◆福山雅治、生瀬勝久の言葉に救われる
福山は「僕のキャリア史上最も多くNGが出た」という火を使ったマジックのシーンに言及。「20(テイク)近くやりました」と明かすと、田中監督は「屋外で風のある環境だったというところもありましたから」と補足した。
さらに福山は「そのとき生瀬さんが素敵なことを言った。僕が何回も上手くいかないから」と続け、「生瀬さんがセリフをワ―って言わなきゃいけないシーンだったので、何回も何回もやっていただくのも申し訳なくて『すみません』って言ったら、生瀬さんが『いやいや、回を重ねるごとに僕のセリフも滑らかになりますから、何回もやりましょう』」と余裕のある言葉をかけてくれたと告白。「これが大俳優の矜持」と感動した。これに生瀬が「(福山が)ずっと謝っていて。『謝ることじゃないから。福山さんが悪いんじゃないから。風だから』と思ったんで」と伝え、福山は「本当にプレッシャーでした」と当時の心境を語った。
舞台挨拶の終盤には、原作者である東野圭吾氏からのメッセージを司会が代読する場面も。東野氏から「次はトム・クルーズばりのアクションなんかはいかがでしょうか」という提案が含まれたメッセージを受け取った福山は「飛行機につかんだまま飛んでっちゃうやつ(笑)。先生に飛べと言われたら飛ぶしかございません」と応じ、観客からの拍手を浴びていた。
◆映画「ブラック・ショーマン」
本作は、東野氏による小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」(光文社文庫刊)の実写化。ラスベガスで名を馳せるほどの卓越したマジックの腕を持つ神尾武史(福山)が、姪の神尾真世(有村)とともに、殺人事件の解決に挑む姿を描く。(modelpress編集部)
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