◆萩原利久&八木勇征「美しい彼」
BLアワード2015で第1位を獲得し、「流浪の月」で本屋大賞2020を受賞した小説家・凪良ゆう氏のBL代表作ともなったヒット小説を実写化した今作は、思うように言葉を発せない「吃音症」を持ち、幼い頃から周囲に馴染めず“ぼっち”を極める高校3年生・平良一成(萩原)、学校のカースト頂点に君臨する圧倒的カリスマ・清居奏(八木)という対極な同級生のラブストーリー。視聴者からは“ひらきよ”として愛され、2023年には、MBS/TBSドラマイズム枠でシーズン2が放送、さらに「劇場版 美しい彼~eternal~」として映画化もされた。
◆「美しい彼」何度でも見返したい魅力
まず本シリーズを支えているのは、主演2人の圧倒的な表現力。 子役時代から着実にキャリアを積んできた萩原は、口数の少ない平良という難役を多彩な“目の演技”で体現。清居への執着や切なさを瞳だけで描き出し、視聴者を物語へ引き込んだ。一方、本作が個人でのドラマ初出演にして初主演となった八木は、“美しい彼”を体現する圧倒的なビジュアルと、演技経験の少なさを感じさせない熱演で原作ファンを驚かせた。
本作では、第1話~4話までは平良目線で描かれるが、第5話で清居目線へと切り替わり、伏線回収のように“答え合わせ”ができる楽しさもある。2人の感情が交差するじれったさと、物語を最初から振り返りたくなる構成が、視聴者を“沼”へと誘うポイントとなった。
また、劇中に散りばめられた細かな演出にも注目。ドラマ内では特に言及されていないが、クラスメートたちが平良の家を訪れる際、平良は清居にのみ大きなグラスに彼の好きなジンジャーエールを注ぎ、ほかのクラスメートたちには普通のグラスに麦茶を注ぐ。さらに、清居が部屋の中で移動をしても、常に扇風機が彼のいる方向に向いている。平良が清居だけをとことん特別扱いしていることがわかる細かな演出の数々――観返す度に発見がある点もファンに支持された要因である。
◆萩原利久&八木勇征が選ぶ「美しい彼」“裏”名場面
シーズン1最終回放送後、モデルプレスでは、本作の好きなシーントップ20(※シーズン1のみ)を萩原&八木本人に見てもらうという贅沢な企画を実施。上位にランクインしたシーンは2人にとっても印象深く納得だった様子。加えて、2人が“ひらきよ”目線で選んだ“裏”名場面も紹介する。
萩原が選んだのは、新学期、平良の自己紹介中に清居が教室に入ってくる出会いのシーン(1話/5話)。「清居の肩に桜がついていてフッて吹き飛ばして(実際に再現しながら)…。あれが現場で見ていてもやっぱりちゃんと清居だなと思いました。あのシーンは学校での撮影の初日に撮ったのですが、あそこで平良の中、僕の中で、清居という対象人物が明確にぼこっと心に入ってきた気がして。撮影の順序的にもシーンの重要さでも、色々な意味で記憶に残っていますね。平良はこの出会いで日常が全部変わるから。フラットな状態から大きく変わる衝撃という意味でも、このシーンはすごく思い出深いです」と語った。
八木が選んだのは、トマトジュースをかけられた清居を見て、平良がクラスメートを殴るシーン(3話/5話)。「ここで清居は平良に惚れたと思うんですよ。
シリーズ放送開始から約5年、今なお愛され続けている本作だが、見返してみると新たな発見があるかもしれない。萩原&八木が選んだ“裏”名場面とあわせて「美しい彼」の魅力にどっぷりと浸かってほしい。(modelpress編集部)
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