【目次】
心拍数センサーが搭載された「AirPods Pro 3」
まず最初に発表されたのは、3年ぶりの新モデルとして登場した完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 3」です。9月19日(金)から販売が開始されます。価格は従来モデルと変わらず39,800円(税込)です。
本体はさらに小型化され、着用時の安定度がさらに高められました。耳の穴の自然な形に合うように、デザインに工夫がされています。新設計のイヤーチップはXXSを含む5種のサイズ展開で、ユーザーに合わせたフィット感を得られやすいことも特徴です。
非常に嬉しいポイントとして、バッテリー性能も従来モデルから向上しています。ANC使用時では最大8時間、外部音取り込みモードでヒアリング補助機能を使用した場合は最大10時間の連続再生に対応しました。
AirPods Pro(初代)AirPods Pro 2AirPods Pro 3本体サイズ(片耳)21.8×30.9×24.0mm21.8×30.9×24.0mm19.2×30.9×27.0mm重量(片耳)5.4g5.3g5.55gケースサイズ60.6×45.2×21.7mm60.6×45.2×21.7mm62.2×47.2×21.8mmケース重量45.6g50.8g43.99g1回の充電での再生最大5時間最大6時間最大10時間
着実な強化が好印象の「Apple Watch」シリーズ
続いて、Apple Watchの各グレードでの新モデルのラインナップが発表されました。バッテリーの強化をはじめ、全体的に「ユーザーが本当に求めている堅実な強化」が実施されている印象です。セルラー対応モデルは新たに5G通信にも対応しています。
前面カメラが大幅に刷新された「iPhone 17」
iPhoneでも最新の「iPhone 17」が登場しました。本体カラーはブラック/ホワイト/ミストブルー/セージ/ラベンダーの5色です。ベゼルを細めた新デザインが採用され、ディスプレイは6.3インチに広がりました。本体にはA19チップを搭載し、Neuralエンジンもさらに強化されています。5コアのGPUはNeural Acceleratorを搭載し、GPUパフォーマンスはiPhone 16から約20%、iPhone 15から約80%の高速化が実現されました。
iPhone 17の日本国内での発売日は9月19日(金)です。ストレージ容量は512GBと256GBから選択でき、129,800円~(税込)または月額3,605円~(税込)で購入できます。iPhone 17では128GBモデルがラインナップから姿を消したことには注意が必要です。また、物理的なSIMカードには非対応で、デュアルeSIMにのみ対応しています。
iPhone 16iPhone 17画面サイズ6.1インチ6.3インチチップA18チップA19チップCPU6コア6コアGPU5コア5コアNeural Engine16コア16コアストレージ128GB/256GB/512GB256GB/512GBバッテリー最大22時間のビデオ再生最大30時間のビデオ再生前面カメラ12MP TrueDepth18MPセンターフレーム背面カメラ48MP Fusionメイン
+12MP超広角48MP Fusionメイン
+48MP Fusion超広角本体サイズ71.6×147.6×7.8mm71.5×149.6×7.95mm重量170g177g
新コンセプトで極薄ボディの「iPhone Air」
今回のApple Eventで、唯一の「まったく新しい製品」として登場して注目を集めたのが「iPhone Air」です。
さらに、新しい周辺機器として、薄型のMagSafeバッテリーも開発されました。iPhone Airのボディにぴったりマッチし、重ね合わせてもズボンのポケットに収まるサイズ感です。この「iPhone Air MagSafeバッテリー」を使った場合には、ビデオ再生は最大40時間まで延長されます。
iPhone 17iPhone Air画面サイズ6.3インチ6.5インチチップA19チップA19 ProチップCPU6コア6コアGPU5コア5コアNeural Engine16コア16コアストレージ256GB/512GB256GB/512GB/1TBバッテリー最大30時間のビデオ再生最大27時間のビデオ再生前面カメラ18MPセンターフレーム18MPセンターフレーム背面カメラ48MP Fusionメイン
+48MP Fusion超広角48MP Fusionメイン本体サイズ71.5×149.6×7.95mm74.7×156.2×5.64mm重量177g165g
大胆に背面デザインが変わった「iPhone 17 Pro」
今回のApple Eventで最後に紹介された「iPhone 17 Pro / Pro Max」は、「iPhone Air」とはまた違った意味でデザインに大きなインパクトのある製品でした。本体カラーバリエーションはシルバー/ディープブルー/コズミックオレンジの3色で展開されます。発売日は9月19日(金)です。Proモデルの価格は179,800円~(税込)または月額4,994円~(税込)、Pro Maxモデルの価格は194,800円~(税込)または月額5,411円~(税込)となります。
iPhone 17 ProiPhone 17 Pro Max画面サイズ6.3インチ6.9インチチップA19 ProチップCPU6コアGPU6コアNeural Engine16コアストレージ256GB/512GB/1TB256GB/512GB/1TB/2TBバッテリー最大33時間のビデオ再生最大39時間のビデオ再生前面カメラ18MPセンターフレーム背面カメラ48MP Fusionメイン
+48MP Fusion超広角
+48MP Fusion望遠本体サイズ71.9×150×8.75mm78×163.4×8.75mm重量206g233g衝撃的だったのはこの背面カメラ周りのデザインで、本体背面の上部の凸部が大きく広がっています。筆者は個人的にこの新しいデザインは「これまでのAppleらしさを感じない “野暮” なデザインである」という印象を受けました。これまでApple製品のデザインはシンプルさや遊び心を大きな魅力としてきたため、この一見ゴテゴテとしたデザインの部分にはかなりの賛否両論がありそうです。
今回の発表でポジティブな一番の目玉となったのは「iPhone Air」です。Appleは折りたたみ型のiPhoneを2026年をメドに発売することも予想されており、薄型の「iPhone Air」の登場や物理SIMカードのスロット廃止はその布石であるとも考えられます。
また、筆者が個人的に特に気になったのは「iPhone 17 Pro」のデザイン方針です。今回の発表では冒頭で故スティーブ・ジョブズの言葉を引用するなど、たびたび「デザイン」というキーワードが強調されています。しかし、厳しい見方をすれば、それらは全て「iPhone 17 Pro」のデザインに賛否両輪があることを見越しての「予防線・逃げ口上」のように感じてしまいました。
見た目ばかりにとらわれない機能面を重視した設計はもちろん大事ですが、見た目との「両立」こそがデザインの真髄です。機能面で革新的な製品を、さらに想像もできなかったような美しくワクワクする見た目に妥協なく落とし込んできたのがAppleの最大の魅力ではないでしょうか。今後も多くのファンに支持されてきたAppleらしさを感じさせる製品の展開を期待します。
Apple
URL:https://www.apple.com/jp/
2025/09/11











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