【モデルプレス=2025/12/20】2026年1月12日スタートのフジテレビ系月曜ドラマ「ヤンドク!」(毎週月曜よる9時~)で主演を務める女優の橋本環奈(はしもと・かんな/26)にインタビュー。数々の映画やドラマに出演し華々しいキャリアを築いている彼女が「月9」初主演に。
撮影の様子や見どころを語ってもらった。

◆橋本環奈主演「ヤンドク!」

元ヤンとして荒んだ過去を持つ主人公が、親友の事故死をきっかけに猛勉強を重ね、脳神経外科医へと転身。病気に苦しむ患者に真摯に寄り添いながら、医療現場を改革していく、笑いあり涙ありの痛快医療エンターテインメントが幕を開ける。橋本は、主人公・田上湖音波(たがみ・ことは)を演じる。

◆橋本環奈、湖音波と似ている部分「体当たりでぶつかっていく」

― はじめに、「月9」初主演ということで、出演が決まった際の心境を教えてください。

橋本:とても楽しみでした。小学生のときからいろいろなドラマを見てきたのですが、その中でも「月9」は歴史があって、“月9ブランド”みたいなものを感じていましたので。緊張よりも、楽しみだなという気持ちの方が大きかったです。

― 実際に演じてみて、役に対する印象や、作品自体の印象を教えてください。

橋本:もともとヤンキーで、学校に行かずにバイクを乗り回していた女の子が、寝る間も惜しんで猛勉強して脳神経外科医になるというインパクトのある設定に驚きました。

湖音波からは筋の通った「強さ」や「原動力」を感じたんです。脚本を読んでいても、(根本)ノンジさんの台詞が私自身すごくやりやすくて、すっと入ってくる印象でした。


― これだけ個性の強い役を演じることに対して、ご苦労はありませんか。

橋本:今回は岐阜弁で話す場面が多くて、イントネーションも正確でなければいけないのですが、私は福岡出身なので、ぐっと力が入ると博多弁っぽい岐阜弁みたいな、よくわからない混ざり方をしてしまって…、特に感情の振れ幅が大きいシーンで岐阜弁を出さなきゃいけないところが難しいです。

あとは「たわけ!」という台詞がたくさん出てくるんですが、声を張って言う場面が多くて、練習中のロートーンと比べると「なんか違うな」と思うことがあります。湖音波は明るくて個性的で、その場にいるだけで空気をガラッと変えるキャラクターで、どこか身近に感じられるところもあるかなと感じていて演じやすいです。

― どんなところが似ていると思いますか。

橋本:“アサヒビールを飲みながらガハガハ笑う”というト書きを見たときに、「ノンジさん、私のこと言っているのかな」と思って(笑)。真面目に物事を考えるけど、ある程度気にしない気楽さは似ていると思います。湖音波はとにかく真っ直ぐで、元ヤンならではの正直さがある。病院は経営面など、いろいろなリスクを抱えていますが、湖音波はとにかく患者さん第一。病気を治すだけじゃなく、その先の人生まで担っているという覚悟で、命懸けで仕事に向き合う姿勢がかっこいいなと思います。体当たりでぶつかっていくところは、私と似ているかもしれません。

◆橋本環奈が語る、医療ドラマの魅力

― 医療ドラマの魅力はどのあたりに感じていますか。


橋本:医療ドラマは本当に面白いです。病院に行ったことがない方はほとんどいないと思うので、すごく身近な題材でもある。人の生命に関わる現場には緊張感も常にありますし自分には絶対にできないことをして命を救う現場に、ヒーローみたいなかっこよさも感じるんだと思います。

オペに関しても、少しのミスで大きな結果につながるし、脳の構造は今でも解明されていない部分がたくさんある。だからこそ、先生たちが誰かを救いながら勉強を重ねたり、意見を交わしたりしている姿に、医療の未来への希望を感じられるところが魅力だと思います。

◆橋本環奈、吉田鋼太郎は「最高の親父」

― 撮影が始まって、現場の雰囲気はいかがでしょうか。

橋本:現場の雰囲気はとてもいいです。明るい人が多くて、向井理さん、吉田鋼太郎さん、宮世琉弥くんとかと、ずっとたわいのない話をしています。北海道出身の音尾琢真さんにはおすすめジンギスカンを聞いたり、向井さんの相撲トークを聞いたり、たわいもない会話ばかりです。撮影序盤から気兼ねなく話せる、とても居心地のいい現場だと思います。

― 今回ほど明るい現場は珍しいですか?

橋本:明るい現場はほかにもありますけど、ここは特にすごいなと思います。本番直前まで喋っているのに、誰も台詞を間違えない。
昨日も向井さんが「クロピドグレル300ミリ」みたいな難しい言葉をスラスラ言っていて、みんなで「滑舌が良すぎる」という話になりました。頭も良くて、かっこよくて、スタイルも良くて、その上さらっとやってのける。だから逆に「欠点を探そう」とみんなで言うくらい、完璧だねと話をしていたんです(笑)。

― 吉田鋼太郎さんとの撮影エピソードがあれば教えてください。

橋本:本当に面白い方です(笑)。段取りやテストのとき、スタッフさんが笑っちゃうみたいなことがありました。鋼太郎さんとは、すごく血が繋がっている感じがします。「こんなにスムーズにいくんだ」というくらい巻いて終わるし、絶対にうまくいく自信があるんです。監督も楽しくなっちゃって、「アドリブでやっちゃってください」みたいな流れになる、最高の親父です!

― あまり親子のイメージが湧かなかったのですが…

橋本:本当ですか(笑)。見たらすごくしっくりくると思います。「娘が大好きで仕方ない父親」を全力でやってくれるんです。それを私がうざがる。
どこまで使われているかはお楽しみですが、永遠にやっていました(笑)。鋼太郎さんは、“ウザい親父”を体現するのが本当に上手で。今まで何度か共演させていただいたんですけど、セリフの掛け合いがあるシーンがなかったので、今回こんなに自然に親子関係を築けて嬉しかったです。

― 最後に、この作品の見どころを教えてください。

橋本:ノンジさんの描く脚本には、軽妙なテンポ感の楽しいシーンもたくさんありますし、「脳神経外科医とは?」といった本質に迫る部分も見どころです。湖音波はすごくキャラクターに個性があるのですが、逆境に立ち向かう姿が本当にかっこいいなと思います。周りからの信頼がないところからのスタートだったけど、患者と真っ直ぐ向き合う姿勢で少しずつ周りを変えていく。ヤンキーだけど真面目に医者として戦っているので、そのギャップも含めて、楽しんでいただけたら嬉しいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆橋本環奈(はしもと・かんな)プロフィール

1999年2月3日生まれ、福岡県出身。福岡発ダンスボーカルアイドルユニット・Rev.from DVLのメンバーとして2014年4月にメジャーデビュー。「奇跡の一枚」といわれる写真をきっかけに“天使すぎるアイドル”“1000年に一度の逸材”としてブレイク。
その後は、女優としても活躍し、映画「セーラー服と機関銃 -卒業-」(2016年)で主演デビュー。近年の主な出演作に映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」シリーズ(2019年・2021年)、「キングダム2 遥かなる大地へ」(2022年)、「王様に捧ぐ薬指」(TBS系/2023年)、「トクメイ!警視庁特別会計係」(カンテレ・フジテレビ系/2023年)、「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う」(Netflix/2023年)などがある。2024年度後期 連続テレビ小説「おむすび」(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)では、主人公・米田結を演じ、国民的女優として名を馳せている。

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