【目次】
Project Surface Swap(画像編集)
画像編集にまつわる新技術の1つが「Surface Swap」です。従来のツールではうまくいかないような複雑な選択範囲を手軽に作成できます。本技術にはAIによるテクスチャ認識テクノロジーが活用されており、照明や遠近感を維持したままでシームレスな素材の選択・置換が可能です。デモでは、背景が複雑に映り込んだ自動車のボディのみを選択したり、木製テーブルの上に置かれている似た木材のまな板を独立して選択したり、繊細な色味の変化のある植物を1発で選択したりといった例が紹介されました。作業効率を大幅に高めることができそうな技術です。
#ProjectSurfaceSwap | Adobe MAX Sneaks 2025 | Adobe(YouTubeより)
Project Light Touch(画像編集)
「Light Touch」は、撮影済みの画像のライティングを後からコントロールできる技術です。デモでは画像内に写っている消灯状態の照明器具を点灯状態に変え、その光が周囲の影の状態にも影響を及ぼす例が紹介されました。このとき、光源の強度(例では照明器具の明るさ)の調整も可能です。さらに、画像に光源がない場合にも、仮想光源を追加してライティングの状態を編集できます。麦わら帽子を被った男性の顔にかかった複雑な形の影を素早く調整して邪魔にならないようにしたり、被写体の奥行きを考慮した光源の指定で雰囲気をガラリと変えたりといった例が紹介されました。たとえば部分的にくり抜かれたハロウィンのかぼちゃで「内側にライトが置かれている」というような状態も後から作り出すことが可能です。
#ProjectLightTouch | Adobe MAX Sneaks 2025 | Adobe(YouTubeより)
Project Turn Style(画像編集)
「Turn Style」は、2Dオブジェクトを3D空間内で回転・再配置できる技術です。「平面画像の限界を突破」と紹介されており、リアルな背景に2Dグラフィックを合成する際などに役立ちます。本ツールを使うと、2Dオブジェクトを3Dライクに回転させたり、遠近感を変えたりすることが可能です。
#ProjectTurnStyle | Adobe MAX Sneaks 2025 | Adobe(YouTubeより)
Project Trace Erase(画像編集)
「Trace Erase」は、簡単に使える新しいタイプのオブジェクトの削除ツールです。拡散トランスフォーマーモデル(Diffusion Transformer Models)を活用し、画像内の不要なオブジェクトと同時にその影や反射、さらには「環境による歪み(環境効果)」まで削除することができます。デモでは、画像内の自動車を消すことで、近くにある水たまりからそこに写り込んだ自動車も同時に消せる例が紹介されました。また、人物を消して、同時にその影や近くのガラスに写り込んだ姿も消すことができます。しかも最初に削除する範囲の指定は厳密に行う必要もなく、ざっくりと大まかにブラシでなぞるだけでOKです。
#ProjectTraceErase | Adobe MAX Sneaks 2025 | Adobe(YouTubeより)
Project New Depths(画像編集)
3D写真の編集に関する新技術として公開されたのが「New Depths」です。3D写真のRadiance Fieldsベースの技術を活用し、画像を3D空間で自由に編集できます。色や形状や構図などの要素を直感的に調整できることが特徴です。デモでは、古いトラクターが草むらに囲まれている画像に木を追加する例などが紹介されました。画像を3D的に回転させながら、別の視点からオブジェクト変形などの変更を加えることもできます。また、このツールはWebブラウザ上で実行され、スマホも含むさまざまなプラットフォームで実行できることも特徴です。
#ProjectNewDepths | Adobe MAX Sneaks 2025 | Adobe(YouTubeより)
Project Scene It(画像編集)
「Scene It」は、「画像を3Dに変換」や「3Dを画像に変換」の技術を基盤としたツールです。2D画像から立体的な3Dデータを生成し、3D空間内に自由に配置して編集できます。デモではスニーカーの平面画像を1枚用意するだけで、3Dメッシュを生成して、“3D化” する処理が紹介されました。なお、必ずしも全てを3Dメッシュ化する必要はなく、ベースとなるボックスを使って3D配置の向きやサイズを指定することもできます
