庄司太一(ビジネスライター)

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「今年こそはお金を貯める!」

そう新年の誓いを立てた矢先、お年玉や年始のセールで早々に出費がかさんでしまい、出鼻をくじかれた人は多いだろう。しかし、お金の流れが活発な今こそ、あやふやだった「お金の管理体制」を根本から変える好機だ。


資産管理として簡単にできる第一歩としてあげられるのは、日々の生活に不可欠な「銀行口座」の見直しだろう。銀行口座といわれても、多くの人が「どれを選んでも大差ない」と考えがちだが、実は銀行ごとの特性や特典には大きな開きがあることは盲点だ。銀行口座選びで、自分の資産管理や運用に大きな差が出てしまうぐらい、実は大事な選択であることに気づいていない日本人は多い。

<激化する銀行選び>新規の口座開設で現金3万円!驚きの特典を...の画像はこちら >>

一方で、いざ銀行探しをしてみると、どの銀行が自分に合っているのか判断がつかず迷ってしまう人が多いのも現実だ。どの銀行も同じように見えてしまい、どうやって良い部分を探し出すのか、が難しい。大小さまざまな銀行でキャンペーンや特典が提供されているが、口座新規開設時に得られる特典は各行がもっとも力を入れているものであろう。だが、口座新規開設時の特典には大きな差があり、

メガバンクであれば三菱UFJ銀行では口座開設手続きと入金条件を満たすだけで3万円をプレゼントするという驚くべきキャンペーンを展開している。

もちろん、他行も顧客獲得のためにキャンペーンに力を入れ始めている。だが、ポイント還元であることがほとんどであり、ポイントにはどうしても使用期限や利用可能店舗など「使い方の制限」がつきまとう。その点、このキャンペーンの凄さは、まどろっこしい条件なしに「現金」が手に入ることだ。用途を縛られない自由なお金が手に入ることほど、嬉しい特典はないはずだ。さらに他行ではポイントをもらえても1,000円相当のポイントなどであり、三菱UFJ銀行のキャンペーンとはもらえる金額に大きな差があることも見逃せない。


<現金をもらうための驚くほど簡単な条件?>

とはいえ、各行によって特典内容や達成条件は様々で、中には一目では理解しがたいほど複雑な条件設定のキャンペーンも散見されるので注意が必要だ。手続きが簡単という意味では、先の例に出した三菱UFJ銀行のキャンペーン「エムットでスタート!新生活キャンペーン」がなかなか秀逸だ。

(1)アプリで新規に普通預金口座を開設する

(2)口座開設完了日の翌月末時点で、預金残高を15万円以上にする

(3)エントリーフォームからエントリーする

このたった3つの手続きだけで、3万円が振り込まれるというものだ。外貨預金や振替設定、金融商品の契約をしないと条件達成しない・・・といったような複雑な手続きなどは一切不要である点がポイントだ。

この3万円という金額は、通常の口座開設特典である1万円の口座残高で2,000円プレゼントに、今だけ期間限定の特典28,000円が上乗せされるという仕組みであるというが、2026年1月7日から3月31日までの期間限定特典とはいえ、口座開設を検討している人にはとっては、非常にメリットが大きいことがわかるだろう。

仮に新社会人が口座開設をするのであれば、単純に月収の1割以上の金額だ。2025年10月に引き上げられた東京都の最低賃金(時給1,226円)で計算すると、24時間以上、つまり一日8時間労働で3日分以上の労働に相当する。もし、これを地道な「ポイ活」で貯めようとすれば、一体どれほどのクリックやアンケート回答が必要になるか、想像もつかないほどの時間と労力であることが明らかだろう。バック率が良いクレジットカードのポイント還元ですら、200万円、300万と使わなければ得られない額だ。

3万円あれば、ふらりと新幹線で東京~大阪を往復する気ままな旅に出たり、憧れの高級ホテルのスパやブランドの福袋で、自分へのご褒美を買ったりすることだって可能だ。さらに、パートナーや家族と一緒に申し込めば受け取れる金額は膨れ上がる。恋人と2人なら6万円、4人家族なら総額12万円。
これだけあれば、費用の嵩む沖縄や北海道への家族旅行さえも現実のものとなる。

筆者も本稿を書くにあたりさまざまな銀行を調べたが、(1)手続きの簡単さ、(2)条件の低さ、(3)金額の大きさ、の3点において、三菱UFJ銀行のこのキャンペーンが圧倒的だった。口座を新規に開設し、簡単な条件を満たすだけで現金3万円がもらえるキャンペーンで、手元のお金を減らすことなく条件達成できるため、現在三菱UFJ銀行に口座がない人はぜひともトライしてみることをお勧めする。

<今このタイミングで口座を開設すべき人は誰?>

さて、銀行口座の開設やメインバンクの変更を検討しようと思っても、「お得なのはわかったけれど、今すぐ口座を作る必要があるかな?」と考える人は少なくないはずだ。銀行口座は日々の生活に直結しているアイテムであるだけに、乗り換えや開設には少なからず慎重になる。その結果、子供の頃に作った、都市部ではATMも支店もないような銀行口座をメインバンクとして使い続け、機会損失を続けている・・・という人は意外にも多い。

