスには、DisplayPortやHDMIに加えてUSB Type-Cが採用されており、スマートな接続を実現できる1台です。一方で、放送・映像制作の業界ではSDI(Serial Digital Interface)入出力端子を求める声もありました。SDI信号は主に業務用の映像機器で使用され、非圧縮のデジタル映像とデジタル音声をケーブル1本で伝送できる信号規格です。
EIZOでは、これまでSDI信号入出力端子を備えた映像制作用モニターの現行モデルは、30.5型のフラッグシップ機「ColorEdge PROMINENCE CG1」のみでした。今回、新たに「CG2400SV」が登場することで、ユーザーの選択肢の幅が広がります。

基本スペックは「CG2400S」を踏襲
基本的なスペックについては、「CG2400SV」では「CG2400S」のほとんどの部分が踏襲されています。推奨解像度は1,920×1,200、標準輝度は400cd/㎡、標準コントラスト比は1,800:1、標準応答速度は11ms(中間階調域)で、視野角は水平/垂直ともに178°です。Adobe RGBカバー率99%、DCI-P3カバー率98%の広い色域も特徴で、HLG方式とPQ方式の両方のHDR特有のガンマ(EOTF)に対応した表示ができます。

そのほかのインターフェイスの変更点
そのほか、「CG2400S」とは異なる「CG2400SV」のみの特徴として、本体の側面にヘッドホン端子も用意されました。手持ちのヘッドホンを接続し、周囲を気にすることなく制作時に音声を確認できます。SDI入出力端子(3G/HD-SDI)は、本体の背面に「CG2400S」でのUSB Type-Cアップストリームポートと置き換わる形で配置されています。また「CG2400S」ではUSB Type-Bのアップストリームポートが1基(USB 5Gbps×1)でしたが、2基(USB 5Gbps×2)に変更されています。USBハブ機能のダウンストリームポートは、「CG2400S」から変わらずUSB Aタイプの4基で、そのうち2基がUSB 5Gbps仕様、2基がUSB 2.0仕様です。

「CG2400SV」ではSDI信号入出力端子が搭載されたことで、SDI出力端子を備えた撮影カメラと撮影現場で直接接続して映像をプレビューする場合にも、SDコンバーターを介さないシンプルな構成で接続できるようになりました。放送局で複数台のモニターを並べて放送映像をチェックするようなシーンでも役立ちます。
EIZO株式会社
URL:https://www.eizo.co.jp/
2025/09/08
