◆英会話本「うさぎ100%イングリッシュ」
講談社より発売した、SNSやLINEで大人気のヨッシースタンプのキャラクター“うさぎさん”とコラボした英会話本。基本の挨拶はもちろん、日常会話、会話中のリアクションなど、実際に使える英会話フレーズを、うさぎさんのおもしろかわいいスタンプイラストとともに学習できる一冊。タレント、キャスターとしても活動中の冨田キアナが英語監修および音声収録を担当している。
◆冨田キアナ、英語力は「環境」と「向き合い方」で変わるもの
― 国際教養大学、エジンバラ大学大学院、ケンブリッジ大学大学院、そして現在は京都大学大学院に在学されている冨田さん。それぞれの学校を選んだ経緯と学んだこと、入学までにどのくらいの時間どのような勉強をしてきましたか?そこからキャスターを目指したきっかけは何だったのでしょうか?このような経歴もあり、今回の監修が決まったと思いますが、「うさぎ100%イングリッシュ」への思いなどもあわせて教えてください。
冨田:実は高校受験の時から、いわゆる詰め込み型の受験勉強はほとんど経験していません。進学は推薦入試が中心で、志望理由書や面接、小論文で評価していただく形でした。面接では想定外の質問も多く、終わった後に「ああ、失敗したかもしれない…」と落ち込むこともありました。でも、中学校に入学した頃から毎日30分~1時間の復習だけは欠かさず続けていたので、その基礎が入試のアドバンテージになり合格できたのではないかと思っています。私は塾に通っていたわけではなく、学校の先生や友人に教えてもらいながら、コツコツ積み重ねてきたタイプです。英語も最初から得意だったわけではありませんし、日比谷高校に入学した時の成績は下位グループでした。英語力が伸びたのは、留学の経験のおかげです。
それぞれの進学の背景には、ずっと「どうすれば日本人が国際社会でリーダーシップを発揮できるのか」という問いがありました。その答えを探したくて、オールイングリッシュで学べる国際教養大学に進み、交換留学をしてノルウェーのオスロ大学でも学びました。異なる価値観の中に身を置くことで、「違いを理解しようとする姿勢」そのものが学びになるのだと実感しました。そして、日本人のアイデンティティや国際社会との関わりをもっと深く研究したいと進んだのが、イギリスの大学院です。スコットランドとイングランド、それぞれの学問文化の違いもとても刺激的で、大きな経験になりました。イギリスではコロナ禍によるロックダウンや強制退国も経験しましたが、その都度「この状況で何ができるだろう」と考えていました。
現在は、学びの場を京都大学へ移し、気候変動や災害から命を守るためのリーダーシップ研究を行っています。大学院生活の中で経済番組キャスターというお話をいただいた時には、正直に言うと少し迷いもありましたが、学んでいることを活かしたいと、「せっかくの機会だから挑戦してみよう」と思い切って挑戦しました。そして、いつか英語に関わる活動をしたいと思っていた中で、「うさぎ100%イングリッシュ」の監修のお話をいただけたことは本当に嬉しかったです。
◆冨田キアナ、IELTS 8.0取得したオススメの学習法
― IELTS 8.0というネイティブ級のスコアをお持ちですが、英語の学習における日常会話と資格の勉強とで学習の仕方に違いはありますか?また英語以外に勉強している言語はありますか?