現金プレゼント特典を利用して、口座開設に本格的に乗り出す理由を探すのでれば、筆者であれば、以下のようなことを考える。

* 子供のお年玉管理: タンス預金になりがちなお年玉を、子供名義の口座で管理する。それに追加して、3万円を子供へのプレゼントとして残しておくことができる。
* 春からの新生活にむけた一新:学生や新社会人などで新生活を迎えるためにあらたにメガバンクで銀行口座を作りつつ、クレジットカードのように手元のお金を減らすことなく3万円を得ることができる。
* 寝かせている現金の活用口座: これが最もやりがいのある方法だが、「使う予定のない預金」が15万円以上ある人は、それを三菱UFJ銀行に移すだけで3万円が得られる。15万円を預けて3万円が返ってくるということは、単純計算で「利回り20%」。
0リスク・ハイリターンな手堅い手法だろう。

一般的な定期預金の金利で3万円の利息を受け取ろうとすれば、数千万円単位の元本を1年間預け続けなければならないのが現実だ。株式投資でも3万円など、相当な額を運用しなければ狙うことはできない。しかもそれなりのリスクを伴うので、なかなか敷居は高い。

<メガバンクを比較してみた>

三菱UFJ銀行の「3万円の現金プレゼント」はなかなかの魅力だが、そういった目先のサービスやキャンペーンだけに踊らされてはいけないのが銀行口座選びのポイントであることも事実。長い付き合いになるのが銀行口座なのだから、長期的な視点の軽視は禁物だ。例えば、筆者が一時期利用していた某有名ネット銀行は、最初は出血大サービスなので、思わず釣られて契約してみたものの、徐々にその使いづらさが判明する・・・という落とし穴のような銀行だった。海外取引や通販引落などの信用性を伴うような利用はほとんどできなかったのだ。

そういう観点から見れば、やはりメガバンクを口座選びの前提にするべきだろうと筆者は強く思っている。

さて、三菱UFJ銀行と肩を並べて比較検討できる存在といえば、やはり三井住友銀行、みずほ銀行を加えた「三大メガバンク」に限られる。そして、私たちは普段、これら三行を同列の巨大銀行として「ひとくくり」にしがちであることも事実。しかし、よく調べてみれば、打ち出しているキャンペーンは言うまでもなく、信頼性などもかなり違っていることがわかる。


一番わかりやすい基準としては、銀行の規模や体力を如実に示す「預金量」という指標がある。これで比較してみると、実は三行の間に大きな差があることに気付かされる。

以下がメガバンク三行の預金量である。

* 三菱UFJ銀行 約203兆円
* 三井住友銀行 約160兆円
* みずほ銀行 約153兆円
※2025年3月時点、各社有価証券報告書より

意外に思われるかもしれないが、三行のうち、二位・三位の三井住友銀行とみずほ銀行はほぼ同一の預金量だが、一位の三菱UFJ銀行はプラス50兆円という飛び抜けた金額になっているのだ。ちなみに預金量ランキング8位のりそな銀行の預金量が約34兆円(2025年3月時点、有価証券報告書より)であることを考えると、一位と二位以下の差は、銀行1つ分以上の差があるのだ。

銀行の預金量は、銀行の信頼のバロメーターとも言われるため、対外的な信頼性は三菱UFJ銀行が日本で一番高い、とも考えられるわけだ。また、生活に密着しているかどうかに関して見るべきは店舗数だろう。調べてみると国内400店舗以上あるようだ。そういえば、国内どこへ行っても三菱UFJ銀行の看板を目にした記憶がある。

ちなみに、これ筆者が個人的に非常に「嬉しいな」と感じていることとして「条件を満たせば、提携先コンビニATMで、月2回まで手数料が無料で現金を下ろすことができる」というサービスがある。ご存知のように年々上昇するATM手数料に辟易としている人は多いと思うが、これは助かる。このように実際に利用しやすいかどうかも、銀行選びの重要なポイントだろう。


三菱UFJ銀行の「現金3万円」というキャンペーンは非常に分かりやすい。銀行選びのとっかかりとしては最適だ。しかし、その先にある長期的なサービスや安定感も疎かにしてはならない。

もちろん、銀行に求める価値は人それぞれだが、新しい生活を始めるにあたって、銀行には「分かりやすさ」や「安心感」、そして「日々の生活を支える確かな利便性」を求めるべきだろう。目先のキャンペーンの数字も重要だが、それだけでなく、その銀行がどのような思想でサービスを提供しているのかに目を向けることこそが、これからの時代に「自分にとっての良い銀行」を見つけるための、最も確かな羅針盤となるだろう。

だからこそ、このキャンペーンを賢い「きっかけ」にしてほしい。気持ちも新たになる新年のこのタイミングで、ご自身の資産管理や、一生付き合えるパートナーとしての銀行を、じっくりと見つめ直してみてはいかがだろうか。
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