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美容医療が、かつてのような「特別な選択肢」ではなく、日常的なセルフケアの延長として利用される時代になった。
2025年8月に実施され話題になった「第1回美容クリニックに関する調査」(調査名 :スタイル・エッジ「第1回美容クリニックに関する調査」、調査方法:インターネットリサーチ、回答者数:500人)では、男女比はほぼ半々、20代から60代まで幅広い層が回答し、かつては女性中心だった美容医療が、世代・性別を超えて一般化している姿が浮き彫りになった。
一方で、「効果が得られなかった」、「コミュニケーションが不足している」といった不満の声も少なくない。美容医療が広がるほど、クリニックが乱立し、どのようにクリニックを選べばいいのか悩む人々が増えている。
今回は、AND medical group代表の草野正臣氏に、最新の調査結果を提示しながら、「美容医療の現在地」や「AND medical groupならではの取り組み」について話を聞いた。
(以下、インタビュー)
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インタビュアー時田秀一(以下、時田):2025年8月にリリースされた調査によれば、美容クリニックを「利用したことがある」、「検討したことがある」と回答した方の男女比はほぼ半々、さらに年齢も 20 代から60 代まで幅広い層に分布しているという結果になりました。現場での実感はいかがでしょうか。
AND medical group代表草野正臣(以下、草野氏):本当にここ1~2年で状況が大きく変わったと感じます。もともと女性は美容医療への関心が高かったのですが、以前は「美容外科に通っていることを周りに知られたくない」という空気が強かったと思います。
時田:それがここ数年で大きく変わった、ということでしょうか。
草野氏:はい、今では、むしろ「やっていないの?」というくらいに、美容医療は自然な選択肢になってきていると感じます。私の身の回りでも、「予約したい」、「美容医療を受けてみたい」という相談が本当に増えました。
時田:メイクの延長線上にあるようなものも含め、選択肢も増えている印象です。もちろん、より手軽に受けられるイメージにもなっているように思います。
草野氏:そうですね。メニューの幅も広がりましたし、価格的にも手が届きやすくなっています。競争環境が激しくなったことで、たとえば同じ脱毛でも以前よりかなりリーズナブルに受けられるようになりました。以前よりも美容医療に対するハードルは、確実に下がってきていると思います。
時田:一方で、美容医療の懸念点でもある安全性についてかがでしょうか?
草野氏:安全性は近年もっとも高まっている点だと思います。
施術を受ける人が増えれば増えるほど症例数も蓄積されており、症例が多いということは、安全性はより高まっていきます。そういった背景から安心感が広がり、以前よりも美容医療が身近な選択肢になってきているのだと思います。
<男性の美容意識に対する変化>
時田:最近は、男性の美容医療の利用が増えているとよく聞きます。実際の現場感としてはいかがでしょうか。
草野氏:男性の美容意識は、ここ数年で大きく変化しています。実際、美容医療に強い興味を持って来院される男性が非常に増えており、数字を見る限り、いずれは女性の利用率を男性が追い越す可能性すらあるのではないかと思っています。
時田:美容医療に関わらず、男性の美容市場は急拡大していう調査もありますね。
草野氏:化粧品分野でもメンズコスメが非常に発達してきていますし、男性向けコスメ専門店やECサイトも増えました。そうした流れの「最たるもの」が美容医療の分野だと思います。美容への関心が高まる流れの中で、次のステップとして美容医療に興味を持つ男性が世代を問わず若い世代にも増えています。
<アフターフォローとコミュニケーションで不安を解消>
時田:今回の調査では、美容医療への関心が高まる一方で、クリニック利用に際して「費用が高い」、「効果やリスクが不安」といった声が寄せられました。また、約3割の方が「トラブルを経験した」と回答し、効果不足や説明との相違、説明不足への不満も見られます。こうしたトラブルが起こる背景について、どのようにお考えでしょうか。
草野氏:まず、トラブルとなる主たる原因は、「言った・言わない」といったコミュニケーション上の食い違いではないでしょうか。患者様とクリニック側の認識のズレが原因だと思います。
時田:コミュニケーション面について、何か意識されていることはありますか?
草野氏:コミュニケーションに関しては、患者様ができるだけ相談しやすい環境を整えることを重視しています。AND medical groupでは、電話だけでなくさまざまなウェブツールを活用し、双方向のやり取りができる体制を24時間整えました。
時田:いつでも相談できる環境を整えているのは、患者側にとって大きな安心につながります。シンプルなことですが、これまでの医療機関ではなかなかできなかったことですね。
草野氏:特に重要なのは、コミュニケーションの回数を増やせる環境づくりだと考えています。電話だけでは時間に制限があり、聞きたいことを十分に聞けないケースも多いです。そのため当院では自社アプリなどのツールも活用し、聞きたいときにすぐ質問できる環境を整えています。
時田:コミュニケーションだけでなく、治療などの医学面でのトラブルもあると思います。そのあたりはいかがでしょうか?
