◆北村匠海、中沢元紀とのシーンは15分以上長回し
12日放送の第54話では、自ら志願し海軍の士官になった千尋が、久々に会った兄・嵩に対し「この戦争さえなかったら!愛する国のために死ぬより、愛する人のために生きたい!」と本心を叫ぶシーンがあった。北村がVTR出演し「あそこはやっぱりしびれましたね」と振り返り「15分くらい朝ドラ1本分くらいの尺芝居しているんですよね。だから『これどうするんだろう?編集でどうするんだろう?』って思うくらいお互いの間だったり千尋がこぼす感情だったりお互いに一瞬も見逃せないしこぼしちゃいけないというシーンだった」と思いを伝えた。
「そのシーンが終わったあとにちょっと悔しそうにしていたんですよね、元紀が」と中沢の現場での姿を思い出し「多分自分の中での100点じゃなかった。役者はよくあるんですけど。やっぱり100点を出せなかったと彼の中では思って悔しそうにしているのを見て、ただだからこそ出たごちゃまぜさだったり複雑な感情だったり、涙が流れるのが全てではないし、涙が流れないからこそ僕に伝わったものもあった」と振り返った。
本番での演技とは裏腹に「テストで大泣きしていて。テストの時は千尋はすごく泣いていたんですけど」と中沢が涙を流していたと話した北村だが「本番になった時にそれをグッと抑制する芝居に変わっていてそれはすごい良かった」と絶賛。このシーンと北村からのコメントを受け、中沢は「台本読んでいる時から僕は結構(涙腺に)来ていて、テストの時は本当にボロボロ泣いちゃってたんですけど、本番になると何か自分の中で変わったものがあって」と変化を打ち明けた。「兄弟として会っていたのであれば泣いたのがあって。でも軍人としてっていうのが強いと泣かなかったのかなっていうのは匠海さんとも話していて思ったこともありました」と嵩と千尋の関係性に対する考えを伝えていた。
自分の芝居に対して悔しさを覚えたことについては「どのお芝居も満足することはないんですけど、満足したら終わりだと思っていますし。
◆中沢元紀、重要シーンに小栗旬が来訪
また、博多大吉から「すごく大事なシーンということで小栗さんが来たんですよね?」と中沢の所属事務所「トライストーン」の代表・小栗旬が現場を訪れたのかと問われ「そうなんですよ。セットが2階にあって降りてきて、モニターの前に人が集まっているなと思って見たら、小栗さんが仁王立ちで立っていて」と中沢も知らないうちに来ており、撮影の途中で気付いたと回顧。「ものすごいオーラがあったんです。誰かなと思ったら小栗さんで。匠海さんも小栗さんと共演されていたりとかもしたので『えぇ~?』ってなって。事務所の大先輩が見に来てくださって」と感謝を伝えた。途中で気づいた後の演技はどうだったかと尋ねられると、中沢は「匠海さんとも『やばいね!』ってなったんですけど、逆に『見ているからいいところ見せよう』じゃないですけどポジティブにやってやるぞという気持ちでお芝居しました」とプレッシャーを力に変えたと笑顔を浮かべた。
小栗は撮影後「すごい良かったよ」と褒め、クランクイン前にも「頑張ってね」という言葉をかけてくれたと明かした中沢。
◆今田美桜ヒロイン朝ドラ「あんぱん」
朝ドラ第112作目となる本作は、国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしと妻・小松暢がモデル。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでの人生を描いた愛と勇気の物語。主人公の朝田のぶを今田美桜、のちにのぶの夫となる嵩を北村が演じる。(modelpress編集部)
情報:NHK
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