【女子旅プレス=2025/08/24】2025年の夏は、どこに行こうか計画中のあなたへ。家族や友人、そして大切なパートナーと訪れたい特別な場所として、今、絶対に外せないのが大阪・夢洲会場で開催中の「2025年大阪・関西万博」(~10月13日(月)まで)です。


「万博って、なんだか難しそう?」なんて思っていませんか?

いえいえ、そんなことはありません。女子旅プレスでは、今年一番の注目イベント、大阪・関西万博を現地取材。週末1泊2日の弾丸旅行でも満喫できる、おすすめ情報を前編・後編にわたってご紹介します。今回は前編として、注目のパビリオン4館と、万博を120%楽しむための基本情報をたっぷりお届け。この記事を読めば、あなたも未来への旅に出たくてたまらなくなるはず!

◆そもそも「万博」って何がすごいの?

万博(万国博覧会)とは、一言でいうと“世界規模のおまつり”。世界中から国や企業が集まって、自分たちの国の文化や、暮らしを豊かにする新しい技術・アイディアを発表する一大イベントです。

昔の人の「こんな未来になったらいいな」が現実になったものが、私たちの身の回りにはたくさんありますよね。例えば、今では当たり前の動く歩道、コードレス電話などは、1970年の大阪万博でその原型となるものがお披露目されたのをきっかけに普及しました。そう、万博は、私たちがまだ知らない“ワクワクする未来”を、いち早く、楽しく、そして面白く体験できる場所。そんな貴重な機会が、2025年、ここ日本で開かれているのです。

◆【前編】絶対外せない!注目のきらめきパビリオン4選

広大な会場には、個性あふれるパビリオンがずらり。どこから回ればいいか迷ってしまいますよね。
そこで、女子旅プレスが厳選した、まず訪れるべき4つのパビリオンをじっくりご紹介します。

◆【null2(ヌルヌル)】あなたがアートの一部に!思考とデジタルが創り出す未知の体験

まずご紹介するのは、メディアアーティストの落合陽一さんプロデュースによる、謎めいた名前が印象的なパビリオン「null2」。ここは、アートの常識が覆される、唯一無二のインタラクティブ空間です。シルバーの四面体を組み合わせた近未来的な建物の表面には、ミラー膜という特殊な素材が使用されており、見る角度により水面が揺らいだ時のような独特の“ヌルッ”とした質感を生み出しています。

パビリオンの中に入るとそこは、中央部に配置された直方体「モノリス」を中心とする、生命体のように変化し続ける不思議な世界。

およそ8メートル四方の展示空間全体に、精度の高い鏡がはりめぐらされ、そこに生成AIによる映像やテキストが絶えず反射し、どこまでも没入感を高めてくれます。光や音が形を変え、壁や床がうねり、デジタルの無限の自由さが、今まで誰も見たことのない幻想的なアート空間を創り出しています。

まるで、私たちが空想する未来という概念がそのまま美しいアートになったかのよう。同じ空間にいても、隣の人が見ている景色と、あなたが見ている景色は全く違うかもしれません。その一瞬一瞬が、あなただけのオリジナルな体験となるのです。ここでは、アートは「鑑賞する」ものではなく、「自ら創り出し、その一部になる」もの。

また、事前に専用アプリでゲスト自らを撮影・スキャンしてアバターをつくり、その“分身”をアプリ上で公開しておくと、上映中にこのデジタルの世界にあなたのアバターが映し出される演出も。
AI音声にその場で問いかけができる質疑応答のコーナーもあり、多角的にテクノロジーの進歩に親しむことができます。

鑑賞後はスマホのカメラロールが、近未来感のある写真でいっぱいになること間違いなし。最先端のデジタル技術と人間の感性が織りなす、この自律的な体験は、あなたの創造力を刺激し、新しい自分に出会えるきっかけをくれるはずです。

◆【アメリカ館】宇宙旅行を疑似体験、未知なる世界を探索する旅へ

地球を飛び出し、壮大なスケールで私たちを迎えてくれる「アメリカ館」。ここでは、60年以上にわたる宇宙探査の歴史とその結晶を、まるでSF映画の主人公になったかのような気分で体験できます。

パビリオン内は、「つながり」、「イノベーション」、「旅」、「宇宙」、「打ち上げ:月へ、そしてその先へ」の5つのテーマを伝える、5つの没入型展示エリアで構成。エントランスを抜けると、テーマパークのアトラクションのプレショーさながらに、MCがマイクパフォーマンスで来場者を歓迎してくれます。

