◆横山裕、15年ぶりソロツアー「ROCK TO YOU LIVE TOUR」
横山による“武者修行”1年間限定ソロプロジェクト 「ROCK TO YOU」。ソロファンクラブの発足に加え、6月9日に自身初となるソロアルバム「ROCK TO YOU」をリリースし、自ら作詞を手掛けたまっすぐかつ等身大の楽曲をはじめ、今回のためにアレンジされた既存曲も収録された。同アルバムを引っ提げて行われた全国11都市を巡る同ツアーは、デビュー20周年を経てもなお挑戦を続ける横山が“あなた”に届ける全身全霊のロックなステージとなっており、今の“横山裕”を余すことなく感じることができる。
◆横山裕、40歳超えてギター初挑戦 “ロック魂”届ける
白幕のシルエットが映し出され「ロックしにきました。ただ、ロックの定義は何か分かりません!」「俺さ、今日が最高だったって言えるライブをしたいんよ。俺がやるっていったらやるからさ!全力でかかってこいよ!」と叫んで登場した横山。サングラスにTシャツ姿の横山が見えると、観客からは歓声が沸き起こった。会場のボルテージが一気に高まると、一発目の楽曲「ロックスター」がスタート。横山にとっての“ロック”とは?を追求し、不器用ながら等身大の想いをストレートに綴った同曲のミュージックビデオは、YouTubeで再生回数286万回を突破。バンドサウンドに乗せ、観客を一気に惹き込んだ。
横山が「俺、まだ自己紹介してないっす。改めまして横山裕です!40歳超えてギター始めちゃいました!ギター始めてロック目指してます!」と話すと歓声が。
続く楽曲「存在意義」では「目の前の“あなた”に届けたい」という思いを軸に、自分の存在意義を歌唱。ギター1本・身1つでロック魂全開の情熱的なパフォーマンスを披露した。
◆横山裕、安田章大・渋谷すばるらコラボ楽曲披露
横山にとって初のソロアルバム「ROCK TO YOU」を引っ提げて行われた同ツアー。収録曲には横山と関わりのある人とのコラボ曲も収録されており、メンバーの安田章大が作曲を担当した「Kicyu」「cHocoレート」のほか、渋谷すばるがトラックを書き下ろした楽曲「繋がる」も披露された。過去に横山が作詞、安田が作曲を手がけたポップチューン「cHocoレート」は、今回のプロジェクト用に新アレンジ。
「繋がる」では、赤いライトに照らされる中、ギターをかき鳴らしながら力強く歌唱した横山。2018年にグループを脱退した渋谷について「あいつが覚悟を持って、脱退という道を選んで、今はすごいボーカリストとして輝き続けている。1人でやるってすごいこと。あいつの“男の決断”のおかげで俺、ギター持ってると思う」と渋谷の決断を今は尊重していると語った。
さらに、同アルバムのボーナストラックに唯一カバー曲として収録されている、Aぇ! groupのオリジナル曲「神様のバカヤロー」も披露した。
◆横山裕、軽快なトークで会場沸かす
横山こだわりのセットリストも見どころの1つ。今回のツアーで横山は「SUPER EIGHTの曲はやらない」と決め、アルバム内の楽曲のみでセットリストを構成した。そのためアルバム曲のみでは「49分しかない(笑)」と尺が足りないと口にし「残りは喋りま~す(笑)」と、軽快なトークを披露した。
MCで横山は「いろいろお知らせ事が解禁になったので」と切り出し、テレビ朝日系ドラマ「絶対零度」への出演を報告。
セットリストの最後には、自身の母親への思いを歌った「オニギシ」を披露。15年前、青森でソロコンサートしていたその日に母親が逝去。当時セットリストの最後に用意していた、母への思いを歌った「オニギシ」は涙で歌うことができなかった。あれから15年、青森公演では涙ぐむ瞬間はあったものの、気持ちを込めて「オニギシ」を歌いきった横山の姿に、会場は温かな感動に包まれた。
横山は「今回ソロプロジェクトをやるにあたって『オニギシ』をいれる、青森で『オニギシ』を歌う、これを決めてプロジェクトを立ち上げました」と同曲への強い思いを口に。母親の写真と横山の幼少期の写真がスクリーンに映し出される中、優しい歌声で「オニギシ」を披露。15年前と同じくセットリストの最後に持ってきた同曲を最後までしっかりと歌い上げた。
アンコールでは、再び「ロックスター」「存在意義」をパフォーマンス。ラストの「もっともっと届けあなたへ」の熱いフレーズで、感情が最高潮に達したまま公演を駆け抜けた。(modelpress編集部)
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