この3Dアセットに元の画像をタグ付けし、別の背景画像にリアルに合成することもできます。元になる画像は特別な撮り方をする必要もなく「どのような写真でもOK」です。結びつけたタグを変更することで、別のオブジェクト(画像)への置き換えも瞬時に行うことができます。
#ProjectSceneIt | Adobe MAX Sneaks 2025 | Adobe(YouTubeより)
Project Frame Forward(動画・モーショングラフィックス)
今回の「Adobe MAX Sneaks」では、映像表現にまつわる新技術も2つ紹介されました。その1つが「Frame Forward」です。注釈を付けた1フレームのみの編集を、AIによる処理で動画全体に適用できます。デモでは3人の人物が映っている動画を編集する例が紹介されました。まず、1フレーム目を抽出してPhotoshopで中央の人物をレタッチで削除します。そして、その画像を参照させながら「Frame Forward」を活用すると、Photoshopで削除した人物を動画全体にわたってカットすることができました。また、Photoshopと動画編集ツールを行き来することなく、API連携で動画編集ツール側の画面のみで同様の処理を完結できる例も紹介されています。
#ProjectFrameForward | Adobe MAX Sneaks 2025 | Adobe(YouTubeより)
Project Motion Map(動画・モーショングラフィックス)
「Motion Map」は、静的なベクター画像から簡単にモーショングラフィックスを作成できる技術です。キーフレームやリギングの設定など複雑な操作を必要とせず、プロンプトでの指示のみでAIによる自動処理によって任意の動きを加えることができます。1枚のベクター画像を用意するだけで、たとえば「スクーターを走らせる」「そのスクーターを顔のイラストの目が追いかける」「文字を徐々に浮かび上がらせる」といった処理を実現できます。
#ProjectMotionMap | Adobe MAX Sneaks 2025 | Adobe(YouTubeより)
Project Sound Stager(音響・ナレーション)
動画には不可欠な音声に関する技術も2つ紹介されました。「Sound Stager」では、AIの「サウンドデザイナー」との対話形式で効果音を生成・調整することが可能です。デモでは家庭での生活のワンシーンを表現した無音のアニメーションに、効果音をつける例が紹介されました。テンポや感情のトーンなども含めて動画の内容をAIが分析し、適切なタイミングで自動処理されますが、思い通りにならなかった部分を後から個別に調整するのも簡単です。自動的に生成されたサウンドエフェクトはマルチトラックで表示でき、手動で調整できます。
#ProjectSoundStager | Adobe MAX Sneaks 2025 | Adobe(YouTubeより)
Project Clean Take(音響・ナレーション)
「Clean Take」は、スピーチ動画のノイズ除去などに役立つ技術です。AIによって雑音の除去、声の分離、話し方の調整などができます。デモでは、文末で抑揚が上がって疑問文のように聞こえる部分(アップトーク)を、再撮影なしに修正する処理が紹介されました。そのほか、映像の文字起こしテキストを編集することで「入社5年目です」のセリフを「入社4年目です」に置き換える処理や、話している最中の周囲の不要な雑音やBGMを除去する処理なども紹介されています。
#ProjectCleanTake | Adobe MAX Sneaks 2025 | Adobe(YouTubeより)
* * * * * * * * * *
今回紹介された技術・実験的アイデアは必ずしもAdobe製品への今後の導入が約束されたものではありませんが「Adobe Creative Cloud製品の機能として実現される可能性が大いにあります」と説明されています。デモを見た限りでは、いずれも便利な技術で完成度が高く、今後に大いに期待したいところです。
アドビ株式会社
URL:https://www.adobe.com/jp/
2025/11/14











![[USBで録画や再生可能]Tinguポータブルテレビ テレビ小型 14.1インチ 高齢者向け 病院使用可能 大画面 大音量 簡単操作 車中泊 車載用バッグ付き 良い画質 HDMI端子搭載 録画機能 YouTube視聴可能 モバイルバッテリーに対応 AC電源・車載電源に対応 スタンド/吊り下げ/車載の3種類設置 リモコン付き 遠距離操作可能 タイムシフト機能付き 底部ボタン 軽量 (14.1インチ)](https://m.media-amazon.com/images/I/51-Yonm5vZL._SL500_.jpg)