草野氏:医学的なトラブルをできる限り防ぐために、定期的な教育を継続し、現場の医師や看護師に対して講習会を行い、知識や技術のアップデートを図っています。実際にトラブルが起きてしまった場合には、その症例を院内で共有し、改善点を議論する場を設けるようにしています。こうした取り組みによって、医学的なトラブルの発生をできるだけ減らすのとともに、万が一発生してしまった場合でも迅速に対応できる体制づくりを心がけています。
<顧客満足度を上げるためのAND medical groupならではの仕組み>
時田:こうした体制の整備を草野代表はどのように進めてきたのでしょうか。
草野氏:そうですね。もちろん私自身が強く意識して取り組んでいますが、私たちだけでは対応しきれない部分もあります。そのため、外部の業務委託先からの意見も積極的に取り入れたり、他業種のサービス業で使われている対応方法やツールを参考にしたりしながら、常に改善を続けています。
時田:外部の業務委託先や他業種の知見に関しては、具体的にはどういった外部機関から情報や助言を得ているのでしょうか。
草野氏:ミステリーショッパー(覆面調査員)のような外部機関から寄せられる意見やクレームは定期的に確認し、必要な情報を現場へフィードバックしています。院内では気づきにくい視点を取り入れることで、より良い仕組みを整えられるよう心がけています。
時田:ミステリーショッパーを医療機関で導入するというのが、これまでにないというか画期的です。やはりドクターではなく、経営者としての視点でクリニックを見ている印象です。
<美容医療にもとめらるれこと>
時田:「美容クリニックに関する調査」では、美容クリニックに期待する点として「透明性のある情報提供」や「明瞭な費用説明」、「誠実なコミュニケーション」が挙げられました。AND medical groupではすでに多くの部分が実践されている印象ですが、今後さらに強化したい点や、取り組みたいことがあればお聞かせください。
草野氏:私たちとしては、とにかく「より良いサービス」と「より良い治療法」を提供していくことに注力しています。日本国内に限らず、韓国やアメリカの医療機関が取り入れている仕組みや治療法も参考にしながら、導入を進めています。もちろん、導入してみて合わなければやめることもあります。より良いサービスを提供するために、私たちに何ができるのか。そこを日々試行錯誤しながら、常に改善を重ねています。
時田:インターネットによって利用者はさまざまなクリニックを比較しやすくなっています。
草野氏:まず価格面での競争力は、高く評価していただいているポイントではないでしょうか。薬剤は、主に海外から仕入れていますが、薬剤の濃度や業者選定の段階から「できるだけ安価で高品質なものを提供する」という基準を徹底しています。その結果「この内容でこの価格なら、納得できる」と感じていただけていると思います。
時田:たしかに、経済的ことは美容医療では最大の関心事ですよね。手頃な値段は嬉しいけど、品質や安全面で不安があるようなことはしたくない。でも安い方が良い・・・という心理が全面に出ますからね。価格面での競争力に加えて、他に重視しているポイントはどのような部分でしょうか。
草野氏: AND medical groupでしか扱っていない最新の機器や薬剤の導入に力を入れています。幹部メンバーとともに、私自身も実際に現地へ赴いて確認したり、試してみたりといったことを定期的に行っています。また、韓国のドクターが当グループの監修医師として関わっているので、現地のクリニックから継続的に意見や情報をいただいています。
(以上、インタビュー)
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美容医療が急速に拡大する一方で、費用やリスク面に関する不安を抱える患者や、「効果が得られない」といったトラブルが増えている。こういったトラブルを回避するために重要なのは、患者が正しい情報を得られる環境が整っているかどうかだ。クリニックと患者が常に情報を共有し合える環境こそが、トラブルを未然に防ぐ上で非常に大切である。
今回お話を聞いたAND medical groupではコミュニケーションツールの拡充や24時間体制の相談窓口、術後フォローの仕組み、外部機関の利用など、徹底した仕組みづくりを進めているが、これは今後の日本のあらゆる医療機関でも求められてゆくことになるだろう。患者が医者の前で縮こまっている・・・といった時代が終焉している。
特に、美容医療が「当たり前の選択肢」となった今こそ、クリニック選びはますます重要になる。本誌では今後も、急拡大する日本の美容医療の現場を取材し、美容医療をより深く理解できるような情報を発信していく。
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