まちモビプロジェクトとは何か
まずは、まちモビプロジェクトとは何か。概略を紹介させてください。
目的 バス停の行き先、時刻表、所在場所、環境の情報(ベンチの有無や屋根の有無など)を収集し、発信することで、外出の機会向上につながるかを検証する。この取り組みは町田市のある課題がきっかけとなり、スタートしました。
町田市の中心部以外の地域は坂が多く、集合住宅団地が点在しています。鉄道はありますが、小田急線とJR横浜線は市の外周部を走っているため、市内の移動手段にはバスが担っています。
町田市のバス利用者は渋谷駅の次に多い
過去に公表されていた『町田市交通マスタープラン』によれば、町田駅のバス利用者は渋谷駅に次いで都内で2番目に多いとされています。
また、バス路線をカバーする町田バスセンターには約50系統が集中し、周辺に18ヵ所の乗り場が点在。その系統が複雑なため、路線バスを普段利用しない市民や市外からの来訪者には非常にわかりづらくなっていました。
それに加え、交通渋滞などで発着時間が読めないバスは、鉄道に比べると予定時間に遅れることも多く、路線バスのわかりやすい運行情報の提供も課題になっていたのです。
バスそのものに課題がある中でも、新型コロナ感染症の影響もあって外出が少なくなった方や日用品を自身で買いに行けない方、定期的な通院や受診ができない方への支援は不可欠です。
自家用車を利用していた方もいましたが、高齢になって免許を返納したことにより、移動手段をなくしてしまった方への対応なども課題になっています。
移動手段に関する情報をまとめる
いわば全市的な課題ではありましたが、これに対して市民の皆さんから個別に寄せられた課題を加えて、地域の有志が解決に向けた取り組みを開始しました。
その中心的存在となったのは、町田市の南地区にある「リハラボ訪問看護リハビリステーション町田(株式会社Reha Labo Japan)」の作業療法士・永島匡さんです。
永島さんは、成瀬地区鞍掛台で行う「無料地域巡回バスくらちゃん号」や、町田市内での移動支援ドライバーを認定していく「町田市地域支え合い型ドライバー養成研修」に関わるようになり、地域と積極的に関わりを持つようになられました。
その永島さんにお話を聞くことができました。
「『無料地域巡回バスくらちゃん号』や『町田市地域支え合い型ドライバー養成研修』の特徴は、地域の方々や高齢者支援センター、市役所、社会福祉協議会など、地域の外出における困りごとに対して、さまざまな立場の方が協力して行っている点です。
そのなかで、情報があちこちに点在し、移動が必要な人に必要な形で届いていないという状況が現状の課題だと気づきました。
特に、障がいをお持ちの方や、要支援・要介護の高齢者などは、今ある移動手段を知らないために外出をあきらめてしまうことがあります。
そこで、乗り物と介助者の情報を収集し、利用者に役立つ形で発信することで、誰もが自由に移動でき「人⇔地域」の活動が活発になる社会を目指していきたいと考えました。
これまでの取り組みでつながりがあった町田市や地域の交通に関わるステークホルダーの方々にお声かけをする中で、まちモビプロジェクトが誕生したのです」
永島さんの話にもありましたが、当初は特定の地区での取り組みでした。しかし、その取り組みを行う中で、移動に困難を抱えるさまざまな方がいることを知ったそうです。
こうした問題を解決するために、永島さんをはじめとした多様なセクターの方々が協力するというのは画期的なことだと思います。
移動支援は高齢者の生活を豊かにする
永島さんは、支援や取り組みにかける思いや、自身の原動力についてどう考えているのでしょうか。
「原動力となっているのは、困っている方の『行きたいところに行く』を応援したい気持ちです。会いたい人に会ったり、したいことをする、好きなお出かけ先の景色を見るためには移動が欠かせません。
生きがいや幸福にもつながる外出へのお手伝いができるよう、これからも活動を続けていきます。
所属先では、医療・介護事業関係者との連携や調整、医療介護職視点での情報提供を行っていて自身の活動を組織としてバックアップしてくれています」
まちモビは、永島さんが関わる地域だけでなく、全国でも顕在化している課題への取り組みでもあります。個々の課題を地域の団体(自治会や町内会、個人でも)がキャッチして、そこで終わらせないことが大切です。
地域によっては、地域包括支援センターや社会福祉協議会などで把握、調査を行って交通手段の管理や開発が必要になるでしょう。
高齢者など移動に困っている人が、望んだ場所でどのように生活を継続できるか、皆で考えて支援を行うことは、最終的にはその人の人生を豊かにすることになると考えています。
町田市では、認知症の啓発活動を通じて永島さんと知り合いました。その中で、永島さんの取り組む移動支援の活動が、認知症の人が自分らしく望む場所での生活を送る基盤になると感じています。
高齢者分野には、さまざまな施策がありますが、どれも縦割り感が否めません。
一方、まちモビのようにその人らしい生活を支える協働的な取り組みは、高齢者施策と目的は同じだと思っています。ぜひ今後もまちモビに進展があれば、お伝えいたします。
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