宇宙探査のイノベーションや最新技術、NASAが導く月探査計画「アルテミス計画」、宇宙探査機の模型展示など、様々な切り口で宇宙探査の過去から現在に至るまでのあゆみを辿り、共に宇宙について考えようというメッセージを投げかけるパビリオンです。

特に注目したいのは、壮大な宇宙への挑戦に、多くの日本企業の技術が不可欠であるという点。国際宇宙ステーションなどでは実際に日本企業も関わり技術面などで重要な役割を果たしているとあって、遠い宇宙の話が、ぐっと身近に感じられますよね。他の星について深く知ることは、私たちが暮らすかけがえのない地球の美しさ、尊さを改めて教えてくれます。

また、アメリカ各州の魅力ある景勝地や現地の生活に根付いた場所などを映し出すシアターでは、鑑賞中どこからか甘い匂いが。
これは映像内にあるアップルパイのシーンを再現しているという遊び心のある演出。
一際印象的だったのが、スパークという星形の公式キャラが宇宙への旅へ案内するロケットの疑似体験コーナー。来場者は大きなスクリーンに映し出されるコックピット内からのCG映像を眺めながらロケット発射の瞬間を今か今かとワクワクしながら待ち構え、カウントダウンと共にロケットが発射~大気圏を突破していく様子を美しい映像とともに楽しめます。

最新の映像技術で再現された壮大な宇宙空間で、星々の美しさに息をのみ、謎多き無重力の世界の片鱗をのぞいてみましょう。

展示の最後に、1972年にアポロ17号が持ち帰った月の石のショーケースがあるのですが、前回1970年の大阪万博時にも月の石が展示されていたとあって、パビリオンのテーマの1つである「つながり」をこんなところでも感じられます。このパビリオンを通じて、前回の大阪万博時から50年以上を経て、宇宙探査がどれだけ進歩しているかを目の当たりにでき、宇宙というフロンティアを通じて、地球の未来をより良くしていくためのメッセージが伝わってくることでしょう。
◆【フランス館】テーマは“愛の讃歌”。赤い糸でつながる美と感動の物語

おしゃれに興味がある女子の心をときめかせる展示がいっぱいの「フランス館」。メインテーマは「愛の讃歌」です。

特に話題を集めているのが、来場者の心を掴んで離さない“赤い糸”の演出。この一本の糸が、人と人、フランスと日本の文化、そして過去と未来を繋ぐ象徴として、ロマンチックな空間を創り出しています。
フランス国内の美術館より貸与された貴重な彫刻作品、ルイ・ヴィトンやディオールのラグジュアリーな感性が息づく展示ルーム、樹齢1000年のオリーブの木が植えられた開放的な庭園、パリの美しい街並みをバックにしたダンスパフォーマンス映像を上映するシアターと多彩な展示が集まり、パビリオン全体がひとつのミュージアムのよう。


ただ、それらは単なる豪華な展示品ではありません。このパビリオンが私たちに伝えたいのは、愛こそが創造の源であり、人生を豊かにする最も大切な要素であるという普遍的なメッセージ。

万博といえば最先端技術のお披露目の場、というイメージが強いですが、フランス館は少し違います。もちろん革新的な技術も使われていますが、それ以上に私たちの視覚や感性に直接訴えかけてくる、エモーショナルな構成が魅力。クライマックスとなる「日仏の愛」を表現した、モン・サン=ミシェル修道院と宮島の厳島神社にある大鳥居などの両国のアイコニックな風景を結び合わせた展示も、万博だからこそ実現したといえるもの。
五感で愛を感じ、心で美を味わう。そんな体験は、あなたの日常に新しい彩りを与え、明日を生きるエネルギーをくれるはずです。

◆【日本館】いのちの循環から学ぶ、サステナブルな未来

最後にご紹介するのは、私たちのホーム、日本が出展する「日本館」です。ここで私たちは、自身も大きな循環の一部であることに気づき、持続可能な社会に向けて何ができるかを共に考える旅に出ます。
テーマは「いのちと、いのちの、あいだに」。少し哲学的に聞こえるかもしれませんが、内容はとても身近で、希望に満ちています。