冨田:私は、日常会話の英語と資格試験の英語は、はっきり分けて考えるようにしています。日常会話は自由度が高いからこそ、基本の文法を土台にしながら、自分なりにアレンジして「自分に合った表現」をつくっていくことを意識していました。また、洋画や海外のテレビ番組を通して、“教科書には載っていないリアルな英語”にできるだけ触れるようにして、自然な言い回しや感覚を身につけることも大切にしていました。一方で、資格試験の勉強は、種類によって対策法がまったく違うので、必ず「その試験のフォーマットに合わせて学ぶ」ことを意識していました。日本で英語力の評価指標とされているTOEICは、主に読む・聞くが中心で、限られた時間の中で多くの問題を解く力が重視されます。それに対して、私が受験したIELTSは、海外大学院進学のために必要で、読む・聞く・書く・話すの4技能すべてが問われます。まずは試験形式をしっかり理解して、自分の弱点を細かく分析。その弱点を重点的に強化するようにしていました。やみくもに勉強するのではなく、「今の自分に何が必要か」を常に考えながら取り組むことを大切にしていました。
勉強期間としては、集中的に取り組んだのは約1年。毎日少しでも英語に触れる習慣を続けていました。ニュース記事を英語にして読んだり、日記を英語で書いたり、スピーキングを録音して振り返ったり、インプットとアウトプットを必ずセットにしていました。“自分の声や手書き文字でアウトプットすることに慣れる”ことが私のオススメの勉強方法です。また、英語以外では、中国語も1~2年ほど学んでいました。簡単な日常会話はできますが、まだ勉強途中なので、これからもっと磨いていきたい言語のひとつです。言葉を学ぶことで、その国の文化や価値観にも触れられるのがとても楽しいです。これからも、世界を広げるための“学び”は続けていきたいです。
◆冨田キアナが悲しみを乗り越えた方法
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者へ向けて、これまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」を教えてください。
冨田:英語の勉強に本気で向き合っていた20歳の頃、IELTSやTOEFLに向けて毎日コツコツ勉強していました。自分なりに工夫しながら、「これできっと大丈夫」と信じて進めていたのですが、なかなか目標点数に届かなくて…。
よく「スーパーポジティブだね」と言われるのですが、前向きって、生まれつきの性格ではないと思います。私も自然に前向きになったわけではありません。いつも、「前を向く方を選ぼう」と決めてきただけなんです。うまくいかない日があっても「ここからもっと成長できる」と考え、思い通りにいかないことがあっても「未来が楽しみになる材料が増えた」と考えるようにしています。前向きとは、才能ではなく“選択”なのではないでしょうか。
◆冨田キアナの夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。最後に、冨田さんが考える「夢を叶える秘訣」を教えてください。
冨田:私の夢は、日本的リーダーシップを世界で活かせるようになること。災害から命を守る仕組みに関わること、世界中の困っている人たちの声を聞き広めること。やりたいことはたくさんあります。なので、私はまだ夢を叶えてはいません。このたくさんの夢を叶えるには、“世界中に転がっている運命を、必死で拾い続けること”だと思っています。私はたぶん、かなりキョロキョロしているタイプです。
見た目や雰囲気だけじゃなくて、人の話を聞くのも大好きです。その人がどんなことに悩んで、どんな価値観で生きてきたのかを知ると、世界が少し広がる気がして。「この人の考え方、素敵だな」「この姿勢、見習いたいな」と感じたものは、できるだけ自分の中に取り込んでいく。そうやって少しずつ、自分をアップデートしてきました。異なる考え方に触れるたび、今の自分に何が足りていないのか、必要な要素に気づくんです。私にとって人との出会いは、全てが学びで、全てがチャンス。だからきっと私はこれからもキョロキョロしながら、一つひとつの出会いの中に、夢を叶えるためのヒントを探し続けていくんだと思います。
― 素敵なお話をありがとうございました!
(modelpress編集部)
◆冨田キアナ(とみた・きあな)プロフィール
1996年8月24日生まれ、東京都出身。東京都立日比谷高校を卒業後、2015年に国際教養大学国際教養学部に入学。2018年、イギリス・エジンバラ大学院文学言語・文化学研究科に入学し、翌年イギリス・ケンブリッジ大学院アジア・中東学研究科に入学し、共に修士号取得。2021年に京都大学院に入学し、在学中。KBS京都「京都経済テラス『キュンと!』」(毎週金曜日 21:00~22:00)にキャスターとして出演している。
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