スマホ向けに最適化された基本無料の動画編集アプリ「Adobe Premiere iPhone版」

Adobeが、2025年10月に「Adobe Premiere iPhone版」の提供を開始しました。動画編集ソフト「Adobe Premiere」をモバイル編集に最適化したアプリです。App Storeから無料でダウンロードでき、将来的にはAndroid版の提供も予定されています。

【目次】

専門家でなくても簡単に使える操作性

「Adobe Premiere iPhone版」は、直感的に使えるシンプルな動画編集アプリです。基本無料のアプリながら、トラック数が無制限であるなど高度な編集にも活用できます。ただし、Adobe Fireflyの技術による生成AI機能については生成クレジットが必要です。サブスクリプション方式で購入できるほか、既存のCreative Cloudプランにも含まれています。

本アプリを用いることで、動画クリエイターは外出先でも気軽にiPhoneで編集作業ができます。「Adobe Premiere Pro」デスクトップ版のユーザーであれば、帰宅後にiPhone版からプロジェクトやメディアを読み込んでパソコンで仕上げの編集を行うこともできる仕様です。

動画編集に必要な基本機能を網羅

本アプリでは、フレーム単位でのカット編集、早送り／スローモーション／逆再生／フリーズなどのスピード調整、トリミング、背景の削除、レイヤーの追加、アニメーション付きのキャプションの挿入、ナレーションの録音、サウンドの編集といった動画制作に必要な多数の機能が実装されています。ムービーを完成させるために必要な一連の工程をスマホ上で完結させることも可能です。

動画編集後は、TikTok／YouTubeのショート動画／Instagramなどの主要なSNS向けにワンタップでの出力もできます。基本無料のアプリですが、書き出しの際に透かしマークが加えられるようなことはありません。

ライブラリやAI機能で素材も豊富

さらに本アプリでは、豊富な無料クリエイティブ素材のライブラリを利用できます。画像や動画の素材はもちろん、ロイヤリティフリーの無料のオーディオトラックから選んだ音楽を動画に追加できるのも便利です。フォントやステッカーなども用意されています。もちろん、生成AIを活用してテキストからオリジナルの画像を作るのも効果的です。

AIを活用する機能には、適切なタイミングでの効果音を自動生成したり、自分の声からオリジナルの効果音を生成したりといったものも含まれます。また、AIによる字幕の自動生成も可能です。

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本アプリはiOS 17.0以降に対応しています。iOS向けにネイティブ開発されているため、軽快な動作速度が実現されていることも特徴です。Premiere Pro由来のパワフルさとモバイル版ならではのシンプルさが両立されており、気軽に導入しやすい動画編集アプリです。

アドビ株式会社
URL：https://www.adobe.com/jp/

2025/10/16