2025年10月6日(月)から11月17日(月)まで、東京造形大学附属美術館にて「生きるキャンパス展 ~ZOKEI 学びの環境とその広がり~」が開催されます。東京造形大学の創立60周年記念企画として開催され、宇津貫キャンパスの変遷を振り返る企画展です。


【目次】

1993年に宇津貫町へ移転した東京造形大学

東京造形大学は、1966年に桑澤洋子氏によって東京都八王子市に設立された美術大学です。桑澤氏は服飾デザイナーであり、桑沢デザイン研究所の創立者として広く知られています。東京造形大学は、1993年には高尾から宇津貫キャンパスへと全専攻が移転しました。

東京造形大学のキャンパス建築の歴史が模型や写真で紹介される「生きるキャンパス展」
高尾キャンパス授業風景
東京造形大学のキャンパス建築の歴史が模型や写真で紹介される「生きるキャンパス展」
宇津貫キャンパス開校 1993年2026年に創立60周年を迎えることから、同大学では2025年度と2026年度の2年間にわたり、さまざまな周年記念事業が展開されます。今回の「生きるキャンパス展」も、その記念事業の一環として開催される企画展です。

東京造形大学のキャンパス建築の歴史が模型や写真で紹介される「生きるキャンパス展」
磯崎新 宇津貫キャンパス概念模型 2025年(室内建築専攻領域制作)本展は、多数の教員や学生が参加し、建築模型/版画/イラストレーション/写真/デジタルメディア/テキスタイルなど、それぞれの得意なジャンルを生かして作り上げています。宇津貫キャンパスの変遷と、キャンパスとともに歩んできた東京造形大学の学びを振り返る内容です。

東京造形大学のキャンパス建築の歴史が模型や写真で紹介される「生きるキャンパス展」
東京造形大学宇津貫キャンパス 中浪優一 2025年

ギャラリートークやスタンプラリーも開催

会期中の10月18日(土)の14:00~15:30には、関連イベントとして「卒業生が語る~あなたとわたしの二つのキャンパス~」と題した参加費無料のトークイベントが実施されます。東京造形大学の卒業生で、長年にわたって教員として後進の育成にも携わっていた小出正志氏と地主広明氏が登壇するギャラリートークです。2人の名誉教授の学生時代と教員時代を振り返るトークが展開されます。事前申込不要での参加が可能です。

また、展覧会の会期中に大学構内では「東京造形大学キャンパススタンプラリー!!」も開催されます。デザインジャーナリストの渡部千春教授による校舎解説テキストと、画家の宮﨑勇次郎教授のイラストで構成されたスタンプラリーです。展覧会会場で配布されており、スタンプラリーをしながら大学を散策して楽しむことができます。


東京造形大学のキャンパス建築の歴史が模型や写真で紹介される「生きるキャンパス展」

創立60周年記念事業のロゴのデザイン

今回の「生きるキャンパス展」のほかにも、東京造形大学ではさまざまな記念事業を開催予定です。「造形の未知なる分野、新たな才能の探求」をテーマに据え、6月には創立60周年記念のロゴも発表されました。ロゴのデザインは、グラフィックデザイン専攻領域教授の長井健太郎氏が担当しています。

東京造形大学のキャンパス建築の歴史が模型や写真で紹介される「生きるキャンパス展」
このロゴでは、クリエイティブなスパイラルを巻き起こしながら前進するイメージがシンボル化されています。ベースとなっているのは、大学の徽章の原型であるイオニアスパイラルから抽出した螺旋で構成されている「6」と「0」です。渦巻きによって「未知」や「新たな才能」のイメージを表現しつつ、線を伸ばす動きを加えて「前進」を強く感じさせる形に仕上げられています。

東京造形大学のキャンパス建築の歴史が模型や写真で紹介される「生きるキャンパス展」
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■期間:
2025年10月6日(月)~11月17日(月)

■開催場所:
東京造形大学附属美術館
東京都八王子市宇津貫町1556

■問い合わせ先:
東京造形大学附属美術館
url. https://www.zokei.ac.jp/museum/about/

東京造形大学のキャンパス建築の歴史が模型や写真で紹介される「生きるキャンパス展」
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