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Display P3のほかDCI-P3やBT.709にも対応
「ColorEdge CS2740-Z」と「ColorEdge CS2731-Z」は、いずれもクリエイティブワーク向けのスタンダードモニターです。前モデルから新たに映像制作用のカラーモードを追加して発売されます。これまでEIZO製品において映像制作用のカラーモードは、主にプロフェッショナル向けの「ColorEdge CGシリーズ」に搭載されていました。「ColorEdge CSシリーズ」はデジタルフォトやイラストなどのクリエイティブワークを楽しむためのスタンダードモニターと位置付けられていますが、近年では映像制作を楽しむ個人ユーザーも増えてきたことから、今回「CSシリーズ」の27型の2機種でも映像制作向けモードが追加されています。
具体的には、Apple製品の基準となる色空間「Display P3」に対応しているほか、「DCI-P3」や「BT.709」など、映画・放送の国際規格に準じるカラーモードの利用も可能です。カラーモードの切り替えは、モニター前面のボタンから簡単に行えます。

広色域表示でAdobe RGBは99%カバー
デジタルシネマ規格「DCI-P3」の色域については、「CS2740-Z」では91%、「CS2731-Z」では95%がカバーされています。さらに両製品はAdobe RGBの色域を99%カバーしていることも特徴です。デジタル写真/デザイン/印刷/3DCGといった分野でのクリエイティブワークにも引き続き対応し、sRGB相当の一般的なモニターでは再現しきれない鮮やかな色味を忠実に再現できます。
基本スペックと両機種の違いをチェック
「CS2740-Z」と「CS2731-Z」の最大の違いは画面解像度で、製品選びの際には基本的には4K UHD(3,840×2,160)が必要かWQHD(2,560×1,440)で十分かが基準となるでしょう。とはいえ、単純に上位・下位といった位置付けではなく、前述の通りに「CS2731-Z」はDCI-P3色域のカバー率が95%であることからも、棲み分けのされた製品です。
「CS2740-Z」「CS2731-Z」推奨解像度3,840×2,1602,560×1,440アスペクト比16:9輝度(標準)350cd/㎡コントラスト比(標準)1,000:1応答速度(標準)10ms(中間階調域)色域・Adobe RGBカバー率99%色域・DCI-P3カバー率91%95%映像入力端子USB Type-C
DisplayPort
HDMIUSB Type-C
DisplayPort
HDMI
DVI-DUSBハブUSB A×4基(USB 5Gbps×2、USB 2.0×2)本体サイズ638(幅)×404.1~559.1(高さ)×265(奥行)mm昇降155mmチルト角上35°/下5°スウィーベル344°横回転右回り90°重量約10.3kg約10.1kg* * * * * * * * * *
近年では個人も含めて幅広い層で映像制作を手掛けるユーザーが増えており、今回の2機種はそのニーズを満たすようなクリエイティブワーク向けモニターです。映像信号ケーブルは、USB Type-CケーブルとHDMIケーブルが製品に同梱されています(いずれも2m)。
EIZO株式会社
問い合わせ:0570-200-557
URL:https://www.eizo.co.jp/
2025/09/22