このパビリオン内は“循環”を全体テーマとする3区画「プラントエリア」「ファームエリア」「ファクトリーエリア」で構成。


特に着目しているのが、古くから日本の食文化を支えてきた「発酵」と、自然界のサイクルに欠かせない「分解」の力。これらの中に、実は未来を切り拓く技術のヒントが隠されているのです。特に着目しているのが、微生物のはたらきと、藻類の可能性、日本ならではの「循環型ものづくり」。

循環という少々難しいテーマを、視覚的に楽しくポップに伝える役割を果たしてくれているのが、日本発の人気キャラクターたちの存在。

ハローキティが32種類の藻類に扮してその魅力と無限の可能性を伝える展示や、ドラえもんがあえてやわらかくつくる、日本の循環型ものづくりについて分かりやすくナビゲートする展示など、日本生まれの国民的キャラクターが一部展示で活躍してくれています。

そして驚くべきは、このパビリオン自体が「いのちの循環」を実践している点。なんと、万博会場内で出た生ゴミを利用してバイオガス発電を行い、パビリオンのエネルギーの一部を賄っています。さらに、資源循環などについて展示を通して紹介。パビリオンを訪れることで、壮大ないのちの繋がりの中に自らがいることを実感し、この世界にある無数の小さな循環、その成り立ちに気づくきっかけとなることでしょう。

建材に用いられている国産木材も、万博閉幕後に様々な企業や自治体等にて再び活用できるよう、加工を最小限にとどめています。

ここで得られるのは、サステナブルな社会は、我慢や制約の中にあるのではなく、豊かでクリエイティブな営みの中にあるという新しい気づき。自分の小さな行動が、未来の地球に繋がっている。
そんなポジティブな気持ちにさせてくれる、希望のパビリオンです。
◆行く前にチェック!万博を120%楽しむための基礎知識

せっかくの万博、どうせなら思いっきり満喫したいものですよね。実は、ちょっとした事前準備で、当日の楽しさと快適さが格段にアップするんです。ここでは、あなたの未来への旅を最高のものにするための“お役立ち情報”をレクチャーします。

◆旅の始まりはチケットから!スムーズ入場を叶えよう

万博の入場チケットは、公式ウェブサイトや専用アプリから事前に購入しておけば、当日はQRコードをかざすだけでスマートに入場できちゃいます。

来場日時予約をした日の、来場日時予約をした日の1か月前から8日前まで受け付ける「7日前抽選」、来場日時予約をした日の3日前から前日の午前9時まで受け付ける「空き枠先着」のほか、会場に入場して10分後から受け付ける「当日登録」や、会場内に設置している当日登録端末を使用して当日登録することもできるので、うまく活用できると良いですね。

◆“備えあれば憂いなし”な持ち物リスト

最後に、広い会場を遊びつくすために必須の、持ち物リストをピックアップ。

【MUST HAVE ITEM(絶対に持っていくべき必需品)】

スマートフォン&モバイルバッテリー:電子チケットや予約、マップ確認にフル活用!充電切れは避けたいのでモバイルバッテリーは命綱です。
歩きやすいスニーカーorサンダル:広大な会場を一日中歩き回る相棒。おしゃれで履きなれた靴を選んで。
キャッシュレス決済手段:会場内は全面的なキャッシュレスを導入。スマホ決済やクレジットカードを準備しておくと支払いがスムーズです。
万博内マップ:会場内のパビリオンやトイレの場所などを確認するため、マップを印刷して持っていくのがおすすめ。スマートフォンの電池切れも防げます。

【GOOD TO HAVE(あるととっても便利!)】
日傘・帽子・サングラス:夏の日差しは強敵!UV対策は万全に。
ハンディファン:自分だけの涼しい風で、行列中も快適に。
羽織れるカーディガン:屋内は冷房で肌寒いことも。体温調節に一枚あると安心です。
エコバッグ:限定グッズやお土産をスマートに持ち帰りましょう。

◆夏の暑さ対策は万全に

夏の万博、最大の敵はなんといっても“暑さ”。会場にはミスト噴射や涼しい休憩所もたくさん用意されていますが、セルフケアが何より大切。こまめな水分補給はもちろん、ひんやり気持ちいい冷却シートや、手軽に塩分補給できるタブレットをポーチに忍ばせておけば、最強のお守りになりますよ。

後編では、さらに魅力的なパビリオンと、万博のおすすめグルメ情報などをご紹介します。お楽しみに。(女子旅プレス/modelpress編集部)

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